PCR検査増は日本をピンチにしやしないか?

「新型コロナウイルスの押さえ込みに成功した韓国を見習ってPCR検査を徹底的に行え」なんて話がありますよね。実際、日本でもドライブスルー方式が実施されるようです。

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でも、TBSラジオ荻上チキ Session-22(4/16放送)によると、韓国の成功の背景には監視システムの存在が大きいとのこと。あの国ではクレジットカードによる支払いが当たり前で、かつ一意の個人番号とも紐付けられているので、ひとたび感染者(韓国では「確定診断者」と呼ぶらしい)が見つかれば各所の監視カメラの映像も使って、その人がいつどこでどんな行動を取ったのかが容易に追跡可能とのこと。なるほど、だったら個別のケースごとに的確な防疫対策も展開できましょう。言ってみれば安全性と引き換えに全住民(外国人を含む)が個人情報を差し出しているわけです。

でも、日本にはそのような監視システムがないし、急にこしらえることもできないのだから、PCR検査の実施数を増やしても韓国のような成果は上げられなさそうな気がします。

そればかりか日本人の過度な潔癖さと相まって検査希望者が殺到し、医療・保健分野への過負荷に拍車をかけて、やはり医療崩壊を招きやしないかと懸念しております。

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