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人差し指の第二関節でボタンを押す人たち

エレベーターの行き先階ボタンを、指先ではなく第二関節で押す人が増えた。たぶん、感染対策で感覚的にやっているんだと思う。

非接触を心がけるのが、なんとなく常識的になりつつある。キャッシュレス決済の推進にも、コロナはひと役買ってるらしい。

確かに非接触で済ませられることを、わざわざ接触でやる必要もない。

ところで、
以前仕事でクレーム対応の業務をしていた時期がある。クレームは電話で対応するのと、直接話すのでは相手の出方が全く違う。

電話で相当にキレ散らかしてるお客さんも、いざ訪問してみると大人しいことが多い。

電話で話すと相手はこちらを「企業のアイコン」としてみる。だから、気に入らないことはいくらでもぶつけていい、となりやすい。
しかし直接会うと、実態を伴うので途端にアイコンとしては映らなくなる。

人がしゃべっている。
という当たり前の事実に気づく。

電話でもそれくらい気付けと思うが、怒っている人なんて所詮そんなものだ。

行き先階ボタンを第二関節で押すようになり、
会計もキャッシュレスになり、
リモートワークが進んでる今。

人のアイコン化が進まないか、やや不安な気持ちになる。

SNSもみんなアイコンだしね。

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