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宇宙島へ行く

17
ロケット、宇宙エレベーター、スペースコロニーについてまとめてみました。全17回。(完結)
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記事一覧

宇宙島へ17「コロニー内での人工重力」

前回はスペースコロニーの設置場所について考えてみました。今回は内部について考えてみたいと…

川口秀樹
3年前
8

宇宙島へ16「ラグランジュ・ポイント」

前回の最後で触れた『機動戦士ガンダム』の第一話は、以下のナレーションで始まります。 人類…

川口秀樹
3年前
7

宇宙島へ15「宇宙服の着心地は?」

宇宙に行けば一度はやってみたいのが「船外活動(Extravechicular Activity、EVA)」でしょう…

川口秀樹
3年前
4

宇宙島へ14「朝食は地球を見下ろして」

「宇宙エレベーター」を「クライマー」で昇っていくと、窓の外に見える水平線がだんだんと丸み…

川口秀樹
3年前
1

宇宙島へ13「クライマーに働く力」

「宇宙エレベーター」には、地球の引力と「宇宙エレベーター」が地球の自転に沿って円運動をす…

川口秀樹
3年前

宇宙島へ12「宇宙ステーションで朝食を」

「宇宙エレベーター」の建設には様々な問題がありますが、ここではそれらには眼をつぶって、「…

川口秀樹
3年前
4

宇宙島へ11「カウンターウェイトと遷移軌道」

もう一度アルツターノフの提案を見てみましょう。 重心を静止衛星軌道に固定するためには、反対側にも同じような構造物を伸ばす必要があるが、同様の構造では外側の方が長くなるため、先端に重い構造物である宇宙ステーションを設けて遠心力を増して、全体の長さを60000kmに抑える。 外側の先端宇宙ステーションの速度を利用して、何のエネルギーも使わずに太陽系内の惑星に宇宙船を送り出せること。 ここから、テザーを短くすることと、宇宙エレベーターの回転を速度を利用して宇宙船を送り出すため

宇宙島へ10「宇宙エレベーターに働く力」

「第1宇宙速度」と静止衛星軌道について学んだところで、赤道上の地表よりも高度36000kmの静…

川口秀樹
3年前
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宇宙島へ9「カーボンナノチューブ」

前回までで確認したように、ツィオルコフスキーの「宇宙塔」よりも「宇宙エレベーター」の方が…

川口秀樹
3年前
2

宇宙島へ8「宇宙の『蜘蛛の糸』」

破断長「宇宙エレベーター」は静止衛星軌道36000kmの宇宙ステーションからテザーをたらすので…

川口秀樹
3年前
7

宇宙島へ7「アルツターノフの『電車に乗って宇宙へ』」

どうやら地上から塔をたてるというのは不可能に近いということがわかりました。それでは、ほか…

川口秀樹
3年前
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宇宙島へ6「バベルの塔は天に届くか」

前回はレンガの圧縮強度を用いて、何個積み重ねなれるかを計算しました。しかし、これでは計算…

川口秀樹
3年前
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宇宙島へ5「ツィオルコフスキーの塔」

神話や物語の時代を経て、最初に科学的に天に届く構造物を構想したのは「ロケット公式」のとこ…

川口秀樹
3年前
7

宇宙島へ4「バベルの塔と天の御柱」

ロケットで目的とする軌道に衛星を投入するということは、簡単に言うと、ものすごい速さで衛星をぶん投げて、永遠に地平線の向うへ落ち続けるようにする、ということでした。 そう考えると、これはたとえば、2階に荷物を投げ上げているようなものということができます。 そういう観点で見れば、物を運ぶという用途では燃料問題以上に重大な欠点があり、より簡単な輸送方法があると考えられます。 では、2階に物を放り上げる方法にはどのような欠点があり、どのような「よりよい方法」が考えられるでしょう