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月刊ロリババア7月号

こんにちは、月刊ロリババア編集長のちゃんかさです!みなさま、元気にしていらっしゃいましたか?わたしは久しぶりにママ友と子連れランチに行ってきました。とはいえ、何処かのコース料理を食べたわけではなく、ただ単に地元のショッピングモールのフードコートで銀タコを食べただけなのですが。子連れランチほどハードルの高いランチはありませんね。フードコートでお食事椅子に暴れる子どもを縛り付け、離乳食を食べさせ、なおかつ自分の食事を買い、食べる。難易度が高すぎてクラクラしました。わたしが食事している間、娘は何故かわたしのハンドクリームを握りしめてフロアを駆け巡っていました。奇声も発するし、泣き喚くし、マジ地獄絵図かつ迷惑親子です。独身時代のわたしなら苦々しい顔つきで離れた席に座ったでしょう。なんとか食事をし終えた頃に同じくらいの月齢の赤ちゃんがやってきました。どうやらお食事椅子を探しているようだったので、わたしは「良かったらどうぞ」と椅子を差し出したのですが無視され、友人のママ友に声が声をかけられていました。はて、何が気に入らなかったのだろうと考えたのですが、思い当たる節がありません。モヤモヤしながら家路についたのですが、わたしのファッションをみて敬遠したのかもしれないと思い至りました。その日のわたしは全身KILLSTARの黒服でバチギメしていたのですが。ママになったからといって、ママらしい格好をする必要はないと思います。ただ、世間はママにママらしさを求めるのだなぁと思った事件でした。
ママになってから、世間からわたしはいち女性としてではなくいちママとして認識されていると感じてきました。小さい子どもを連れていると必然的にそうなるのかもしれません。ただ、わたしはママである前にひとりの人間なので、なんとなくモヤモヤしていました。そして、ママである以上、ママらしさを求められたりもします。ママらしさ。以前より多様性が認められているママ界ですが、派手すぎる、過激すぎる、など極端な凸凹があると好まれませんね。けれど、それは違和感を覚えるママひとりひとりが変えていくべき課題なのかもしれません。
さて、今月はそんなモヤモヤを晴らしてくれる強い矜持を持つロリータのママさんのご登場です。その強い信念に尊敬の念を抱かずにはいられません。是非、読んでみてください!

Azraelaさん近影

華紗:はじめまして、月刊ロリババア編集長のちゃんかさです!
お名前と自己紹介をお願いします❤️

Azraela:名前はAzraela(あずらえら)です。
20歳手前からロリータファッションを好んで着ているロリババア41歳。
旦那さんと息子が1人います。

高校生の時にXにハマって、ずっと黒い服を着ていたのですが、それから色々v系を漁っているうちにMALICE MIZERにぶち当たり、ここから私のロリータ人生が始まります。
ずっとショートカットだったし男勝りだったので似合わないと散々言われましたが、たまたま行ったラフォーレで出会ったロリータ服が忘れられず、「私はロリータになる❣️」と髪を伸ばし始めました。

その頃から精神疾患が酷くなって殆ど食事が取れなくなり、どんなロリータ服でも入ったのでそれはそれで良かったのかなぁ?20歳位が全盛期ですね。

華紗:ラフォーレはロリータファッションのメッカでしたよね。90年代にわたしは修学旅行で行って涙を流して喜んだのが懐かしいです。

Azraela:主に地下に密集してましたね。
懐かしいです。
上のJane marpleとエミキュと地下のまだセレクトショップだった頃のアンジェリックプリティー行ったり来たりして。
原宿の神宮橋でよく人間観察してました😆
修学旅行と言えば、ラフォーレ前とかでぼーっとしてると修学旅行生によく写真をせがまれました笑笑
めずらしかったんでしょうね。
突然ですが、Azraelaって長いのでアズでいいです。
アズたんってよく呼ばれます。

華紗:では、アズたんと呼ばせてください!
アズたんはロリータを始めた頃に精神疾患を患い食事がとれなかったとのことですが、当時、精神的には相当つらかったのではないですか?その中でロリータは心の支えとなっていたのでしょうか?

Azraela:そうですね、生活の大半がつ辛かったです。1日外出すると1週間はずっとベッドって事も珍しく無かったです。
そんな中心を人間にとどめていられたのはv系とロリータファッションだったと思います。

華紗:ずいぶん辛い時期があったのですね。その中でV系とロリータが救いになっていたと。その二つはそれからずっと継続して心の支えになっていますか?

Azraela:残念ながらV系は20世紀に置いてきました笑
こうじゃ無いとファンじゃない!みたいな風潮に嫌気がさしてしまいましてね(遠い目)
ロリータファッションはずっと心の支えです。
それが本当の自分なんだって凄く自信を持ってましたし。
だからその時は細かった体を生かして被写体とかしてましたよ。

華紗:そうなんですね。実はわたしも二十歳くらいのとき、精神疾患が原因で体重が35キロまで落ちて苦しんだことがあります。当時はゴシックファッションに傾倒していたので、真っ黒いファッションで、被写体もしていました。なんだか共通点が多くてびっくりしています!

Azraela:何でしょうね?通過儀礼みたいなものなのでしょうか?
精神疾患→激痩せ→被写体
wwww
私は元々自然を相手にしているカメラマンさんの被写体をしていたので、水の中(川)、雪の中(樹海)、山の中、などなど結構大自然の中で撮る事が多かったです。😆終わると体力的にも精神的にも死ぬんですよね。
懐かしい…

華紗:ロリババアの一種の通過儀礼かもしれませんね。笑
自然の中の撮影は過酷ですね!相当辛そうです!撮影すると身体的にもメンタル的にも削られますよね。でも、なぜかやってしまう。不思議ですね。当時の原動力はなんでしたか?

Azraela:幼稚園から中学校まで凄くいじめられていたので自分に自信が無かったんです。でもロリータファッション始めてから人に認められる事が多くなって、可愛いって言って貰える事も多くなって、未だに可愛いって言ってくれる人も居て、本当にロリータファッションには救われました。当時の原動力も、そこからですね。ブスだキモいだ言われても見て欲しかったんだと思います。

華紗:認めてくれるひとがいると、自信にも繋がりますよね。ロリータや被写体をすることで過去を乗り越えることが出来たのですね。ちなみに、ロリータは目覚めて以来、ずっと続けていらっしゃるのですか?

Azraela:普段着、部屋着はロリータちゃんじゃないです💦でも、それは世を忍ぶ仮の姿なので💦
あれからずっと浮気する事なくロリータファッションです。
今の格好をロリータと言ったら怒られるのかも知れません😅
もう殆ど田園詩などのロング丈のワンピースしか着なくなってしまったので。
パニエモリモリのフワッとしたロリータファッションはもうしてません💦
もし、そういうロリータイベントとかが復活したらその折りにはやるかも知れませんが…
今は控えめ…ですかね。
でも、ボンネットは大好きなのでたまに被っていますよ。
あと、髪の毛も地毛でロングと前髪ぱっつんは維持しています。

華紗:すごいです!
その間ずっと浮気せずロリータなんですね!
普段着をロリータにするのは難しいですよね。わたしは子どもを産んでから特に外見で判断されることが多すぎてあまり自分の好きなファッションが出来なくなってしまいました。アズたんは産前と産後でファッションに変化はありませんでしたか?

Azraela:特に産前産後では変化はなかったと思います。
ただ産後は気分を上げるためにやたらエミキュの明るい色の服ばかり着てました笑
それくらいですかね、産前産後で変わったのは。
今はもう当時買いまくってたエミキュは着てないです。
箪笥の肥やしです。
息子が3歳になるくらいまでエミキュ三昧だったかな…

華紗:なるほど。気分を上げるための服が必要だったんですね。
エミキュは何故もう着ないのでしょう?嗜好の変化ですか?また、最近はどのブランドのお洋服を着ることが多いですか?

Azraela:エミキュは多分もう…年齢的に…というか…サイズアウトして…(内緒🤫)
膝が見える丈の物はもう厳しいかな💦産後直ぐはまだ20代だったので着てましたが。
今は田園詩やSERAPHIM、moon afternoon をよく着ています。
田園詩は今はもう無いブランドですが、ユーズドでも綺麗な状態のがある所にはあるんです。
場所は秘密㊙️
お店の方に許可が取れたら掲載しても構わないですが笑

華紗:いまは落ち着いた雰囲気のロリータスタイルにシフトチェンジしたんですね!田園詩懐かしいです、昔、岐阜にお店があって憧れていました。
年齢を重ねても自分の好きなファッションを続けられるのは何故でしょう?

Azraela:年齢を重ねるに連れて落ち着いていきましたね。
止める気はありません。
80歳になってもしたいと思います。いっそ魔女になります。
子供が産まれてすぐの頃は揉めに揉めましたが、やっぱり止める気になれませんでした。
ロリータやってる時が本当の私だと今でも思ってます。
ロリータを続けられるのは沢山自分に自信を貰ったファッションだからです。

華紗:強い信念を感じて、めちゃくちゃかっこいいです!さて、それでは最後になるのですが、あずたんから全国のロリババアたちに向けてメッセージをお願いします!

Azraela:全国のロリババアさんへ
妙なことを言われる事もあるかと思いますが、
ババアになっても素敵💕可愛い❤️って言って貰えるのって嬉しいですよね。
一度きりの人生ですので後悔ない様にロリババアを謳歌いたしましょう🤗
ありがとうございました😊

華紗:今回、アズたんとお話しをして、本当に自分の好きな格好をすれば良いのだと自信が湧いてました。また、全国のロリババアの方々の励みになったかと思います。ありがとうございました!

Azraelaさん近影

好きなお洋服を着ることを純粋にたのしんでいらっしゃるAzraelaさん、そのうちに秘められた強い矜持に尊敬の念を抱かずにはいられません!
みんな好きな格好をしていいんだよ、と言われたようで胸に刺さるインタビューでした。ありがとうございました。

さて、来月ですがまたしてもインタビュー予定のロリババアがいません!笑
我こそはという三十路以上の女性の方、ちゃんかさまでご連絡ください。特別な資格や特技はいりません、ロリババアに対する熱いパッションさえあれば!お待ちしております!

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