ゲーム開発者が任天堂ハードを嫌うわけ

ゲーム開発者に任天堂ハードを嫌う人はよくいる。自分もその一人である。ではなぜ嫌うのか?を書き連ねてみる。

マシンパワーの乖離

Nintendo switchはPS3並みのスペックしかない。しかし他社ハードはもうゲーミングPC並みのスペックがある。ゲーム映像として映えるのは後者で作りたい絵も後者の場合が多い。マシンパワーがあると処理落ちやメモリ不足など気になる材料が少なくなる。通常はPCで出したい絵がまずありそれをどうやってメモリなり処理に乗っけるかがゲーム作りの重要かつ重労働な作業となる。マシンパワーが低いとこの作業が延々と続き正直やってられなくなる。またこの作業が多いということは作りたい物に対して妥協した数に比例する。これはいい絵を出したい人にとっては苦痛である。任天堂が出してある最初から2Dが基本の絵だったらいいがPS5やXboxのをSwitchの為に落としてくれとお上から言われると勘弁してくれとなる

専用ROMの存在

switchに関わらず任天堂ハードは専用ROMである。専用ROMの場合ハード会社の利益の取り分が大きい。またROMのデータサイズも複数あり容量の大きいROMほどサードパーティの利益が少なくなる。経営者ならもちろんROMサイズを小さくして利益をあげたがる。そして現場で言われるのが「ROMサイズを今の半分にして」という鬼のような要望。そう簡単に減らせるものではないし減らすとポケモンSVのトレーナーのように同じNPCを出さなきゃならなくなる

Nintendo ダイレクトの罠

製品を作っている最中に任天堂にこんなん作ってますとお伺いをたてるとNintendoダイレクトに出さないかとお誘いを受ける事がある。これは宣伝費を任天堂が持つからなんらかの縛りを要求とかがある。これが厄介でそのタイトルは任天堂の経営戦略に乗っけられる。具体的には発売日や初出の日を勝手に決められてしまう。任天堂の自社タイトルが弱いときの売りにする為と察しがつくがこれでゴールが移動されてしまうと作っている方は参ってしまう。

以上をまとめると任天堂ハードで作ろうとすると作りたい物の為に壁がどんどん増えてしまうので任天堂ハードは嫌いになってしまう


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