見出し画像

山形の地域看護を支えてきた「訪問看護ステーションにこ」が山形市内にウィル訪問看護ステーション山形を開設します。

令和3年9月1日に、山形県山形市(最寄り駅はJR山形駅)にてウィル訪問看護ステーション山形(以下、ウィル山形)を開設します。
ウィル山形は株式会社kukuruがFC店舗として開設運営を担います。株式会社kukuruを創業した看護師の川俣さんは、山形県庄内地方にて「訪問看護ステーショにこ」を2016年12月に開設し、現在では看護師10名以上が在籍し、居宅介護支援事業所も併設しています。
これまで山形の地域に根ざし、在宅看護を広げてきた株式会社kukuruがなぜ2事業所目を「ウィル訪問看護ステーション山形」の名前で開設するのか、その理由を訪問看護ステーションにこ管理者の川俣さんに聴きました。

川俣沙織
看護師 / 訪問看護ステーション にこ 管理者 / 山形県訪問看護ステーション連絡協議会 副会長 / 庄内地域保健医療協議会在宅医療専門部会 委員
福島県会津若松市の竹田看護専門学校を卒業後、庄内余目病院へ入職。がん末期の患者の看護をしている中で、「患者さんが家に帰りたいときに帰れない現状」を目の当たりにし、在宅医療の道へ踏み出すことを決意。「住み慣れた場所で過ごしたい」というお気持ちに、迅速かつ適切なケアをお届けすることをモットーに、2016年12月訪問看護ステーションにこを設立。

患者のタイミングでの退院を支援したい。訪問看護ステーションにこ開設の想い

川俣さんは看護学校卒業後、病院で看護師として勤めました。その際、自宅に帰したい時に受け入れてくれる訪問看護などの在宅サービスがなかった経験をしました。

「がんの患者さんには『今なら帰れる』というタイミングがある。そういったニーズに対応できる訪問看護ステーションを創りたい、と思ったことが訪問看護ステーションを開設したキッカケです」

川俣さんは知人の看護師さんなどに声をかけ、2016年に株式会社kukuruを創業し、訪問看護ステーションにこを開設しました。開設以降も順風満帆だったわけではなかったそうです。

「地域の方々に挨拶をしても3か月くらい患者さんがこなかった時期がありました。看護をしたくて病院の外に出たのに看護ができないジレンマがありました。そんな苦しいこともあって最初の患者さんの事は忘れられないし、その時代があったから、今では訪問枠がいっぱいでも新規依頼を断ることが心苦しくなってしまうこともあります」

訪問看護を開設し約5年が経ち、川俣さんや事業所の想いに共感するスタッフも増え、今では看護師のスタッフは10人以上となりました。居宅介護支援事業所も併設し、更に地域に根ざし活動を続けているそうです。

なぜ2事業所目を「ウィル訪問看護ステーション」で開設するのか?

創業期の苦難も乗り越え、順調そうにみえる「訪問看護ステーションにこ」がなぜ2事業所目を「ウィル訪問看護ステーション」の名前で開設するのでしょうか?その理由には、今年ウィルグループの加盟店となるまでの事情が関係しています。

「ウィルグループに加盟したのは、簡単に言うとイケてるなと思ったことが理由です。たまたまウィル訪問看護ステーションのホームページを見た時に『あ、私たちが大事にしたかったことと同じだ』と感じました。大事にしたかったことが上手くまとまられ実践もしている。ウィルの人たちと繋がってみたいと思い、縁があり交流が増えていきました」

ウィルのスタッフについて『みんな現場を共感できる人たち」との印象を持ったという川俣さん。なかでもウィルの代表の岩本には、業務の困りごとなどをよく相談していたようです。

「小さな事業所では限界があります。もっとこうしたいという想いや構想があっても実現する余裕がありませんでした。ウィルはそれをオマハシステムの運用やマニュアルなど形にしていて、そのノウハウなどを提供してもらうことで色々解決することができました。ただ無料では申し訳ないとも思いました。しっかりと報酬も払いたいと提案したところ「加盟店」という制度ができました。
今までの「にこ」の名前も大事にしたい。しかし小さな事業所でマニュアルやシステムを作ることは難しい、それを自分たちと同じ価値観をもったウィルの看護師たちと一緒に活動をすれば、、、、加盟店の制度は、それらを解決できる制度でした」

今ではウィルグループの加盟店の1つとして、オンラインコミュニティ内で一緒に日々の活動を共有しあったり、ウィルクラウドを用いオマハシステムの運用、教育や学習機会、経営や運営会議など様々なことを共有しています。

「以前から、ずっと地域の横のつながりで仲良くしていた看護師がいました。『いつか一緒に仕事をしたいね』と話していたけど、まだ基盤もなく2店舗目を出す予定はなかったのですが、ウィルの加盟店となり事業所としての基盤も整ってきたため、このたび山形市内に事業所を開設することになりました。岩本さんからもウィルの名前でもどちらでも良いとのことだったので、『ウィル訪問看護ステーション山形』として開設することに決めました」

「にこ×ウィル」で山形でも訪問看護の選択肢を広げていく

kukuruとは沖縄の方言で「こころ」という意味なのだそうです。これまで川俣さんや訪問看護ステーションにこは、山形の地域に根ざし、24時間365日対応の訪問看護ステーションを心を込めて提供・運営してきました。
一方でウィル訪問看護ステーションは「全ての人に家に帰る選択肢を」理念に、川俣さんと同じように24時間365日対応の訪問看護事業所を東京を中心に展開、併せてオンラインコミュニティやウィルクラウドの開発、採用の仕組みづくり、Eラーニングの開発など、訪問看護をより多くの人に届けるための活動も続けてきました。
今回、にことウィルが共に協力し合うことで、山形で在宅療養を希望する方に、訪問看護の選択肢をより広く提供できれば幸いです。

令和3年9月1日に、山形県山形市(最寄り駅はJR山形駅)にてウィル訪問看護ステーション山形は開設されます。スタッフ・見学者も募集しています。是非まずはお気軽に見学にお越しください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?