12月16日 交差することによって生まれる思い出
ホテルをチェックアウトする時に「お託けがございます」と結婚式に参列してくださった方から手書きのメッセージを頂いた。
直接渡すと照れてしまうからと第三者を介してギフトを渡すのもスマートでかっこいいなと思いながら手紙を受け取る。
手紙には私たちが一緒に働いていた頃の思い出が綴られていた。
彼女と一緒に働いていた頃は仕事に一直線で、日々がむしゃらに仕事をして2人で仕事のやり方とか、夢とか、希望とかを毎晩真剣に話し合っていた
どうしてそこまで真剣だったのかと問われると「若かったから仕事に熱かった」の一言で済ませることも出来るけど、それだけではなく、熱狂しながら仕事をしている人の近くにいて〝熱狂のオーラ〟に包まれていたからだと思う。
彼女は上司の熱狂のオーラを汲み取り、彼女の中で共鳴し熱狂し、その彼女の熱狂のオーラを私が汲み取っていたのだと思う。
互いに仕事に熱狂し、日々語り合った戦友とも言える彼女とは違いの転勤をきっかけに話す機会が減っていった。
熱狂のオーラを作れる人と、作れない人がいるということも後になって学んだ。
あの頃は彼女と私の熱狂の終着地点は同じだと信じていた。熱狂の終着地点が同じだからこそ、ここまで深く語り合えるのだと。
だが、時が経ち、彼女の目線からあの頃を振り返った手紙を見た時に彼女の熱狂の終着地点と私の熱狂の終着地点は違っていたんだなと感じた。
終着地点が違うからこそ、交わっていた。行き先が同じであれば、直線は平面上で平行線を辿る。
終着地点が違うことは悲しいことではない。
終着地点が違うことによって、線と線が交わることが出来るのだから。
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結婚式を終え、ホテルから家へ帰る道中からものすごい疲労感に襲われた。
主人が車を運転してくれていたが、半ば記憶がない。
家に帰ってから安心毛布にくるまり、冬眠したかのように眠る。眠る。
目を覚まし、挙式後の後片付けをし、また眠る。
「どうしてこんなに疲れているのかな」と主人に聞いたら「昨日ご飯をほぼ食べなかったからじゃない?」との返事。
なるほど、確かに!と思ったが、たかが1日ご飯を食べないだけでこんなにも体力が落ちるとは…。
夜ご飯は近くの美味しい寿司屋さんにいってたくさん美味しい寿司を食べたから明日からまた頑張ります。
うちの金魚に美味しいエサを食べさせたいと思います。