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【絶鬼パロ】ア・ゲーム・オブ・ディスペア、オニ・アンド・ヤクザ

(これまでのあらすじ:ネオサイタマにいたクローンヤクザの一体が、突如何者かに拉致された。彼は目隠しをされたまま、謎めいた鬼ごっこのルールを聞かされる。彼は「親」の役だという。そしてパラシュートをつけられ、飛行機から何処かへ投下されたのだ……)

「……スッゾ?」彼は訝しんだ。埋込式サイバーサングラスの調子が良くない。これは液晶モニタとUNIX端末を内蔵しており、IRCネットに接続しての情報収集も可能だが、現在ネットに繋がらない。殺し合いの場で外界と連絡が取れては困るのだろう。一応その他の主な機能は使える。ならばよし。

彼は、これを抜き打ち機能テストの一種だろうと状況判断した。時々こうしたことはある。メキシコライオンやヤクザ、スモトリを殺すのとそう変わらない。伝えられた命令は全て記憶し、理解した。今回の命令は「鬼ごっこにおいて、親として子を守れ」というもの。カチグミ子弟の護衛任務に近い。

持ち込めた武装はドス・ダガーとチャカ・ガン。デイパックの中の支給品も確認した。まずは、護衛対象である「子」を探しださねばなるまい。「鬼」と遭遇したら排除するか、「子」を連れて逃走する。自分と同じ「親」の役も何人かいるらしい。彼らとは協力出来るだろう。

【???/00時02分】
【クローンヤクザY-12型@ニンジャスレイヤー】
[役]:親
[状態]:健康
[装備]:埋込式サイバーサングラス、ドス・ダガー、チャカ・ガン、ヤクザスーツ
[道具]:デイパック(不明支給品2)
[思考・行動]
基本方針:子を守る。
1:子を探し、守る。
2:鬼と遭遇したら排除するか、子を連れて逃走する。
3:親とは協力する。
※その他
自分の役・各役の勝利条件・制限時間を把握。
『人物解説』
小説『ニンジャスレイヤー』に登場する、ヨロシサン製薬のバイオクローン技術で量産されているヤクザ。CV:玄田哲章。外見はダークスーツを着込んだ身長184cmの屈強な男性で、黒髪を角刈りにし、無表情で強面な顔にサイバーサングラスを装着している。体内には緑色のバイオ血液(空気に触れると次第に赤に変色する)が流れており、製造から3年で免疫力を喪失して死ぬ。製造直後に様々な洗脳教育プログラムを施され、各種技能や戦闘技術を会得しており、自己判断力が低いかわりに恐怖心を抱かず、命令を絶対遵守する。「スッゾコラー」「ザッケンナコラー」などの威圧的なヤクザスラングを発するが、人間らしい会話やコミュニケーションも難なく可能。多人数でも統率の取れた行動が出来、命を惜しまず命令に従うのが強みで、戦闘力自体はある程度鍛錬した人間並み。定期的に痰を吐く。3年ごとにニューモデルが出せるためもありバリエーションに富むが、この個体は第一部でロールアウトした「Y-12型」である。

血中ニンジャ成分が足りなくなって来たのでぶち込んだ。ニンジャをぶち込むと無双してしまうのであっさり死んでもいいやつにしようと思い、皆様御存知クローンヤクザにした。こいつ視点の小説やリプレイはあまり見たことがない(どこかにはあるだろう)。ニンジャからすれば雑魚戦闘員でも、通常のモータルからすれば厄介な相手だ。幸いに彼は親の役なので、他のモータルと殺し合うことはあまりないはずだ。鬼はどうにかせねばなるまいが。

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