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5年ぶりのスリランカ一人旅 DAY2-1 5年前の渡航はテロ直後だった

ぎゅうぎゅうのハイウェイバスでコロンボへ


5年前のIS爆破テロのこと

ドゥルシャンもチャミンダも、 5年経ったのに私が前より若くなったと言う。
あら!嬉しいわ。もっと言って(笑)
そういうドゥルシャンもだいぶ痩せて、イケおじになっている。
「SNSのアイコン、変えた方がいいんじゃない?」と言ったら、笑っていた。

私の私の部屋には専用の素敵なバルコニーがある
美しく手入れされた庭にはリスもやってくる。

昨夜、ドゥルシャンから今日の朝食時間の希望を尋ねられ8時に指定したのだが、よく考えたら、翌日は日曜日。
クリスチャンのドゥルシャンファミリーは礼拝に行くのではないかと思ってドゥルシャンに話すと、彼は言う。

「大丈夫だよ。他のゲストの朝食の支度もあるし、息子は今、オーストラリアに行っているから礼拝には出席しないよ」

しかし私は心に引っかかっていたことがあった。
5年前、ISのテロの1週間後に日本からのこのこ来た旅行者の私に、ドゥルシャンが話してくれたテロ当日のこと。

5年前のISの爆破テロ当日はイースター。
ドゥルシャンの宿には2人の中国人ゲストが宿泊していた。
彼らの指定の朝食の時間だとイースター礼拝に行けないため、ドゥルシャンは彼らに時間変更が可能か尋ねてみたが、車の送迎の時間があるので変更はできないと言われた。
指定の時間に朝食を出すため、ドゥルシャン夫婦は仕方なくクリスチャンにとって最も大切なキリストの復活を祝うイースター礼拝を諦めた。

しかしその日、ドゥルシャンの教会で大規模な爆破テロがあり、100人以上が亡くなった。
結果としてその中国人ゲストのおかげでドゥルシャン夫婦は難を逃れた。
ドゥルシャンの一人息子も礼拝に行っていたが、両親が出席しなかったため、礼拝堂の外で友達と話していて命拾いをしたが、彼の友人、親戚など多くの人が命を落とした。

そのことを話すとドゥルシャンの顔が一瞬サッと曇ったが、すぐにいつもの笑顔で

「明日は大丈夫だよ」

と言ってくれた。

8時にドゥルシャンの奥さんのディルの手作りの朝食をおいしくいただいた。

ボリューミーでとても食べきれない・・・汗
ココナッツパウダーやココナッツハニー、米粉、ココナッツシュガーを使用したケーキ

ドゥルシャンに

「奥さんお料理上手ね」

というと、にっこり笑って言う。

「料理がうまいだけじゃなくて、僕のワイフはとてもスイートなんだよ」

うんうん、全く同意だよ。この幸せ者め!

朝食の後、チャミンダにトゥクトゥクで迎えに来てもらい、ニゴンボのバスターミナルへ送ってもらった。
チャミンダがコロンボ行きのハイウェイバスを探してくれた。

「帰りにまたね!」

チャミンダとグータッチでさよならして、私はバスに乗る。

ハイウェイバスはマイクロバス


スーツケース持ってたら絶対乗れない

アジアの多くの国のバス同様、この国も補助席まで満員にならないと発車しないやつ。
ニゴンボからコロンボまでの費用は350ルピー。
車掌さんがぎゅうぎゅうの車内でお金を回収する。
後ろの人からお金が回ってくるので、それをバケツリレーのようにどんどん前の人に手渡しして車掌さんに渡し、おつりも同じように前から手渡しで回ってくる。
私も後ろからにゅっと突き出された紙幣の束を誰のかもわからないけど、前に渡し、おつりが回ってくると振り返りもせずに後ろへ回す。
信頼で成り立っているところが、性善説な感じで好感が持てる。

私は500渡したら60返してくれたので、実質340ルピー(185円)。
10ルピーくらいはどうでもいいらしい。

50分くらいでコロンボのバスターミナルに到着。

バスターミナルはペターという地域にある。
古い下町のような感じでごちゃごちゃしたアジアの雑踏という感じ。

マーケットには雑貨や食料品などが山積みにされている。

近くに有名なモスクがあるようなので、まずそこを目指してみた。

ジャミウルアルファーモスク


写真を撮っていると、白いTシャツにジーンズの青年が声をかけてきた。

そしてこの後、典型的なカモネギ日本人として高額なぼったくりに会う。