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【わかってきたぞ】属性に関する備忘録04:色【悟り・気づき】

おれだ。前回の続きだ。ここではゆうめいなトレーディングカードゲーム『マジック・ザ・ギャザリング(MTG)』における属性、「色」についてだらっと見ていこう。しかしおれはカードゲームなどトランプやUNO以外やったことがなく、当該ゲームにも全く詳しくない。電子の神Googleにオラクルを請い、調べてみての印象をだらだらと書く。間違っていても気にするな。それっぽいキャラやおれの折鯖も少しだけ紹介してみる。

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▼五つの色

上の記事によれば、「色」は五つある。白、青、黒、赤、緑だ。五行説では緑でなく黄だが。それぞれは特徴的な機能や思想を持ち、相互に影響し、協力し、反発する。これを円形に並べたのがカラーパイ(Color Pie)、またはカラーホイール(Color Wheel)だ。どれが善でどれが悪とかではなく、価値観の違いだ。詳しくは上の記事を読め。なお、知能の低いモンスターまでがそれぞれの「哲学」に従って行動するわけではないようだ。

思想はそれぞれ、5個隣のもの(円に並べたとき向かうあうもの)と対義語になっている。白の道徳と黒の非道徳、緑の本能と青の技術などである。
白:保守、平和、法則、道徳、秩序
青:知性、全知、不活発、論理、技術
黒:利己主義、全能、偏執、寄生、非道徳
赤:無謀、行動、自由、混沌、衝動
緑:素朴、生長、自然、本能、相互依存
○友好色
 白:秩序→緑(共生) 法律→青(思考)
 青:思考→白(法律) 狡猾→黒(邪悪)
 黒:邪悪→青(狡猾) 死滅→赤(混沌)
 赤:混沌→黒(死滅) 衝動→緑(野生)
 緑:野生→赤(衝動) 共生→白(秩序)
○対抗色
 白:聖善→黒(邪悪) 秩序→赤(混沌)
 青:思考→赤(衝動) 技術→緑(自然)
 黒:死滅→緑(生命) 邪悪→白(聖善)
 赤:混沌→白(秩序) 衝動→青(思考)
 緑:自然→青(技術) 生命→黒(死滅)

▼白

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平和を求める。社会全体が互いに助け合い、秩序を尊重し、平和に暮らすことができる世界を実現することが可能だと信じている。ただしそのためには各人の努力が必要である。平和な社会を守りまた広めるために、道徳と法に価値を置き、その仕組みを固く維持しようとする。全ての個人が全体のために行動することを求め、道徳や法に反する個人は捕らえられ罰されねばならないと考える。また光と防御の色であり、最も宗教性が強い色でもある。
シンボルマークは太陽、対応する土地は平地正義・法・秩序・共同を体現する。理性的な青、生命を重んじる緑を友好色に持ち、時には対立する両者の仲裁に入る。無秩序を好む赤、堕落を好む黒に敵対する。

わかりやすい秩序野郎だ。天使、光の戦士ウルトラマン、すべてが予測可能な新世界を独善的に創造しようとしたアガメムノンやエンリコ・プッチは、白のイメージに近い。ジャスティスやマスターマインドもこれだろう。うちの鯖では倭人諸国の連盟を率いた卑弥呼がいる。

▼青

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完璧を求める。全ての者が生まれた時は無地のキャンバスであり、その方法さえ知れば、各人が望む限りの者になることが出来ると信じている。それを実現するために、知識を求め、時間を掛けてそれを理解しようとする。可能性を広めること自体が害になるとは考えない。社会の価値については中立的であり、個人の進歩を促進しそれ自体も進歩するような共同体は賞賛するが、進歩を抑圧するような共同体は否定する。水と大気の色である。
シンボルマークは水滴で、対応する土地は思考・狡猾・知識・文明を司る。秩序を重んじる白と、陰謀が得意な黒を友好色とし、時には対立する両者の仲裁に入る。支配を拒む赤や、統制を拒む緑と敵対する。

学者野郎でマッドサイエンティストだ。生命を自在に歪めるヨロシサンや、何万年もかけて知識を集め究極生命体に進化したカーズは青と黒だろう。取締役会は緑色だが。風の谷のナウシカでいうならミラルパや墓所の主にあたろう。理性的で平和主義者、物理法則を操る普賢真人は青と白か。うちの鯖だと、創意発明の魔神ベルフェゴールが青と黒かも知れない。

▼黒

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を求める。自身を現実主義者だと考え、詰まるところ、世界の誰もが自分自身を一番に守ろうとするのであり、世界とは強者が弱者を支配し搾取する場所だと考える。そのために力を渇望し、力を増すためにはあらゆる好機を逃さない。道徳や正義や良心などと言うものは見せ掛けの嘘っぱちであると考え、力を得るためにはありとあらゆる手段を用いる。間違いなく利己的だが、直ちに悪というわけではない。黒からすれば、個人それぞれが自己の利益を最大化しようとすることで世界は回っているのだ。また死と腐敗の色であり、個人主義的で自滅しやすい色でもある。
シンボルマークは髑髏、対応する土地は死・恐怖・堕落・邪悪を武器とする。狡猾な青と、破壊的な赤を友好色とし、時には対立する両者の仲裁に入る。清廉を尊ぶ白や生命を尊ぶ緑と敵対する。

わかりやすい悪党だ。忍殺のニンジャはほぼ黒か赤だろう。ナラク・ニンジャやラオモト・カンはワンマンで力を求める搾取者で、ロード・オブ・ザイバツも当然黒い。利己主義で非道徳、寄生するアンデッドであるディオ・ブランドーはまさに黒だ。しかし黒橙ことサツバツナイトは、エゴは強くて不吉だが邪悪でなく奥ゆかしい。うちの鯖にも黒が多い。ニャルラトホテプの化身である神取鷹久はブラック・ファラオだ。

▼赤

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自由を求める。人生で最も重要なこととは、自分の感情に従って自分が望むことを望むときに行うことだと信じている。その時々で変化する心をありのままに受け止める。そのために無秩序を許容し法や規則を嫌う。黒とは異なり、赤が指針とするのは自分の利益ではなく自分の感覚である。これには友情、愛情、忠誠心なども含まれる。よって自分の利益を投げ打って他者のために尽くすこともまた赤の取りうる行動の一つである。また炎と破壊の色であり、最も近視眼的で刹那的な傾向が強い色でもある。
シンボルマークは、対応する土地はである。混沌・無秩序・衝動・憤怒を糧とする。強さを好む黒と、文明を嫌う緑を友好色とし、時には対立する両者の仲裁に入る。論理的な青や保守的な白と敵対する。

わかりやすい混沌野郎だ。感情のままに行動し、破壊と闘争を何よりも好む範馬勇次郎は、赤のイメージに非常に近い。「何事も暴力で解決するのが一番だ」が信条のレッドゴリラ、家族のための復讐者であるフジキドも赤い。ニンジャスレイヤーは赤と黒をシンボルカラーとする。イグナイトをはじめカトン使いにも赤いのは多いだろう。うちの鯖だとスコーピオン=サンか。

▼緑

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受容を求める。世界が自然のまま、ありのままに存在することが正しいのだと考える。全ての生命は自然の秩序の一部として相互に依存しあっている。人に必要なことは、その秩序を知ってその中で生まれもった役割を受け入れることだと考える。世界が人為に干渉されず、その自然な姿のまま広がっていくことだけを望む。白と異なり、緑は秩序とは人の手で組み上げるものではなく、元からあるものだと考える。植物の色。保守的で心霊主義的な面が強く、不要な人為の象徴としてアーティファクトを嫌う。
シンボルマークは、対応する土地はである。生命・自然・共同・大地を源とする。本能に忠実な赤と、共存を重んじる白を友好色とし、時には対立する両者の仲裁に入る。文明を司る青や、死を司る黒と敵対する。

腐海と共存し、王蟲や巨神兵と心を通わせ、人工の極地である虚無の墓を破壊したナウシカは、緑のイメージに非常に近い。家族同胞を愛し、自由と自然を求めるサヴァイヴァー・ドージョーは、赤と緑が混じっている(バイオ生物だから青か?)。うちの鯖だと大自然の巫女ナコルルだろう。

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以上、思いつくままに書いた。MTGではこれらを組み合わせていろいろしているらしいがよくわからん。どうしても属性に善悪や秩序と混沌が混ざってくるのはアメリカ風なのか。チャイナの五行やインドの五大、西洋魔術の四大元素の方がおれにはわかりやすい。次回はそのへんをやってみるか。

◆Can you paint with all the colors of the wind?◆

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なおニンジャスレイヤーのスピンアウト小説『スズメバチの黄色』では登場人物に五行や京劇をもとにした配色がなされた。衣装や顔色で善悪や上下の役割がわかるというもので、パルプ小説を書く時とかの参考になるだろう。

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【続く】

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