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ジャストインタイムと暗黙知


「とにかく在庫は悪、必要なモノを、必要な時に、必要なだけ」

経営側の視点としては、もっともなのですが、実力が伴っていないと、欠品や不具合で稼働率が上がらず、計画外の工程を無理矢理継ぎはぎだらけで詰め込むので、生産効率も悪くなる。見よう見まねで導入したジャストインタイム方式が原因だったりしがちです。

なぜトヨタは、「トヨタ生産方式」を公開していたのか。

「経路依存性」が悪者扱いされるが、だから簡単に模倣できない。幾度とないサイクルを経て内面化された暗黙知を軽視して、ベストプラクティスなどと言ってトヨタ生産方式を導入しようとするのは、本質を理解できていない場合が多いのではないでしょうか。

そもそも、その企業がジャストインタイム方式を導入しても、それに対応するため下請企業が在庫を抱えて、結果サプライチェーン全体では、たいして変わらないことも。

身の丈に合った適正なリードタイムと在庫を。

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