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$TSLA テスラのFSD現実味。TESLAだけに収まらないFSDに期待。

イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、完全自動運転の実現に向けて野心的な目標を掲げており、テスラの完全自動運転(FSD)機能は同社にとって大きな焦点となっています。しかし、マスクCEOや業界アナリストの最近のコメントによると、FSDはテスラにとって、他の自動車メーカーへの技術供与という、有利な新たなビジネスチャンスをもたらす可能性もあるようです。

# FSD ライセンス供与の可能性

テスラの2023年第2四半期決算説明会において、イーロン・マスクは、同社がFSD技術を他の大手自動車メーカーにライセンス供与するための初期段階での話し合いを行っていることを明らかにしました。これは、テスラが自社の自動運転ソフトウェアを他社が使用する可能性を見出していることを明確に示すものです。

マスクは、テスラの車両を通じて収集された、他の競合他社が追随できない膨大な実走行データが、AIと自律走行機能の急速な進歩を支えていると強調。このユニークなデータの優位性は、テスラのFSD技術をライセンス供与する上で魅力的なものにする可能性があります。

# FSDは "評価資産"

イーロン・マスクは以前、テスラのFSD能力を「評価する資産」と表現し、完全な自律走行が実現した暁には、その価値が20万ドルに達する可能性を示唆しています。この予想が事実であれば、FSDのライセンス供与はテスラにとって有利な収益源となる可能性があります。

ゴールドマン・サックスのアナリストは、FSDを搭載した車両の販売、サブスクリプション、他の自動車メーカーへのライセンス供与など、さまざまなシナリオを通じて、主にFSDから得られるテスラのソフトウェア関連の収益は、「2030年までに年間数百億ドル」に達する可能性があると推定しています。

# センサーにとらわれないアプローチ

テスラのFSD技術をライセンシングにとってより魅力的なものにする要因の1つは、センサーにとらわれないアプローチです。ライダーセンサーに依存するいくつかの競合他社とは異なり、テスラのFSDシステムは、車両にすでに搭載されているカメラやその他のセンサーを使用します。このため、他の自動車メーカーは、専用のライダー・ハードウェアを必要とせずに、テスラのFSD技術を既存のセンサー・スイートに統合しやすくなります。

ただし、各自動車メーカーが自社の車両におけるFSDシステムの安全性と信頼性を確保する必要があるため、ライセンス契約には大きな技術的・規制的ハードルが伴う可能性が高いことに留意する必要があります。

# 自動運転の未来

完全な自動運転に向けた競争が激化する中、テスラのFSD技術は、自社の車両だけでなく、他の自動車メーカーにとってもライセンス供与の可能性を秘めた貴重な資産として浮上する可能性があります。独自のデータ優位性とセンサーにとらわれないアプローチにより、テスラのFSDは業界全体の自律走行新時代への道を開く可能性があります。

ライセンス契約の可能性の具体的な内容はまだ不透明ですが、1つだけはっきりしていることは、テスラのFSDは単なる自社車向けの機能ではなく、同社にとって次の大きなビジネスチャンスになり得るということです。

TESLAは将来へ投資をする数少ない楽しみな会社です。

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