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ナペテンス原始人

皆さん、ごきげんよう。考古学者の岡島一郎だ。

突然だが君たちは、「ナペテンス原始人」というのを聞いたことがあるだろうか。

いや、知らなくても当然だ。何故なら、私が名付け親だからだ。

ナペテンス原始人……。それは、未だかつて発見されていない仮説上の存在なのだ。
 

私の研究によると、彼らは褒められたり嬉しかったりする事があると、「ナ〜ペ〜テンス〜」と歌いながら非常にユニークな舞をしていたらしい。


しかし、残念ながら今日に至るまで発掘されておらず、その存在は確証されていない。


私は日々文献を洗い出し、発掘現場を奔走している。

ナペテンス原始人が発見されるかは分からない。


「本当にそんなものは存在するのか」と人は言う。

だが、ナペテンス原始人が見つからずとも、文献を漁り、東奔西走している毎日が無駄だとは思わない。

もしかしたら、ナペテンス原始人ではない、未だ隠された存在が見つかるかもしれないのだ。

謎が謎を呼ぶ。歴史はミステリアスでありロマンなのだ。

好奇心がある限り、考古学者である私の夢が終わることはない。

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