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 今日は40歳の誕生日

 5月8日、私の誕生日だ。色んな事を振り返る。特に、女性と金に縁の無い人生だったなと思う。

 女性に関してはだらしないだけ、付き合うとかステディな関係になった人は学生の頃(高校時代)少し居ただけ。有頂天になる程幸せだったが、その関係も三ヶ月で終わってしまった。

 それからも好きな人はできた。けど大体が彼氏持ち、高嶺の花。結局大学時代が一番女性と縁があったんだけど、セックスまで持ち込めた人なんて居ない。童貞は五反田のヘルスで21歳の時に捨てた。

 小さな頃はなんでも一番を目指して頑張った。成績優秀、文武両道。でも、サッカー選手にはそりゃなれないわな。自分の力量に見切りをつけて終わった。総合大学に受験して、日東駒専に入学して大手企業の総合職に就く。或いは堅実に公務員を目指せば良かったんだろう。

 サッカーを辞めた私はお洒落に目覚めた。英語と国語だけで入学できると服飾に進路を決めた。これに後悔は無い。そこで出会った人を一生愛することになるとまでは思っていなかった。

 けれど、実技主体のカリキュラム、同窓生との切磋琢磨、良い企業に勤められるのは狭き門。それからは人気の無い縫製業の会社に入って薄給で働いた。長続きせず、実家に舞い戻り職を転々。パートアルバイトのフリーター。年収100万もいかず、辞めては入りを繰り返し、どこにも居場所は無くなった。

 幼かった。辞める理由も働く態度も、悪かった。トラブルが起こり、即終了。そんなのを繰り返した。週4も週5も八時間労働さえ、クリアできた事は一度も無い。なんでみんなそんなに働けるの?働かないと食べていけないから?私には無理だった。両親が居たし、食べられなくなる心配は無かった。

 そうしてパラサイトシングル、弱者男性で出会える異性は居なかった。出会い系、風俗店、キャバクラ、スナック。どれも性欲とあり金を交換するだけだった。二十代はそれが治らなかった。何度も悔しい思いして、セックス一発届かない。セックスじゃなくても、女性と交際には至らなかった。

 先日のゴールデンウィーク、実家は気仙沼だが、気仙沼には出会い系なんて無いので石巻のテレクラに電話した。20代の頃あれだけ勉強したのに、出会えるはずは無かった。1万五千円、二時間の電話で泡と消えた。せっかくの休みなのに、イベントも無い。両親も出払ってる。条件が重なって、暇な私は20代の頃と同じ失敗をした。やるせなく、歯痒く、恨めしく、連休を棒に振った。そして考える。これから異性と何も無い人生を。働けたとしても親が居なくなったあと、カツカツで働いてる自分を、しかも薄給でしか働けない自分を想像する。障害年金と生活保護とB型就労所。伸び代はあるだろうか。

 いったい、何が楽しくて生きてんだろう。趣味の読書も一冊を読み切ったと言う達成感を味わうだけ。追体験はしてるのだろうが、二、三日で終わる幻だ。特に小説はそうだ。読んだからって何が変わるわけじゃない。楽しい小説に出会う事もある。けど、それを喜び合える仲間は居ないじゃないか。

 人の一生ってそんなもんだろうか。波風立たず、良い人生なんだろうか。自立してないと自由は目減りする。交際とかまで行く給料が無い。ただただ時間だけが茫漠とあって、そこに一人ぼっち。これが私の人生の既定路線になりつつある。40歳だ。これから体の調子も悪くなってく一方だろう。いったい、なんの為に生まれたんだろう。恋さえしないで、愛など知らなくて、充実した人生と言えるだろうか。

 休みの日は多く寝る。それ以外自分に与えるご褒美など無い。するとすぐに出勤日が訪れる。こんな繰り返しの為に生きて来たんじゃないだろう。愚痴をこぼせる友人も居なくてつらつら書いてみたけど、これも夜眠れないから書いているだけなのだ。

 自分より不幸な人を見て、私はそれに比べたら幸せだなと思う。母が料理を作ってくれて食べれるのが幸せだと思う。そりゃラファでイスラエルから爆撃に怯えてるパレスタインの人々よりかは100倍マシだろう。ネタニヤフは国際裁判所で裁かれれば良い。死刑で良いと思う。アメリカも同罪だ。日本はドルが崩壊していったいどんなしっぺ返しをくらうんだろう。世界情勢も明日は我が身か。能登の復興を無視して外遊して来て、金をばら蒔いて来る岸田首相。これから日本が良くなる見通しなんか絶望的だ。

 働かないで、金があって、女と遊べる。それが理想か?いや違う。人並みに稼いで所帯を持って子供に恵まれる。それが理想だ。

 40歳。この年じゃ届きそうに無い目標だな。

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