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12月の県大会でベスト4になった僕達は、東北大会への切符を手に入れた。


東北大会は3月に行われる。


その大会に向けて練習をしていた。


その大会が終わるとこの代も終わり、、

毎年2月に行われる6年生最後の大会が引退試合だったが、今年は1ヶ月程度伸びる。

当時車酔いが激しいTとちびっこレブロンFは地区選抜に選ばれ、県の選抜にも選ばれており、そちらの大会にも参加していた。



福岡第一にいったY君と、開志国際にいったT君の貴重な写真。笑


去年の肉しか食べないSも県選抜に選ばれていたので、僕の教え子ではここまでで、県の選抜が3人。

懐かしい。笑


正直特別な練習はしていないし、マンツーマンで指導した事があるのはちびっこレブロンFの小田倉でのシュートフォームと、ひょろひょろKの体験の時のみ。

皆同じメニューを同じ時間やっている訳だが、ここで差がついたのは彼らの練習に取り組む姿勢だと思う。

サボる事はもちろんあるだろう。
だが、抜くポイントが上手いのだ。

僕の練習をやった事がある選手達はわかるだろうが、楽な練習なんてひとつもない。笑

その為、僕が見ていない所で上手くサボらないと持たないのだ。

休憩中吐いてる子なんて日常茶飯事だったと思う。
だがトイレでは辛そうな顔していても、コートに立つ時はそういう素振りを見せなかった。

要はメリハリなのだと思う。

チームが勝てない時ほど、すぐ顔に出るし辛い練習でやりたくないオーラがたくさん出た。

辛い練習はもちろんあるがそれを上級生が励まして、よし!頑張ろう!

と声掛け出来た代は、成績も良かった。
僕が教えてきたここまでの代は、毎年その雰囲気を維持出来ていた。

だからこそ、この結果だったのかなとも今考えれば思う。


アクシデント

3月の東北大会へ後、10日程度と迫った日。
アクシデントが起こる。


選手ではなく、僕の体調不良。笑


当時病院勤務だった僕は謎の体調不良に襲われ、38度の高熱が1週間続き、肺炎になり声が出ない。笑


なんとか体調が回復し、東北大会へ向かうバスに乗り込む。

会場は岩手県だった為、前泊。

夕方出発だったのだが、バスに乗り目を瞑った瞬間岩手に着いていた。笑


岩手近いじゃん!と思ったが、相当疲れていたのだろう。
もちろん通常通りの時間が過ぎていた。笑


夜ごはんは宿舎のごはんが無くなる程食べる子供達。笑

泣いても笑っても6年生にとっては最後の大会。
楽しみつつも、明日の試合を見据えながら過ごした。


本番

岩手県はZアリーナで迎えた東北大会。

この時白のユニフォームは白の靴下、緑のユニフォームの時は  黒の靴下と決めていた時に車酔いが激しいTが白の靴下を忘れて会場で買った事は内緒である。笑


初戦の相手は、大船渡。

オレンジバッシュのキャプテンシューターと、センター中心。

彼らは県大会決勝でブザービーターで負けたらしく、実質岩手1位。

試合がはじまる。


落ち着いてバスケットをする子供達。
どんなに怒っても、どんなに褒めても最後の大会。


彼らは楽しんでいるように見えた。
接戦を演じる彼らと共に、試合を楽しむ事ができた僕達コーチ陣。


福島県4位が、岩手県2位から大金星を上げる。

大前提に東北大会に出場しているチームの、ローテーション半分が4年生なんてチームは存在しない。笑

その状況化で勝ちきれたのは、選手達のおかげである。
ここでも経験が生き、焦る素振りを見せなかった。


ここで完全に硬さがとれ、続くおきの戦では全員出場。


貴重な経験を積ませてくれた6年生には感謝しかない。
本当にありがとう。


宿敵

予選を1位通過した僕達は、明日のブロック決勝へ。

相手は山形県白鷹。

練習試合も何度かさせていただいていたが、勝ったことは無い。


ガード、フォワードがバランス良いチームだったが何よりセンター。


180cm。笑


正直1Q終わりでかなり点差がついた。
だが、最後の試合。

全員が諦めずに食らいついていく。


結果は完敗。
だが会場から拍手が送られた。

福島県の片田舎から、6年生がたった3人の緑の集団は東北ブロックでも賞賛された。

ここで自分達が努力してきた事が結果として現れ、僕達は東北大会ブロック準優勝を果たす。


紛れもなく史上最強のふねひきミニバスだったし、僕は恩師の成績を超える事を目標にやってきた。

ここで、恩師の成績を超えられる事ができた。
目標を達成できたのは僕の厳しい練習に耐え、僕のバスケットボールを表現してくれた選手達。

その選手達を影ながら支え、僕の事を自由に指導させてくださった保護者の皆さん

僕のわがままをかたちにしてくださったコーチの皆さん


全員で作り上げたもの。


感謝。


こうして彼らの最後の大会が終わった、、

僕のコーチ人生で自信を持って話せるのはここまで。
この時は友達と遊ぶ時間よりもミニバスが優先だった。

優先順位が子供達のバスケットボールだった。

次回からはまた違った内容の記事を書こうと思います。


僕の過去の話に付き合っていただいてありがとうございました。


最後に、、

僕に関わってくださった子供達、保護者の皆さん、コーチ陣、対戦チームの皆さん。


本当にありがとうございました。








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