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日産のEC陣容にツッコミどころ満載、ぶつぶつ第九弾

昨日、Facebookで「日産のEC陣容は微妙」って一言を書きましたが、実は「ダイアモンド」雑誌で日産の「新執行体制」を見かけた瞬間に吹いました。この陣容図(作者の注釈を合わせて)は来日から私がビジネス記事で見かけた一番意味深いEC陣容図かもしれません。

もし外国人の私が日本企業を批判すると、みんなに袋叩きされる可能性が高いですが、「外国人が日本企業を批判する」より、私は「外国人読者は作者の注釈を通して読まれた内容の解読」と理解してます。この注釈にはメディアの方の気持ちを含めてるかどうか、わたしがこの注釈を通して読まれた内容が正しいかどうかをともかく、ただただ私が感じたことを素直に書きます。

「外国人にそう思われますか…」、「日本企業を中途半端な理解してる人はこんな注目点がありますか…」、皆さんにちょっとだけ参考になることは唯一の望みです。

陣容図はこれです。「ダイアモンド」令和元年5月18日 発行。第11ページ。

一目で注目されるのは「昇格」マーク付きの山内氏。他の方のニコニコしてる顔写真を使われてますが、なぜか山内氏は怖い顔してます。注釈は「無資格検査問題で矢面に立ち、ナンバー2へ昇格」です。この「矢面に立ち」は絶妙だ。私の日本能力は未だ未だで、特に日本語の曖昧なところは苦手で、「無資格検査問題の責任を背負られ、ご苦労様。」として理解してもよろしいでしょうか?

次はナンバー1の西川氏、日本人の中で一番嬉しそうな顔してます。注釈は「弱気発言は封印、長期政権の実現をもくろむ」です。この「弱気発言は封印」は絶妙だ。先も申し上げた通り、私の日本能力は未だ未だで、特に日本語の曖昧なところは苦手で、「やっとワシの番だ」として理解してもよろしいでしょうか?

右下の三人は一目でツッコミはありません。

左側、一目で橘色の新メンバーの二人に注目されました。中国事業の新旧の責任者です。中国事業を重視する戦略ははっきりしてます。
日産の決算書によりますと、2019年第一四半期、中国市場の売上は増加しました。中国経済減速の現時点で、コストパフォーマンスがいい(燃費がいい)の日系自動車メーカーの絶好チャンスになり、2019年第一四半期に、ホンダ、トヨタなどの中国市場売上も増加しました。ホンダの増加率は日産よりずっと高いです。
要するに、日産は他の日系自動車メーカーと比べて、中国事業はそんなによくないと思います。この度、中国事業の新旧の責任者をECに昇格して、もし中国市場でまた失敗したら「中国のせい」にすることはご遠慮してくださいと言いたいです。

次、ただ一人の女性、新メンバーの星野氏に注目されました。ただ一人の女性内閣大臣みたいな「やっぱり」の感じをします。「働き改革」の最中に、女性管理者を一人も設置しないと色々言われますね。そして、他の方が「担当地域」(北米、中国)や「職能」(開発、生産)をクリアにしてますが、この女性はなぜが「日本、アジア」、「マーケティング&セールス」、広い範囲でマネジメントしてます。
女性地位高いの上海からのものとして、「ただ一人の女性」こそが「男女不平等」の証です。有能な女性が沢山いるなら、EC陣容に女性は一人以上にいるはず。有能な女性が足りない、能力次第で平等で管理者を選べると、女性一人もないことも考えられます。「ただ一人の女性」を設定することはまさに「ダイバーシティマネジメント」に女性に対する「フェア」+「ケア」の結果になります。少なくとも、現時点で「男女不平等」の現状で、「合理的に見える」の行動です。

その次、もう一人新メンバーの川口氏、注釈に「ゴーン氏不正問題対策のキーマン」と書かれて、個人的には凄く興味深いと思います。「対策」は「ゴーン氏不正問題」の発覚前に立てたでしょうか?発覚後に立てたでしょうか?「今回はお役に立ちましたね」の感覚は微妙過ぎ。

最後の新メンバーのホセ・ルイス・バルス、明るい笑顔が格好いいですが、注釈に「業績悪化の元凶である北米再建に挑む」と書かれて、このポジション、座りにくいと思います。

ツッコミは以上になります。もう一度繰り返しますが、日産を批判するつもりではありません。ただ、この時点で、こんな陣容を発表され、メディアの方の注釈を合わせて、「新メンバー」について発想しやすいです。

本文について、気になる方がございますなら、vivianxiahuan@gmail.comに連絡ください。


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