伊賀聡一郎/エクスパーク

エクスパーク合同会社代表/エスノグラフィのビジネス応用、人間中心デザイン・人間性中心イ…

伊賀聡一郎/エクスパーク

エクスパーク合同会社代表/エスノグラフィのビジネス応用、人間中心デザイン・人間性中心イノベーション/(株)リコー研究開発本部、リコー経済社会研究所、米国パロアルト研究所日本代表を経て、現職。D.A.ノーマンの著作の邦訳なども手がける。博士(政策・メディア)

最近の記事

"反"シグニファイアのデザイン

背景アフォーダンスは、物理的なモノと人との関係を指しています。モノの属性と、それをどのように使うことができるかを決定する主体の能力との間の関係のことです[ノーマン2015]。 アフォーダンスはどのような行為が可能かを決定するものですが、例えばデザイナーが自分たちがデザインしようとしていることを伝えようとするとき「ここにアフォーダンスを付けた」と言いたくなります。しかし、そうしたデザインによって何かの行為をどこで行えばよいのかを示すことと、人がどのような行為を行えるかという

    • 2024年3月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

      エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2024年3月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化した

      • 2024年2月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

        エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2024年2月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化した

        • 2024年1月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2024年1月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化した

        "反"シグニファイアのデザイン

          2023年12月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2023年12月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化し

          2023年12月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          2023年11月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2023年11月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化し

          2023年11月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          2023年Xデザイン学校ユーザーリサーチコース「講師」振り返り

          背景企業や組織のイノベーションの文脈でフィールドワークを実践している伊賀です。 Xデザイン学校では,ビギナーの方に向けた「ユーザーリサーチコース」というトレーニングプログラムを担当する機会をいただいています。Xデザイン学校では受講生のみなさんに学びのリフレクションとしてnoteを書くことを推奨しています。学びのリフレクション,ということをお願いしているばかりで,講師がリフレクションしていないというのは示しがつかないような気がしましたので,開示できる範囲で簡単にリフレクション

          2023年Xデザイン学校ユーザーリサーチコース「講師」振り返り

          我々は「人間性中心デザイン」に向けた「人間性」をどう保つことができるのでしょう?

          イスラム組織ハマスによるイスラエル南部にかつてない壊滅的な攻撃。 その報復措置としてのイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻。 ドン・ノーマンは著書『より良い世界のためのデザイン』において、「人間性中心」という概念を主張しています。人間の幸福という側面として我々が把握しなければならない脅威として、地球の生態系への脅威と、社会的ニーズに対する脅威が挙げられます。地球上の生命が持続できるようにするには、人間として我々は循環型経済・循環型デザインが共通の課題となるでしょ

          我々は「人間性中心デザイン」に向けた「人間性」をどう保つことができるのでしょう?

          エツィオ・マンズィーニ「ここちよい近さがまちを変える」(Livable Proximity)

          エツィオ・マンズィーニ「ここちよい近さがまちを変える」(Livable Proximity)を訳者である山崎和彦先生よりご恵贈いただきました。 本書は,街やコミュニティのありようについて「近接」と「ケア」という概念から整理を試みており,デザインの立場からのインプリケーションを与えてくれます。とくに広い意味でのソーシャルイノベーションに関わる人にとっての概念的なフレームワークとして参考になるものと思います。 https://amzn.to/3Qt0SMX 「近接」とは,シ

          エツィオ・マンズィーニ「ここちよい近さがまちを変える」(Livable Proximity)

          2023年8月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2023年8月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化した

          2023年8月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          2023年7月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2023年7月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化した

          2023年7月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          2023年6月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2023年6月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化した

          2023年6月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          研究の先にある起業マインドが行動を生む: MITのインターンシップ生のストーリーから思う

          私は前々職では、日本企業の研究所に所属していました。そのとき何度か海外からのインターンシップ生を受け入れる機会がありました。その中で、とあるインターンシップ生について、いまさらながら色々な本を読み返しつつ、過去の記憶を振り返ったときの気づきをメモしておこうと思います。 ある海外インターンシップ生あるとき、MIT(マサチューセッツ工科大学)の博士課程学生のインターンシップ生を私のいるチームが受け入れることになりました。彼の進めていた研究の詳細は割愛しますが、彼が大学院で進めて

          研究の先にある起業マインドが行動を生む: MITのインターンシップ生のストーリーから思う

          「役所」と「リサーチ」の共通課題

          役所の課題ジャーナリストの林信行さんが、政府・役所らが開く「専門家委員会」のあり方に疑問を呈されている。 詳細なコンテクストは一連のツイートや派生する議論をご覧いただいたほうがいいと思います。 概略としては、以下のような流れです。 こうした委員会において、各方面の専門家を集めて意見を集めるのだが… 台本があるかのように進行し、結論ありきで形式的な議論が繰り返されている 「役所」と「リサーチ」に共通する課題こうした「形式的な議論」というのは、「ユーザリサーチ」や「デザ

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          2023年5月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術

          エクスパークでは、「変革に向けたイノベータ人材の指標化サービス」をご提供しております。ここでは本サービスの技術の一部を活用した自由記述文分析の応用例をご紹介します。 内閣府「景気ウォッチャー調査」内閣府は「景気ウォッチャー調査」のデータを公開しています。 このデータにおける景気の判断理由が書かれた自由記述文を独自の解析技術を用いて分析を試みています。 2023年5月度の分析結果と可視化次の図は、記述した人数と発言の明確さ(言葉と言葉の間の結束度が高いもの)を可視化したも

          2023年5月度内閣府「景気ウォッチャー調査」:自由記述文の分析技術