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#WesternAlliance $WAL 2024年第1四半期決算: 成長の勢いは続く


ウエスタン・アライアンス・バンコーポレーションは2024年第1四半期を堅調な業績でスタートさせ、1株当たり利益は未達となったものの予想を上回る収益を計上した。

フェニックスを拠点とする同行の業績は、進化する経済情勢に対応しながら、主要分野で成長を推進する同社の能力を浮き彫りにしている。

トップラインは上回り、ボトムラインは未達

2024年1~3月期、ウエスタン・アライアンスの売上高は7億2,880万ドルで、コンセンサス予想6億9,704万ドルを4.56%上回った。しかし、一株当たり利益は1.60ドルとなり、アナリスト予想の1.66ドルを僅差で下回った。

収益の上振れは、貸出金と預金の堅調な伸びと純利息収益の増加によるもの。それにもかかわらず、経費と与信引当金の増加が収益性の重荷となり、収益の未達につながった。

貸出金と預金が好調

ウエスタン・アライアンスは第 1 四半期も成長軌道を維持し、投資勘定貸出残高は前期比 8 億 5,000 万ドル(1.7%)増加した。さらに驚くべきことに、預金総額は前年同期比69億ドル(12.5%)増の622億ドルに達した。

この預金増加により、当行は10億ドルの借入金を返済し、流動性を高め、預貸率を健全な81.5%まで低下させることができた。

資産の質は安定を維持、資本は増強

急速な成長にもかかわらず、ウエスタン・アライアンスの資産の質に関する指標は安定を維持し、不良資産の総資産に対する比率は0.40%とわずかに上昇した。特筆すべきは、当四半期中に当行の資本状況が改善したことである:

  • 普通株式 Tier 1 比率は、前年同期の 10.8%から 11%に上昇した。

  • 1株当たり有形簿価は前年同期比13.8%上昇し、47.30ドルとなった。

これらの指標は、ウエスタン・アライアンスが強固な資本バッファーを維持しつつ、その成長意欲を支える能力を有していることを裏付けている。

楽観的な見通し、費用の逆風

今後の見通しについて、ウエスタン・アライアンスの経営陣は楽観的な見方を示し、通期の純利息収益の伸びを5~10%、非利息収益の伸びを10~20%とするガイダンスを再確認した。また、貸出金増加予想を40億ドル(20億ドルから)に、預金増加予想を110億ドル(80億ドルから)に引き上げた。

しかし、非金利費用は2024年通期で6-9%増加すると予想し、従来の横ばいから2%増加のガイダンスを上方修正した。この上方修正は、ウエスタン・アライアンスの成長イニシアチブに関連する費用の増加を反映している。

今後のバランス調整

ウエスタン・アライアンスの第 1 四半期の業績は、資産の質と強固な資本基盤を維持しつつ、貸出金と 預金を増加させる能力を実証している。当行の多角的な事業戦略と収益性重視の姿勢は、2024 年の残り期間に向けても好位置にある。

とはいえ、投資家は、経済情勢が変化する中で、ウェスタン・アライアンスが経費を管理し、信用の質を維持する能力を注視していくだろう。成長と収益性の適切なバランスを取ることが、同行の勢いを持続させる鍵となるだろう。

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