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飛騨高山に残した足跡

2023年11月5日バスケットボールB3第5節
岐阜スゥープス 74-89 東京ユナイテッドBC

首位チームを相手に激しいバトルを挑んだ#5髙橋快成選手


岐阜スゥープス6年目で初めての高山開催。首位争いをする東京ユナイテッドBCを相手にGAME1は59-75で敗戦。今シーズンは修正能力が高く期待されたGAME2だったが、74-89で連敗となってしまった。

しかし杉本憲男HCは手応えを感じた試合だったと言う。

「ディフェンスの強度が昨日(GAME1)ほどはなかった。もったいないターンオーバーもあった。ただ昨日気付かせてもらった部分があって、今日は新しいところをトライしながらでした。次につながるような、次の試合に向かっていけるような、いいきっかけになったと思います」

何をトライしていたのか。それは今後の戦術に関わることなので、楽しみにしておいてほしいと思う。ただ試合としては終始リードされ苦しい流れで、初めての高山開催で良い場面をなかなか作れなかった。そんな中71-85の場面で放ったキャプテン荒川凌矢の3ポイントシュートは、ある意味「意地」を見せたシュートだった。

3ポイントエリアで清野飛鳥からパスを受けた荒川は、敵の強いプレッシャーを受け、体制を崩しながらもリングに通すタフショットを完成させた。勝敗に影響を与えるものではなかったが、最後まであきらめない姿勢ときれいな放物線は、初めて岐阜スゥープスの試合を見に来た高山のファンにもバスケットボールの魅力が伝わったのではないかと思う。

「バスケットボールの人気、認知度が高まっている中で初勝利を届けられなかったのは、ちょっと悔しいところはありますけど、新しい土地で岐阜スゥープスを知ってもらえました。終盤に僕たちのメンバーが全員替わって、全員でハドル(話し合い)をしっかりとして、前から積極的にいこうということで、最後まで締まったゲームができたのは、僕の中でもすごく良かったのかなと思います」(荒川)

2月には敵地で再び東京ユナイテッド戦がある。その時までどれだけ成長しているか、楽しみである。

杉本憲男HC

首位チームに連敗も収穫はあったという杉本憲男HC


--少しもったいない試合でした。
「フリースローはチャンスなので決めないといけないところですし、ターンオーバーも良くないですけど、相手もリーグで一番失点が少ないチームなので、そこに関してはいい勉強をさせてもらったと思います」
--初の高山開催でしたが?
「なかなか私たちの試合を見に来て下さる機会が少ない中で、1歩目を踏み出してもらえたこと、負けてしまったんですけど、この後継続して『岐阜まで見に行こうか』と、1試合でも『行きたい』と思った人がいたら、すごくうれしいです」
--早目にオールコートでの守備を指示したが?
「常にオールコートのマンツーマンはやるように言ってあるんですけど、まだなんとなくなあなあになりつつありますね。ゾーンプレスは相手にいかに頭を使い続けさせるかっていうところ、(名古屋ダイヤモンド)ドルフィンズさんと練習試合をした時に、向こうのヘッドコーチから『こういう意識でやっている』というのを聞いて、それは素晴らしいことだからぜひ採用させてもらいたいと。何をやってくるんだろうかって考える時間があれば、そのストレスも少しずつ積み重なっていくはずなので、それをやっていきたいと思います」
--試したことがあったというのは引き出しを多くしたいということか?
「引き出しもそうですけど、今手にある自分たちの武器の精度をもっと上げること、それが第一優先ですね。やりたいことをあれもこれも、たいした武器じゃないのに増やしたところでそれは通用しないので、今持っている武器をもっと強化することも併せて、新しい動きをするところが、シーズンが流れてスカウティングされていく中では必要になってくると思います」

荒川凌矢

最後まであきらめないスゥープスらしさを体現した#33荒川凌矢選手


--試合を振り返って
「徳島戦で改めて自分たちはディフェンスのチームだと感じて、その練習をしてきた中で、昨日の失点は75点だったのにオフェンスがなかなか機能しなくて、今日はそれを改善していこうと。得点は昨日より取れているんですけど、やっぱり課題だったディフェンスですね。相手のキープレーヤーだったマイケル・クレイグ選手にタフショットを何本も決められて、それで流れを持っていかれた部分もあるし、自分たちのやりたいことができているところもあったので、あまり悲観する必要はないのかなと今は感じています」
--オフェンス面としても少しもったいないという印象もありましたが?
「僕たちのやっているオフェンスは、誰か一人に点数が偏るシステムではないので、全員でボールを共有して展開しながら空いた選手がシュートを打つという感じで、まだやり切れていない部分はありますけど、それでも個々の能力はあると思いますし、もっと練習でコミュニケーションを取ってやっていくしかないと感じています。今日はその兆しが見えたので、うまく活用しながらやっていきたいと思います」
--全員が成長しながら戦っていくだけですね。
「そうですね。下を向いていても意味がないので。これでシーズンの約5分の1が終わったと思うんですけど、もう5分の1終わってしまったと思って、毎試合課題は出ると思いますけど、しっかり練習でそれをクリアしてやっていかないと、あっという間にシーズンが終わってしまうと思うので、しっかりと課題をクリアしていきたいと思います」

ベイリー・スティール

#11ベイリー・スティール選手は21得点12リバウンドでMIPを獲得


--守備の強い相手に対してどんな意識で試合に臨んだのか?
「自分としては、自分のやりたかった攻撃ができなかったと思っています。21回攻撃をして5回ターンオーバーされてしまったり、簡単なシュートを外してしまったり、自分としては結構良くないゲームでした。でも昨日の試合でどう攻めるべきか、反省したことはうまく修正できたと思います」
--MIPを獲っても納得できないプレーが多かったのか?
「もちろん反省するべき点があると思います。MIPをもらいましたが、イージーショットを決めるべきだったし、21点以上獲れたと思います」
--チームの成長は感じられているか?
「毎試合みんな成長している部分が多いと思います。自分たちのメンバーは13人いて、必ず誰かが外れないといけません。そこに難しさはありますけど、チームも挑戦しているし、確実に成長していると思います」
--岐阜スゥープスというチームをどう感じているのか?
「才能のある選手がたくさん集まっていると思います。ベンチ入りのメンバーを選ぶのはコーチもタフな仕事だと思います。そしてスゥープスは誰か一人のプレーヤーだけがいっぱい得点を取って勝つというチームじゃありません。そういう一人に頼ったチームにはなりたくないので、全員が戦って、全員で得点を獲って、全員で勝つ試合を楽しみにして欲しいと思います」

本文以上。以下はおまけの写真です。今後もできる限り岐阜スゥープスの選手やHC、スタッフの声を届けられたらと考えています。もしも支援を頂けるなら幸いです。

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