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「その仕事、私にやらせてください!」障害があっても言える職場づくりとは~

みなさんこんにちは、hacoです。
前回の入社エントリ記事を読んでいただきありがとうございました!
皆さまからの反応をいただくことができ、とても嬉しかったです。

早いもので入社して2か月が経とうとしていますが、、優しい職場の方々に囲まれて、はじめてのことが沢山。とても充実した毎日を過ごせています。
\\前回の私の自己紹介や入社理由はコチラ//


今回は車いすユーザー(chair walker)の私が、メタバース勤務による「働き方や意識の変化」を書いていこうと思います。
 
以下のような皆さんにぜひ読んでいただきたいです。
・障がい者への合理的配慮について考えている人事や企業担当者の方
・テレワーク勤務に挑戦したい障がい者の方
※障がい者雇用で事業者に求められる合理的配慮とは?
参照記事:LITALICO仕事ナビ「合理的配慮とは?事業者の義務化、職場における具体例を紹介」


私が働く環境をご紹介

ここでは私の勤務環境を紹介していこうと思います。

  • 勤務時間:10:00~19:00

  • 勤務場所:自宅の仕事部屋&メタバースオフィス

  • 業務ツール:Google Workspace、Chatwork

  • 業務内容:営業メール、SNS運営、障がい者事業運営補助、その他…..

 勤務開始が10時からでメタバース出勤です。朝にゆっくりできることで、生活自体が変わったような気がします。 相変わらず5時起きというのは変わっていませんが(笑)勤務場所は、気分転換や集中しやすいようにリビングと仕事部屋は分けました。
 コミュニケーションツールは、バーチャルオフィスoasisとチャットワークを使っています。はじめはチャット中心のコミュニケーションに不安を感じていましたが、案外私に合っているかも?ということに気づきました。その理由は、後ほど書きますね。

チャット以上リアル未満のコミュニケーションで一体感が醸成され孤独感の解消に

私のリモートワークに欠かせないバーチャルオフィスOasis。
これまでの私は、チャット中心のコミュニケーションに不安を感じていました。一方でこれまで対面では雰囲気や相手の機嫌に負けて必要な報告ができないことがよくありました。

Oasisでは、チャット以上対面未満の感覚でコミュニケーションをとれるので、リモートワークも対面にも不安があった私にとって最適の仕事環境かも?と思うまでになっています(笑)

自分の指定席があります♪

私がメタバース勤務でのコミュニケーションで意識していること

特にリモートワークは相手の状態が見えないので「手が空いた時に確認してもらえればいい」という意識を持っています。そのため、私は相談や共有したい出来事が起こったら、すぐにアクションをとるようにしています。

実は私、伝える時の基本【5W1H】がとても苦手なんです。口頭で伝えると、もう何言ってんだか…。と呆れられることもしょっちゅう。(全然胸を張るところではないんですが…笑)これがチャットなら、送る前にもう一度考えることができるので、私のような伝え下手でも、要点を簡潔にまとめやすいです。Oasisには、DMチャットとタイムラインチャットがあります。具体的な相談はDMチャット、気持ちの共有はタイムラインチャットへ投稿します。チャットワークには、労務関係などの事務的な連絡や、上司が外出中に使います。といっても完全に使い分けているというわけではありません。

実際のタイムラインや会話風景

私は毎日挨拶や何でもない話題をテキストやスタンプで全体チャットに書き込んで(みんなを巻き込んで笑)、2日に一度は職場の誰かと話しています。これってリモートワーク界ではかなり密にコミュニケーションを取っているといえるのではないでしょうか?

そんな中先日、ほぼ1日oasisに私一人の日がありました。
これ、噓のようで本当の話なんですが………寂しいんですよ。。。

haco(私)

嘘だと思うでしょ?
いや、私もまさかフロアに他のアバターがないだけでここまで”寂しい”と感じるなんて思っていませんでした。それだけ離れていても存在を感じられていたんだと驚きました。孤独を感じやすいといわれるリモートワークで、Oasisがあってよかったと感じたエピソードでした。

集中できる部屋を与えてもらった感覚が持てるメタバース勤務

『リモートワークは部屋にとじ籠って仕事をする』
私自身、始める前はそういうイメージでした。
けれど実際、肌感覚としては”さほど変わりません”
むしろ、しっかり集中できる部屋を与えていただいた感覚。話す時間と仕事に集中する時間、メリハリがついてとてもやりやすいです。

特別なものはなく上司に驚かれました(笑) 別途記事で私の生活を紹介します。

メタバースという職場環境はとてもバリアフリーだと感じています。

障がい者雇用の義務雇用率の向上、合理的配慮の義務化が進む中で、リアルオフィスでは物理的なバリアがどうしても発生します。

単純な作業を任せればいいという風に考えられている企業様も多いのではないでしょうか。もちろん、初めは単純な作業から慣れるというのは、障がいの有無に関わらず同じかと思います。しかし、障がい者にとっては業務内容以上に働く職場環境がとても大切になってきます。

 例えば電話受付の仕事では、「①電話受付②システム入力③紙連絡票記入④紙連絡票を担当者へ渡す」ところまで行います。業務自体は単純なのですが、問題は④の紙伝票を担当者へ渡す作業です。車いすの私はオフィスを何度も往復したり自由に移動することが難しく、担当者の横に座るためにはレイアウト変更が必要になります。そのため、一日に何度も担当者に自分の席まで取りに来てもらうようお願いしなければなりません。

 他にも受付の仕事では、待合室で待っている患者様のところに自分が行って対応をすることが仕事です。
単純な業務に思えますが、私が行うためには以下の環境整備が必要です。
①私の為の動線計画・確保
②私に合わせた他者の為の動線計画・確保
③必要に応じたレイアウト変更工事

私にとって100%働きやすい職場は、実現が難しいか、他の方にとっては働きにくい職場になってしまう恐れがあるのです。そうなると頼まれる仕事は、「入力だけお願い」「受付でこの券だけ渡してくれたらいいから」という、本当に単純なことになってしまう。

私の為に、、私のせいで、、。。
物理的なバリアは心理的なバリアにつながる恐れがあります。
私たちが”仕事でもっと輝きたい”と思っても、簡単なことではないのです。

Haco

そして、だんだんと「自分は責任のないことだけやっていればいいや」と腐ってしまう人が多いのではないでしょうか。私がその一人でした。

Haco

メタバースが職場ならリモートワークのため、PC操作だけで完結する業務が大半。”動くこと”など業務に直接関係のないところにまで気を配る必要がなく、自信をもって”私にやらせてください”と言えます。

これは、障がい者だけでなく一緒に働く方々にも大きなメリットになります。お互いに我慢することなく心のバリアフリーな職場を実現することができます。この環境のおかげで私は今、はじめていろいろな業務に呼ばれる幸せを感じながら、生き生きと働けています!ただ、これだけ環境が整ったら身体障がいのみの私は当然、他の方と遜色ない仕事をしなければなりません。

私は、今『障がい者である前に、一人の人間だ』

Haco

そう思いながら、いい緊張感をもって学びの多い毎日を過ごしています。
そういう意識でこの先私が何を掴んでいくのか。見守っていただければ嬉しいです!


最後までお読みいただきありがとうございました。
障がい者雇用を考えている企業様、障がい者ご本人やご家族の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。読んだ後、少しでも参考になったと思っていただけたら、スキ(ハートマーク)をクリックお願いします♪

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