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4月7日 米粉のクイックパン

最近のわたしには「楽しみ」が足りない。何か楽しみなことはありますか?と聞かれるとすぐには出てこない。

何かを課せられているわけでもなく、疲弊しているわけでもなく、何かに不自由しているわけでも無いけれど、窮屈なのである。

つまるところ、わたしは退屈なのだ。退屈で毎日がつまらないのだ。

退屈でつまらないのは小さな子どもがいて、好きな時間に好きなことを出来るわけではないからかもしれないと思ったりしたけれど、子が寝たりして湧いて出てきた「ボーナスタイム」に何をしたらいいのかわからない。

みんな何して生きているんだろう。仕事がある人はいいよなぁ、仕事をすればいいんだもの。わたしは何をして生きていけばいいんだろう。そんなことを考えているととてつもなく不安になって何かをしようと思うけど、何をしたらいいのかわからず目についた台所の汚れの掃除や洗面所の掃除をするのだが、そんなことをしているとガタガタと音を立ててしまい子が起きてまた母へと化すことになる。そして空いた時間に「もっと自分が幸せになる時間の使い方は無いのか」と考えこんでしまうのだ。

そんな日々に光が差したのである。

私はとある雑誌を手に入れた。その雑誌は雑誌であるのにも関わらず広告が一切無く書籍のような雑誌で、いろんな人のエッセイが載っており読み応えがある。そしてエッセイやコラムの間に挟まれる簡単な料理のレシピや手仕事、DIYの基礎知識など暮らしに関する情報の面白いことよ。

そうだ、この雑誌に書いてあることを全部やってみよう。そう思い立ったのだ。

巷では読書をしても実行しないと意味がないと言われている。アウトプットありきのインプットだそう。それは何も書籍に限ったことではなく雑誌でも同じことではないだろうか。

ファッション雑誌や美容雑誌を見ても「ふーん」で終わることが多かったのは再現性が低いからではなかろうか。ファッション誌や美容誌に載っているお洋服や化粧品なんてホイホイ買えたものではない。でもこの雑誌に載っているレシピを再現しようと思ったらきっと1,000円程度で済む。1,000円で私の知らなかった世界が広がるのである。

これってすごいことじゃない?雑誌バンザイ。

そんなこんなで今月はこの雑誌に載っているレシピを全部試してみたり、オススメされている映画を見たりしようと思う。

夢中になれる時間を自分で見つけられることって実はものすごく素晴らしいことなのかも知れない。私達は小さい頃から我慢を強いられがちで、好きなことを思いっきりする経験というのをたくさんして大人になった人は少ないのではないだろうか。

そもそも夢中になるという経験が浅いのかも知れない。

自分で夢中になれることを探せれば100点だけれども、それが出来なければ誰かの夢中を借りてもいいじゃないか。100個試したら何か1個か2個くらい、私にもヒットするだろう。きっと。

誰かの夢中をインストールする月間にしようと思う。2022年、4月。

うちの金魚に美味しいエサを食べさせたいと思います。