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あなたは誰に向けて情報発信しているのか

YouTube、SNS、ブログなどで、デザイナーやプログラマーなどが、技術やノウハウなどの情報を発信する機会が増えているなぁと感じます。検索すると出てくるのは企業より個人だったりします。自分もやろうかな、と思ったことはありますが、よくよく考えてみると、それをやることでどういう結果を求めているのだろう?と思ってしまいました。

下請けではなく、直接案件をやっていきたい、という立場で考えてみます。

何のための情報発信なのか

あなたは技術者だとします。あなたが技術情報を提供することで、それを誰が見るのか、その結果どういう仕事が舞い込んで来るのか、をイメージできるでしょうか。インフルエンサーになりたい、アフィリエイトで単純に広告収入を得たい、同業者と繋がりたい...のような理由の場合は、有益な情報をどんどん提供していくことで目的が達成されると思います。

もし、直接案件獲得のためにそれをやるということである場合、つまりは、「知識や技術力を誇示する」ことでのマウンティングや格上げ、もしくは、「こんなにいろいろ知ってます。なので私を使ってください」というアピールのため、ということになります。

引っかかる点は、下請けではなく直営業をしたい場合、情報発信の内容はもっと一般に身近なキーワードを使ったものであるべきなのでは、と思うのです。Photoshopがどうのこうの言われても、それはあくまでも手段で、お客さんはそんなツールの話なんてどうでもいいのです。

技術情報を知りたいのは技術者

まずは、誰をお客さんにしたいか、ということを考えないといけない気がします。下請け仕事をする立場になりたいのか、それとも、その技術を使った商品やサービスを直接お客さんに提供したいのか、ということです。

同業者に向けての情報発信は、情報の共有はできますが、それが直接的な仕事に繋がるとは思えません。自分と同じ立場の人間が自分に仕事を振ってくるでしょうか。それは=下請けということになります。(もちろん、技術情報を提供することは有意義な面もあります。お客さんの中には技術に詳しい人もいますし、横のつながりでお客さんを獲得する場合もあります)

どんなお客さんを獲得して何をもたらしたいのか

しかし直接お客さんになる人は、別にその技術をメインに知りたい人ではありません。その技術に従事してない人にとっては、「ふ~ん」ってことにしかなりません。何ができる、よりも、お客さんに何をもたらすのか、どういうメリットがあるのか、そもそもどういう立場の人を自分のお客さんにしたいのか、をもっと意識して情報発信すべきだなぁと感じる、今日このごろです。

技術の比較をしたところで、あまり大きな差がない時代になってきました。そうなると、決め手は技術力の発信メインでは弱い気がしています。近年ではフリーランスが多くなってきているので、フリーランスの方は、技術力だけでの競争ではなく、もっと先にある、お客さんに対しての目的やメリットを見据えた思考が必要だと感じます。

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