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2024年天皇賞(春)回顧 テーオーロイヤル強し



結果

1着 ▲ テーオーロイヤル 牡6 菱田裕二騎手
2着 ★ ブローザホーン 牡5 菅原明良騎手
3着 △2 ディープボンド 牡7 幸英明騎手
4着 消 スマートファントム 牡4 岩田望来騎手
5着 消 ワープスピード 牡5 三浦皇成騎手
7着 △1 タスティエーラ 牡4 モレイラ騎手
12着 ○ サリエラ 牝5 武豊騎手
13着 注 マテンロウレオ 牡5 横山典弘騎手
14着 消 チャックネイト セ6 鮫島克駿騎手
15着 ◎ ドゥレッツァ 牡4 戸崎圭太騎手
16着 消 シルヴァーソニック 牡8 M.デムーロ騎手
中止 消 ハピ 牡5 浜中俊騎手

感想 

1着 ▲ テーオーロイヤル 牡6 菱田裕二騎手

このローテーションで勝ってしまうとは驚きでした。
順当に近走見たら強くて本命にしたい馬でしたが、この長距離連戦三昧のローテに耐えられるのか、また気温が高い予想でしたがサートゥルナーリア(母シーザリオ)が暑さに弱いのもありダービー負けたり、スペシャルウィーク(シーザリオ父)も暑さが苦手だったりで、リオンディーズ産駒(父母シーザリオ)ということで暑さに弱いのが出て…という可能性も少し考えてましたが、普通に強かったです。
他の人気上位有力馬が大負けしてるだけに強さが際立ちました。
さすがにそろそろ休んでほしいですが、本当に強くなっていて、中距離含めどのレースに出てきても注目が必要なレベルに達している気がします。
菱田裕二騎手もG1初制覇でめでたいです。テーオーロイヤルと共に飛躍していってほしいです。

2着 ★ ブローザホーン 牡5 菅原明良騎手

人気上位で大敗した馬がいる中で、有力馬の中で見事に力を出してきましたが、2着まででした。1着が強すぎました。
騎手が重要な長距離G1で若い騎手の1・2決着となり、菱田騎手も菅原明良騎手も今後も飛躍し続けてほしいです。

3着 △2 ディープボンド 牡7 幸英明騎手

空前絶後の4年連続同一G1競走3着以内を達成。
昨年同様に京都春天の舞台で復活。
和田竜二騎手ならもっと高く評価してましたが、幸英明騎手も見事に力を引き出しました。
ディープボンドは和田竜二騎手以外だとC.デムーロ騎手で1度1着(海外フォワ賞)があるだけで最高で7着なので、和田騎手以外だと難しいイメージが強く、信頼が難しかったです。
どこまで現役を続けるか分かりませんが、来年も出てくるなら5年連続3着以内という可能性も十分あると思います。
ズブいので早仕掛け覚悟の仕掛けになるのは仕方ないですが、もう少し展開が向くか騎乗によっては4年連続2着の可能性もあった気がします。

4着 消 スマートファントム 牡4 岩田望来騎手
4着とはいえ大健闘4歳馬最先着になったこと含め完全に想定外でした。大外でハービンジャー産駒で、3000m以上ではイメージがそこまで無い上に前走が3勝クラス。
まあ、過去にもそういう馬の好走が他のG1よりは割とあるとはいえ、そこまで考えると全頭来そうな気がしてくるのでシンプルに考えることを心がけたのですが、一歩間違えたら来てましたね。

5着 消 ワープスピード 牡5 三浦皇成騎手

頑張ってはいますが想定内の健闘という印象です。
予想にもう1頭加えるならこの馬を考えてました。

7着 △1 タスティエーラ 牡4 モレイラ騎手

最終的に全く駄目だったドゥレッツァやサリエラとは違い、それなりに頑張って走った上での7着ということで…やっぱり適性が足りてないか、そもそもメンタル含め状態が戻ってなかったかという印象になりました。

12着 ○ サリエラ 牝5 武豊騎手

騎乗自体は想定通りですが、まさかの失速と惨敗
牝馬ということよりディープインパクト産駒というのが大きく、さらに京都長距離の武豊騎手なら最も有利面が大きいと思っていたのですが…。
個人的には阪神長距離と京都長距離では京都長距離の方がスタミナが必要という説を推しています。そうでないとミスプロ系が阪神長距離なら好走率あるのに京都になると好走率が低くなることの辻褄が合わないと思っているので。
つまり牝馬ということで京都春天ではスタミナが足りなかったのかもしれません。
カレンブーケドールが3着に来たのも阪神春天でした。また、カレンブーケドールは他の混合G1でも3着内に来るような馬ですから、それと比較するとG1で好走経験のないサリエラにはそもそも地力が足りてない可能性もあったかもしれません。

13着 注 マテンロウレオ 牡5 横山典弘騎手

予想通り逃げました。まあ本馬自体はピンかパーだと思ってたので良くも悪くも特に感想はありませんが、ペースは想定より速くなり、人気上位で大敗した馬(ドゥレッツァ、サリエラ)は先行したので影響させたかもしれません。
もっと地力スタミナのあるテーオーロイヤルは問題なかったですが。

14着 消 チャックネイト セ6 鮫島克駿騎手
ワープスピードと並んで次に評価するか迷った馬でしたが駄目でした。

15着 ◎ ドゥレッツァ 牡4 戸崎圭太騎手

まさかの惨敗。騎乗含め気性面の問題が出たのか、暑さが駄目だったのか。
これでルメール騎手が騎乗予定だった馬はG1で3戦連続掲示板外の惨敗

★ルメール騎手が騎乗予定だった馬の乗り替わり後G1成績

G1桜花賞 チェルヴィニア ムルザバエフ騎手 4人気13着
G1皐月賞 レガレイラ 北村宏司騎手 1人気6着
G1天皇賞春 ドゥレッツァ 戸崎圭太騎手 1人気15着

ドゥレッツァサリエラ(ルメール騎手主戦)のどちらかは馬券内に来る、勝つと思ってたのですが…。
これを見てしまうと、ルメール騎手の国内芝G1で有力馬に乗ったときの信頼度は圧倒的なんだなという印象になります。
武豊騎手が乗ってる時は乗りやすそうな馬で実際陣営や武豊騎手本人も乗りやすいと言ってたドウデュースが戸崎騎手に乗り替わると乗りにくそうな馬に変わったように、ルメール騎手が乗ってると規格外に操縦性もあって乗りやすそうに見えた(菊花賞)ドゥレッツァが大敗したり、他の乗り替わり馬が惨敗続きなのを見ると…偶然もあるでしょうけれど、かつてのルメール騎手主戦の名馬もルメール騎手が乗っていなければどうなっていたのか少し考えてしまいます。


16着 消 シルヴァーソニック 牡8 M.デムーロ騎手
さすがに年齢や状態など厳しかったですね。

中止 消 ハピ 牡5 浜中俊騎手
地味に可能性はあると思ってましたが、大外枠ということで軽視してたのですが競走中止に。軽症らしいので良かったです。最近は人馬ともに事故が多いので早めの危機管理、競走中止も致し方ありません。

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