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冬の星空と牛スネ肉の赤ワイン煮込みキャンプ 〜明朝編〜

ふもとっぱらでの2月の冬キャンプ「冬の星空と牛スネ肉の赤ワイン煮込みキャンプ」も今回で最終回です。

今回は記事を書くのよりも写真の編集に時間がかかってしまいました。
星空の写真現像は正解がわからないのでとても難しいです。
私の中で「これ」ってイメージがあればそんなに時間がかからないのでしょうけど、他の方の写真を見ながら手探り状態なので時間がかかります。
それも楽しいのですけどね。

今回は夜明け前から撤収までの明朝編です。
「明朝」という言葉は全然違う意味だとは思いますが、夜明け前と朝だったので勝手に命名しました。

それでは、今回も長くなりますが写真多めで書きますのでお付き合いください。

昼編と夕宵編はこちらから↓
#たくさんの❤️ありがとうございます。
#アウトドア記事まとめにも選んで頂いて、沢山の方に見て頂いているようです。


夜明け前の天の川撮影

夜中に暑くて目が覚めた。
外気温は-4℃ほどだったが、Nanga オーロラライト 600DXと電気毛布、そして湯たんぽはやり過ぎだったようだった。
暗い中でiPhoneを探して見てみるとまだ3時前だった。
しかも、低温のため充電が停止されていた・・・やはり寒いらしい。

写真撮影に出かけるにはまだ少し早かったので、二度寝しないように注意しながら寝袋の中でゴロゴロして時間が過ぎるのを待った。
30分ほど経ち星空アプリを立ち上げて星の状態を確認すると、そろそろ天の川が現れそうだった。
寒かったが寝袋から出てダウンパンツにダウンジャケット、そして先日手に入れた電熱グローブを装着した。
装備は万全である。

カメラのレンズは前夜と同じFE 20mm F1.8Gを選択した。
天の川を撮るにはもう少し広角のレンズが欲しいが、私にとってそこまでの広角レンズは星景写真専用になってしまうし、中々のお値段がするので手が出せていない。

車から出ると外はとても寒かったが空は晴れ渡っていて満点の星空が広がっていた。
これは期待できる。
早速キャンプ場内を歩き回りながら撮影した。
こんな時間に写真撮影をするのは私だけだろうと思っていたが、物好きがもう1人いて親近感が湧いた。

そんな寒い中写真を撮ったのだが、私の腕が良ければ富士山を横切る鮮やかな天の川が撮れるはずが、なんとかうっすらの天の川しか撮れた程度だった。
それでも後で現像で頑張り、天の川を表現することはできた。
まだ星景写真を撮り始めて一年経っていない私としては満足できる写真である。

次はもっと上手く撮りたいところだが富士山方向は街明かりがあって条件はかなり厳しいので、普通の取り方では写せないのだろう。
勉強して再チャレンジしたいと思う。

この写真を撮っているときにいくつかの流れ星も見ることができた。
寒い中、早起きして良かったと思った。

※ここの写真は高解像度のものをアップしておいたので、ぜひ拡大して見て欲しい。

富士山を横切る冬の天の川と
右にさそり座、その横にへびつかい座
左上にこと座のベガ、右下の裾野付近にわし座のアルタイル
たぶん
池に映り込む富士山と星たち
獅子座と蟹座(プレセペ星団)
たぶん

テントで仮眠を

撮影を終え、ひとまずテントまで戻ってきた。
もう一度車内のぬくぬくした寝袋に潜り込んで寝ようかと思ったが、明るくなってきたらまた写真を撮りたかったので冷え切ったテントに入り薪ストーブに火を入れた。

炎は見ているだけで暖かい

テントの中に入った時は-3℃だったが、薪ストーブに火を入れるとどんどんと暖かくなった。周りは静かで、薪が燃える「パチパチ」という音が心地よかった。
私は今回導入したニューチェアであるWAQのリクライニングチェアを倒し、少し仮眠をとった。

朝のうっすら明るい富士

私がウトウトとしているとワッシーが起きてテントの中に入ってきた。
予備に持ってきた湯たんぽを貸してあげたので快適だったらしい。

少し話していると、外も段々と明るくなってきたので薪ストーブの番をワッシーに任せて私はまたカメラと三脚を持って撮影に出かけた。
今度のレンズは解像感が高いFE 35mm F1.4 GMを選んだ。
朝の凜とした空気感を撮りたかったのだ。

金山キッチン前の池は日の出の時刻になるとたくさんの人が集まるので私はあまり行くことはない。
その代わりに、ほとんど人がいないうっすらと空が赤くなり始めた頃に行くことが多い。
その方が気兼ねなくじっくり写真を撮ることができる。

日の出前の鏡富士

エリア内の富士山側にはふもとっぱらのモニュメントがあることは知っていたが、これまで行ったことがなかった。
時間はたっぷりあるし散歩もしたかったので初めて行ってみたが、モニュメントの先が設営エリアだったのでテントや車が写り込んでしまうのが残念だった。
モニュメントにするなら映り込まない位置にして欲しい。
流石にこれは生成AIで消す気にはならなかった。

初めてモニュメントへ行ってみた

長く散歩をしていたら、もうすぐお日さまが顔を出しそうだったのでテントに戻った。

もう少しで日の出の富士

あたたかい朝食と日の出

テントに戻ると寒いのが苦手なワッシーが焚き火をしていた。
寒くても綺麗な富士山を眺めながら焚き火がしたかったらしく、とても幸せで満足そうだった。

冬キャンプを満喫するワッシー

私も横で少し焚き火にあたってみたが、確かに最高の景色だった。
そして、やはりリフレクターがあると暖かい。

前方のテントの煙突消すの忘れた・・・まいっか

ワッシーの一人の楽しみを邪魔してはいけないので、私は暖かいテントの中で朝ごはんの準備を開始した。
今回の朝ごはんは戦闘飯盒2型で作るトン汁と肉まんである。
飯盒の本体に豚肉とトン汁の具の水煮、だしを入る。
そして、中蓋に肉まんをセットして薪ストーブの上に置き、一気に調理する簡単レシピだ。

本日の朝ごはんの材料

しかし、ここで2つの問題が発生した。

【問題1】肉まんが大きすぎて中蓋に二つ納まらない。
これはしょうがないので一つだけ中蓋に置いて、もう一つはスキレットで蒸した。

【問題2】トン汁の量が多くて薪ストーブの上に置くと吹きこぼれてしまい、肉まんが上手に蒸せない。
これもしょうがないので中蓋にのせてあった肉まんも一旦はスキレットで蒸し、最後の少しだけ中蓋で蒸して雰囲気を味わった。

こういう思い通りにいかないところが面白く、次回はどうしようかなと考えると楽しくなるのでキャンプの醍醐味と思うことにしている。

そんな感じで作った朝ごはんは、最後の仕上げにトン汁専用の味噌を入れて完成。
この味噌は生姜が効いていて寒いところで飲むにはピッタリだし、キャンプには持ち運びやすいボトル式なのもありがたい。

トン汁専用の味噌です

朝ごはんを作っていると富士山の少し南側から日が昇ってきた。

気持ちがいい朝の始まり

テントの中にも朝日が降り注ぎ、一気に暖かくなった。
おひさまの力ってすごいと思う瞬間である。

目の前の方々にはかなり消えてもらっています

そんな朝日を浴びながら富士山を眺めて朝ごはんを食べた。
生姜の効いたトン汁が体を温めてくれて、前日に飲んだ酒で乾ききった体に沁みた。
寒い時期のキャンプの朝ごはんはトン汁が一番だと思う。
肉まんもいい具合に蒸しあがっていておいしかった。
ひとり分だったら2型の飯盒でも問題なさそうなので、ソロキャンの時は再チャレンジしようと思う。

雰囲気だけ蒸した肉まん
トン汁はちゃんとダシをとっている
中身が見えないが湯気でおいしさを感じて欲しい
長野県を代表するスーパーであるツルヤの肉まんなので間違いない

撤収と最後のカフェタイム

朝ごはんを食べ終わると、撤収作業を開始した。
もっとのんびりしていたいところだが、あまりのんびりしていると帰ってから何を言われるかわからないし、三連休に来させてもらっているだけでもありがたい。

撤収もおおかた終わったところで最後のお楽しみのコーヒータイムにした。
豆はもちろん焚き火で焙煎したものである。
今回はワッシーに「濃い目に」と注文をつけた。

ワッシードリップ

濃い目に淹れてもらったコーヒーと一緒に、来る途中に寄った甲府の産直所で買った信玄餅を食べた。
ここは静岡だが富士山見えるからいいだろう・・・とか言うと山梨の人にも静岡の人にも怒られそうだ。

長野県に住んでいると信玄餅を食べる機会が多く、私は大好きなのだが食べ方がとても難しい。
包みのビニールに中身を出し、その上に黒蜜をかけて混ぜて食べるというのも見たことがある。
しかし、ではこの餅の上にできていた窪みは何のためなのか?ここに黒蜜を注ぐのがやはり正解なのではないか? でも、そうするときな粉をこぼさずに混ぜるのは難しい・・・んんーーー奥が深い。
なんて言いながら結局は窪みに黒蜜を注いで慎重にきな粉と絡めて食べた。
濃い目に淹れてもらったコーヒーに黒蜜の甘みがちょうどよかった。
美味しければ食べ方なんていいかと、悩みを忘れた。

結局窪みに入れる
輝く黒蜜がキレイ

そして去る

最後にゴミを出しに行き、いつものように売店でお土産にふもとっぱらプリンを買った。
このお土産があるか無いかで次のキャンプへの行きやすさが変わる重要なポイントである。

帰る頃には富士山に雲がかかってしまった。
ちなみに、今回のキャンプはオードリーのオールナイトニッポンの東京ドームライブグッズを着用していた。
今年のキャンプはこれで行こうと思っている。

富士山見えないけど、リトルトゥース!!

そして11時ごろにふもとっぱらを出発してノンストップで帰宅した。
今回も天気に恵まれて最高のキャンプだった。

バイバイ、ふもとっぱら

これで3回にわたって書いた2月のふもとっぱら冬キャンプのお話は終わりです。

今回はどうしても星空を撮影したかったので、その望みが叶ってよかったです。
でも自分の腕の無さを痛感したので、次回はもっといい写真が撮れるように勉強してチャレンジしたいなと思っています。

今回のキャンプ地であるふもとっぱらは聖地と言われるだけあってとても魅力的なキャンプ場だとあらためて思いました。
これで春、夏、秋、冬と4シーズン全て来たのですが冬が一番好きです。
夏の天の川のシーズンもいいですが、天の川が見えるのが富士山と反対方向なのでそこがマイナスです。

ふもとっぱらはまた訪れたいのですが、春からは地元のキャンプ場がオープンするので、きっと次来るのは秋の終わりになると思います。
今から楽しみです。

以上、3回にわたってお付き合いして頂いた方ありがとうございました。

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