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文句を感じることのススメ。

過去に付き合っていた人に振られた時に、慰めてくれた仲良い先輩に言われて印象に残っている言葉がある。

「おにちゃんは過去の過ぎた出来事を『今更、文句を言っても意味ない』
と言って、相手に対して文句を言わないけど、おにちゃんのために相手に対して文句を言った方がよいよ。文句を言ったところで、何も変わらなかったとしても。」

と。

過ぎた出来事に文句を言う意味がわからなかった

その時は私のことを思って言ってくれたのがわかったので、内面嬉しくはあったけど「今更、文句を言ったとて状況は変わらないし、自分がよくなかったところを改善して次に活かせば良いのでは」と考えていて。

そしてやはりなぜ文句を言うことが必要かがわからなかった。

その後もずっと自分が直せるとこは何かを考えて、理想の状態になるように努力して頑張ってきた。

嫌なことをされても「その人なりのやむを得ない理由があるのだろう」と考えて、それよりも自分の改善点はなにか?に目を向けていた。

自分が成長して許容できる範囲が広がったり、スキル・対応力が上がれば、大体の物事は解決すると思っていた。自分が成長すれば嫌なことが無くなって幸せになれると思っていた。

当時はそれが正しいと本気で信じていた。

今、やっとあの時の意味が理解できた

そこから2年経ち、自身がコーチングを学び、これまで以上に自分の人生に向き合ったり、色んな人と向き合って考えていく中で、私はやっとあの言葉の意味が理解できた。

※再掲
「おにちゃんは過去の過ぎた出来事を『今更、文句を言っても意味ない』と言って、相手に対して文句を言わないけど、おにちゃんのために相手に対して文句を言った方がよいよ。文句を言ったところで、何も変わらなかったとしても。」

解釈した意味はこう。

例え文句を言って状況が変わらなかったとしても、

相手に対しての言い分や文句など「自分の心の中にある、相手に対しての言い分を感じてほしい」。そこに目を向けないでただただ自分を責めることだけをするのはやめた方が良いよ。

おにちゃん自身がおにちゃんの "本当の感情" に寄り添って、味方になって守ってあげてほしいな。

ということなんじゃないかと。

正直、あの時悲しかったけど、冷静に考えてみると相手の気持ちに寄り添ってはいたけど自分には完全に寄り添えていなかった。

考えていたことは「あの時こうしなければ」「悲しい気持ちにさせてしまった私が悪い」「相手の気持ちになるとわからんこともない」という風に、自分の気持ちに寄り添わず、相手の気持ちや状況を優先したり、自分のことをただただ責めていた。THE自己犠牲癖。

でも本当は彼に言いたいことも合ったはず。「いやいや知らんがな!価値観押し付けないで!」みたいな思いも、今考えてみたらあった。相手に対しては考えることができていたけど、私は私に寄り添えていなかった。味方してあげられていなかった。自分の気持ちを無視をして、自分に失礼なことをしていた。

改めて文句を感じることのススメ。

さっきのお話+ここに現時点での私の思いを追加すると「自分の本当の気持ちを否定・抑制せず、未消化にならないように感じる」「そんな自分でも良いよね〜とありのまま受け止める」ことが、幸せになるために何よりも大切なことなんじゃないかなと思う。

相手を傷つけないように良い関係性で終わったとしても、なんだかモヤモヤするのは自分の気持ちが未消化なのだと思う。

また、周りの目を気にしやすい人ほど理不尽なことをされても我慢していたり、他の人や環境を責めるよりも自分が直した方が良い・楽と考える癖があるように感じる。そんなことをしていると水面下で未消化の感情が溜まっていく。

そんな考え方をしていると、こんなデメリットがある。

1.モヤモヤが溜まってある日突然噴火する
本当はモヤモヤしているのに「仕方ないか…」と思ってやっていると未消化の感情が溜まっていく。ある日もう嫌だ!となって人間関係をシャットダウン・リセットしたくなったり、体調を壊したり、やる気がわかなくなることもある。もしくは噴火せずとも常にイライラを引きずったり、常に自己否定をしてしまう。

2.改善できない自分への価値が下がっていく
「自分が変われば…」と思って自分を成長させる場合。できない・時間がかかることがあると「頑張っているけどできない私はだめだ。もっと頑張らないと」となる。できないことに目が向いてしまう。

3.自分の本音がわからなくなる
自分の気持ちよりも他の人のことを優先的に考えているので、自分の気持ちや本音に気づきづらくなる。本音をキャッチアップするセンサーが鈍る。そうすると自分が何がしたいのかや、何を考えているかがわからなくなり、意見が出てこない。そしてやりたいことや意見がない自分に自信がなくなってしまう。

ということが経験上起こるなと感じている。

そうなる前に。

モヤモヤを溜めたり、できない自分を責めてしんどくなる前に。様々な面で生きづらさを感じるので自分の感情をしっかりと出し切ることが大事だと思う。

相手に言わなくても良いから、まずは自分の中で自責にせず、他の人に文句を感じてほしいなと思う。

大体の感情は我慢せず感じきったら落ち着いてくる。他人に文句を感じてイライラしてあたってしまいそうで怖くても、一人でちゃんと感じて消化できれば短時間で感情の切り替えができるし、冷静に対応できるようになる。

関連の本

ちなみにこの文句を感じるは、自責にして怒れない人のためのアンガーマネジメントの話にも通じそうなので、良かったら無料の試し読みの部分だけでも良いので読んでもらいたい↓

また、アドラー心理学の「課題の分離」という部分にも繋がりそう。


じゃあどうすれば良いのか

端的に言うと、

相手に思っている負の感情をありのまま感じて、消化するという癖をつけること

かなと思う。

これだけ言ってもじゃあどうするの?となる方もいるかもなので、やり方例も書いておきます。

▼やり方例
①自分が感じている文句や相手に本当は言いたいことを抑制せず、言葉選ばずで良いのできちんと吐き出して、思っていることを受け止める。頭で考えると無限ループになるので、できるだけ紙に書き出す。(こんなこと考えたらいけないなどは無視して書く。)

②①をやって落ち着かなければ、その上で空想上でも良いので相手にちゃんと自分の本音を伝える練習をする。リアルで伝えられそうなら、自分ができそうな言葉を考えて伝えてみる。

↓ちなみに相手を傷つけず言いたいことを言う「アサーション」という手法がおすすめ
https://cocoro-to.jp/2021/04/21/assertion02/

本当にシンプルにこうやって自分の感情を受け止める癖をつけて、思い切り感じきることが大事。

最初スムーズに文句が浮かばない人は、これから思考回路ができてくれば浮かびやすくなったり、リラックスしやすい環境だと浮かびやすくなるので試行錯誤してもらえればと。

こうやって文句を感じたり、自分の思っている感情をしっかり感じることが自分を愛するということの一つの方法だと思う。そして、感情を思いきり感じて受け止められるかどうかが、謎の生き辛さを緩和していくヒントなように感じる。

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