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2021年のKasabian

カサビアンがツアーを行っています。
もはやNMEくらいしか取り上げないトピックではありますが、好きなんですよね、この世代のバンド。

カサビアンといえばUKロック華やかなりし2000年代の一つの顔として台頭、同時期デビューのバンドが活動停止や失速する中、一定の人気を保ちアルバムも3年ほどのペースでコンスタントにリリースしていました。

そろそろ7枚目の新作も期待できると思った2020年、フロントマンのトム・ミーガンが不祥事によりまさかの脱退。
脱退という声明に復帰後の再起動への意志は感じたものの、実質は先の見えない活動休止と捉えていました。

ところが、2021年、ギタリストのサージ・ピッツァーノをフロントマンにツアーを行うという発表が。
https://nme-jp.com/news/102895/

これには不安を覚えました。
確かにサージがボーカルを取る曲は過去にもあり、歌唱力は申し分ないと言えます。が、フロントマンとなると正直物足りず、声質も成功したバンドのボーカリストが持つようなスペシャルなものとは言えず...。
なにより彼に持つイメージと言えばこんな感じですよ。

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カサビアンという比較的華のあるバンドにおいては、もう全然フロントマンってイメージが沸かないんですよね。ソロプロジェクトのThe S.L.P.でも歌ってましたが、やっぱりシンガーとしては弱いかなという印象でした。

そう思ってたんですが、最近YouTubeでチラホラあがってきた動画(非公式)を見たところ...

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ちょっと画面を凝視してしまいました。これはマジでサージなのかと。
凄い振り切っています。堂々たるパフォーマンスが線の弱さを上回っている。バンドを止めない、という強い決意を感じます。

盛り上がる曲は観客のシンガロングに頼ってるのも否めないですが、それもこのバンドの持つ強み。新旧にキラーソングありますからね。
トム・ミーガンは存在感もあったし、正直それ抜きでのカサビアンは想像できませんでしたが、活動休止せず進むことを選んだバンドの決断に拍手を贈りたいです。

こうなるとトム復帰後強いですよね。この辺のしぶとさが2010年代を生き抜いたパワーなのかなと思った次第。
フェスと単独公演合わせて3回ライブを観た身としては、引き続き応援していきたいです。

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