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想い出の味『カプリチョーザ』の田舎風。

『2014年夏から2016年夏に撮られた写真から、当時の二年間の金沢生活を振り返り、想い出を記録に定着させる写真で二言三言。』

『カプリチョーザ』といえば、上京とともに知り、大学の友だちや彼女と通いまくった記憶の中のお店であった。
当時は都内でも有名どころにはかならず出店していたと思われるが、わたしが通い尽くしたお店は下北沢店であった。

バブルが始まる頃合いと重なっており、米よりもスパゲティ。なんなら自宅でもスパゲティを茹でて食べるのが都会の生活という程度には、すっかり頭がやられていた、今となってはなかなか恥ずかしさがこみ上げてくるお年頃である。

そんな80年代末のカプリチョーザのナニが珍しかったかというと『大皿料理』という店であった。
お店に入って注文すると一人前ずつ出てくるモノという先入観のあったわたしにとって、2〜3人前のスパゲティが一つの皿に盛られて出てくるということに、田舎とは違う都会の趣を勝手に感じ取っていた程度にイタい輩であったのだ...(遠い目)。

中でも毎回のように注文していたのが『茄子とほうれん草の田舎風スパゲティ』と『ライスボール』であった。

そんなカプリチョーザを金沢駅前で発見したときには、懐かしさとともに恥ずかしさもこみ上げて来たわけだが、昔の味は今は如何に?
ということで入店してメニューを見ると『茄子とほうれん草の田舎風スパゲティ』も『茄子とほうれん草のミートソーススパゲティ田舎風』と若干解りやすく名前が改定されており、その味は?というと舌の記憶が敏感に反応して、当時の想い出を思い起こさせるのであった。

さらにビックリしたのは、大皿だけではなく現在は一人前から注文可能になっているという時代の趨勢を感じたことであった...(遠い目)。


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