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d. schoolでの学び①

2017年、スタンフォード大学d.shoolのクラスを受講しました。
どんな内容だったか、は以下のSlide Shareに。

ぼくがd.schoolで学んだこと
https://www.slideshare.net/NishimuraYu/dschool-85411444

d.schoolってどんなところか、に関しては、以下に書いています。

今回は、その中で、よく聞かれる"はっと気付かされた学び"について、3つのうちの2つを紹介します。

インタビューという文化

d.schoolの授業では、

じゃあ、今から外でインタビューしてきて、20分後に学びを共有して

ということが4回くらいありました。

3~5人のチームに分かれて、キャンパスの外に出て、歩いている人や、外でパソコンしている人、ベンチでたたずんでいる人、などに、

「ちょっと質問してもいいですか?」
と話しかけ、「今、d.schoolの授業中なんだけど、、」とインタビューを始めます。そして、3~4人にインタビューしたら、クラスに戻って、そこでの気づきを共有するのです。

キャンパス全体が、そういう風に飛び込みでインタビューしても良い雰囲気で、話しかけられた人も、快く受け入れてくれました。
実は、当時は、そうやってインタビューすることにあまり違和感がなかったほど、文化ができていました。

ただ、冷静に今思うと、特別だったんだなぁと思います。
特に企業でデザイン思考プロセスなどを進めると、インタビューのしにくさ、に課題を覚える方も多いのではないでしょうか。

-なかなかインタビュー相手を見つけられない
-そもそも、やっていることを外に話せない
-インタビューせずに、想像のみで共感フェーズを進めてしまう

など、ありがちですよね。

素早くインタビューし、ユーザーへの学びを深めることは、デザイン思考プロセスにおいて重要ですし、是非ともここは躊躇せずに進めていただきたい部分です。


考える⇄作るが表裏一体

d.schoolの授業では、みんなが輪になって座ります。PCをカタカタとやることはありません。

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また、教室を出ると、「作る」環境が広がっています。

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授業の中でグループアクティビティをするのですが、すぐにこの「作る」部屋で、粘土をいじったり、アルミホイルを丸めたりしながら、何か作ります。

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グループディスカッションでホワイトボードのある場所で付箋を広げ、考えていることを絵にしたり、作ってみたり。
実際、僕は語学力が壊滅的なので、こういう環境で、絵にしたり、作ったりできたのは、イメージの共有にはとても助かりました。

d.schoolでは、「Build to Think」という言葉で表現しますが、「作る」と「考える」が表裏一体の関係にあるのです。
グループで共通認識を得るため、グループで新たなアイデアにするため、すぐに作り、また考え、また作るのです。

特に企業などでは、この「考える」と「作る」の距離が遠いことも多いのではないでしょうか。

発想の幅を拡げ、新しいことを生み出すために、是非、「考える」と「作る」の距離を近づけてみてください。


「遊び心」

特に私が受講したクラスが、「From Play To Innovation」という授業だったので、この「Play」=「遊び心」の要素が随所に散りばめられており、その重要性を実感しました。

こちら、語ると長くなりそうなので、この「遊び心」については、次回紹介させていただきます。

d.school Starter Kit 日本語版

私が運営させていただいています、無料のfacebookグループ、「デザイン思考研究室」では、そんなd.schoolが公開した2020年5月に公開したデザイン思考入門のオンラインワークショッププログラムの日本語版を公開しました。

定期的にワークショップも開催していますので、ご興味のある方は、是非ウォッチしてみてください。

直近では、10/21に開催予定です。


また、デザイン思考研究室では、デザイン思考に関連する情報やコラム。発信、交流。ワークショップの主催、企画、など行っておりますので、ご興味のある方は気軽にご参加ください。




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