見出し画像

リバウンドメンタリティを発揮できた要因は

ヴィアティン三重2024「昇格をつかみ取るまでを綴っていくコラム」第1回

どちらに転んでもおかしくない展開の中で寺尾憲祐の2点目がチームをより勇気づけた

開幕前、名古屋グランパスやFC岐阜といったJリーグのチームを相手に連勝するなどポテンシャルを見せたヴィアティン三重だったが、JFL開幕戦は高知ユナイテッドSCに0-3と完敗を喫してしまった。

そして迎えたホーム開幕戦。チームは1週間前とは違う力強い姿を見せ、攻撃では高知戦でつくった借金を返す4得点。守備でも最後まで集中を切らさずクリーンシートを達成し、大事な今季初白星を挙げた。

この難しい1週間、間瀬秀一新監督はどのようにチームをマネジメントし、立て直したのだろうか。

「2点あります。一つは、やってきたことは絶対に間違いないので、自信を失ったり、疑うみたいなことだったりがないように。ただ誰もそんなふうに思っていなくて、選手もスタッフも本当に強い気持ちを持っていました。いい意味でこの1週間は明るさを持っていたことは良かったと思います。ただ、どんなにJクラブにプレシーズンマッチで勝とうが、現状として(開幕戦)は1点も取れなかった。そういうことが起こり得るということは、自分たちが見つめないといけない部分があると。その2点ですね。今回取り組んだのは」

梁賢柱はチーム3点目を挙げサポーターに向けてガッツポーズ

選手たちも下を向いていなかった。キャプテンの野垣内俊は次のように語る。

「開幕戦は、雰囲気とかすごく良かった中での0-3だったので、全体的にダメージは大きかったと思います。ただその中でも試合に出られない選手がギラギラしていて、それでより競争が強まったのは確かだし、練習中も常に声を出していて、実際に何人かスタメンになりましたけど、出る出ないに関係なく気持ちを込めて、お互いの強度も上げていい練習もできました。僕もキャプテンで最年長ですけど、スタメンで出たいという悔しさもあるし、(若手の頃と)変わらずにバチバチにやっているので、それをみんなが見てくれて、お互いに切磋琢磨できているのが良かったと思います」

野垣内俊キャプテンは交代出場でチームを引き締めた

ショッキングな敗戦を引きずらず、見事なリバウンドメンタリティで勝ち切ったこと、またそれによりチーム内競争がより激しくなったことは、序盤の大きなポイントになったと言える。そして続く第3節も難敵ブリオベッカ浦安に1-0と、前半に挙げた虎の子の1点を守りきるという違う勝ち方で白星を手にできた。

GK森建太はPKストップなど好セーブを連発し勝利に大きく貢献

次節、3月31日(日)にホーム・ラピスタで行われる上位の沖縄SV戦で3連勝を飾れば、チームはさらに勢いに乗れるはず。自信が過信になってはいけないが、「絶対に昇格できるんだ」という強いメンタルを持ち続けて、長いシーズンを戦っていきたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?