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月刊ロリババア11月号

こんにちは、お元気でしたか?月刊ロリババアのちゃんかさです。
先月、久しぶりに友達に会いました。二年ぶりでしょうか、娘を産んで初めてのことです。旦那に娘を託し、柳ヶ瀬へ向かいました。久しぶりの柳ヶ瀬は相変わらずのんびりとしていて、ほっとしました。久しぶりに見る高島屋が物珍しく思わずチョコレートなどを買いました。外食も普段は控えているのですが、この日は特別です。禁断のマスクを外して食べました。わたしの場合、肌荒れが酷いのでマスクを外すのは別の意味でも緊張感があるのですが、肌荒れには触れない優しい友達でわたしは嬉しかったです。居酒屋にも行きました。偶然入ったその居酒屋は何故か店員がノーマスクでした。少しヒヤリとしましたがオープンエアーだったのでそれも良しとしました。友達と過ごす何気ない日常はいまのわたしにとっては特別な満たされた時間でした。ホクホクで帰宅すると娘はいつも通り旦那に抱っこされていました。わたしはいまは友達という外の世界も、家庭という内なる世界ももっていて、こんな幸せな日は年に一、二回あればいいほう、と思いながら娘を抱きしめました。娘は数時間ぶりのわたしを蹴って威嚇しました。イヤイヤ期の難しいお年頃なのです。旦那はきちんと娘に離乳食を与えていたのでほっとしました。やればできる!笑
この経験を活かしてまた友達に会いたいです。

ところがこれで終われないのがコロナ禍。楽しく幸せな一夜から二日ほど後に、友達から
ごめん、コロナに感染しました!
とのLINEが来たのです。天国から地獄。わたしはとりあえず娘と隔離されワンオペの日々が始まりました。結果から言えばわたしは感染していませんでした。けれどあのヒヤヒヤ感はイヤですね。
でも、全然懲りてないのでまた繰り返すことでしょう。ひとは甘い誘惑に弱い生き物ですし、息抜きがないとわたしは死にます。
コロナの洗礼をうけないよう、これからもマスク戦士ちゃんかさ頑張ります!育児ノイローゼになる前に友達と会って心を溶かす!たとえそれがリスキーであっても、育児ノイローゼこじらすよりも精神衛生上よろしいのです。

さて、今回は育児に迷えるちゃんかさには救世主になってくれるかもしれない音喜多歌南さんのロングインタビューです。人生、アート、子育てと多岐に渡ってお話ししてくださいました。子育てママはもちろん、少しでも子どもを検討しているクリエイターさんに読んでほしい内容です!ではどうぞ!

音喜多歌南 撮影 Lisa

華紗:お久しぶりです、今回はインタビューに応じていただきありがとうございます。
早速ですが、自己紹介をお願いします!

音喜多歌南:お久しぶりです。
緊張していますが、ありのまま答えていこうと思いますので宜しくお願い致します!

音喜多 歌南(おときた かなん)

在宅でEC関係のお仕事をしつつ、子供を寝かしつけた後は絵を描いたり動画を作ったり、グッズを作って売ったりしているアラフォーが受け入れられない主婦です。

たまに現実逃避でシルバニアファミリーで遊んだりすることもあります笑

華紗:絵は、ずっと描いていらっしゃいますよね!
どんなコンセプトで描いているんですか?

音喜多歌南:主に少し悲しげで、寂しげな女性の絵を描いています。

一見明るく幸せそうに見える人も、1人になれば泣いたり、物思いに耽ったり、人には見せられない悲しみを抱えている…悲しみを人に見せられない弱さと、それを隠し通せる強さをコンセプトに絵を描いています。

華紗:なるほど。誰しも心のどこかに常に翳りがありますよね。
ちかみに描かれた絵は何処で発表されていますか?インターネットや展示会でしょうか?

音喜多歌南:描いた絵はほとんどをグループ展やコンペに出し、返ってきた原画はBASEさんにて販売しています(宣伝)

イラストのオリジナルキャラクター等のグッズはSUZURIさん、Tシャツトリニティさんで販売しています(宣伝)

あと、冒頭で言い忘れていましたが、写真も趣味の一つで、写真作品はHPで掲載しています。

ほぼ宣伝でした笑

華紗:凄い!
めちゃくちゃ精力的に活動していらっしゃいますね!
これに加えて動画も撮っていらっしゃるんですよね?

音喜多歌南:最近は簡単にグッズを作ったり販売ページを作れるアプリがあるので重宝しています!

動画はTikTokで、主に絵や写真作品を音楽と合わせてアップしている感じですね。
あとは好きなラーメンやカフェの紹介です笑

華紗:現代的ですね!
それを使いこなせる歌南さんがすごい!
TikTok実はわたしもやっているのですが、どうでも良い動画がプチバズりして怖くなったので更新を辞めちゃいました。笑

音喜多歌南:プチバズり動画見たいです!笑

TikTokは歌って配信にもチャレンジしかけたのですが、録音して聞いてみると自分の歌の下手さを初めて知って諦めた経緯もあります笑

華紗:娘が嫌いなリンゴを食べるだけの動画なのですが、後でフォローしにいきますね!笑

TikTokの可能性を楽しんでいますね!どんどん挑戦していく姿勢が素敵です!
歌も昔から歌ったりされていたんですか?

音喜多歌南:実は華紗さんのお子さんと我が子、ちょっと似てるんですよ笑
いつも他人事とは思えず見ているので、動画楽しみです!笑

実は歌は昔から部活や習い事でしていたのですが、習っていたからといって上手いとは限らないのですね。

華紗:え!嬉しい!
歌南さんの娘ちゃんはいま、何歳なんですか?

音喜多歌南:うちはもうすぐ4歳です!
だいぶ1人で色々やってくれるようになってきて、会話もできだしました。

華紗:可愛い盛りですね!
ガッツリ、コロナ禍の育児だったと思うのですが、孤独感を感じたりはしませんでしたか?

音喜多歌南:娘が生まれてからしばらくはまだコロナではありませんでしたし、ありがたいことに通わせている保育所もコロナでお休みにはならなかったので、適度な距離感を持ちながら育児ができました。

早い段階から保育所に預けるのはかわいそうと言われる方もいらっしゃいますが(それでも2歳からだった)、保育所には随分救われました。

華紗:保育所の存在は大きいですね。上手く付き合っていきたいものです!
仕事にプライベートに忙しい日々かと思いますが心がけていることは何かありますか?

音喜多歌南:「諦めない」ことと「自分は凡人であると認めること」です。


一時期色んな意味で諦め癖がつき、作品を完成させることができない時期がありました。

思うようにいかず、諦めて適当に進めて結局途中でやめる。

作品を制作する時間をつくる努力を諦めて何もできない。

そのたくさんの「諦め」から何も成せない年月が長くあり、身近な人たちの成功が妬ましくなり、「私だってやればできるのに」などと成し遂げたこともないのに無駄なプライドだけが自分を苦しめていました。

ですが、そのときよりも忙しい日々となってから、初心にかえって1枚絵を仕上げてみました。
技術もそれほど高いわけでもない、個性的なわけでもない絵がそこにありました。
ですが、妙に満足したのを覚えています。

どんな天才でも技術は努力をしなければついてこない。
ならば平凡な私は、まだまだ下手であたりまえじゃないか。

そう思うと、すごく楽になりました。

それから、私は諦めずに今持つ技術の中での最高を追求するようにしました。

作品作りは楽しく、いくら忙しくても、たった1時間でも制作時間がとれればそのときできる作品制作をするようになりました。

そこからコンペにも挑戦するようになり、ありがたいことに時々入選や入賞もしています。

2つの心がけは、私には合っているみたいです。

そしてこれは仕事でも、だいたい何にしても同じように心がけることにしています。

華紗:素晴らしいですね!
諦めないことはすごく難しいです。そして、さらに難しいのご自分は凡人であると認めることだと思います。誰しも自分の才能を過信したくなりますから。
歌南さんの原動力ってなんですか?そこまで頑張れる理由が知りたいです!

音喜多歌南:自分を好きになりたい、その気持ち一つです。

何もかもを何かや誰かのせいにして、できない理由を無理やり作り、逃げ出す自分が嫌いでした。

その気持ちは娘を妊娠した時から、さらに強く思うようになりました。

もし子供が大きくなって、例えば「どうして好きだった絵を描かなくなったの?」と聞かれた時、言い訳をする自分が目に浮かびました。そして「あなたがいて忙しくてそれどころじゃなかった」などと言う自分が想像できて、ゾッとしたのです。

もし私が逆の立場だったら、親を嫌いになるかもしれません。
自分のせいでと自分を責めるかもしれません。

そんな親にはなりたくありませんでした。
いつも楽しそうに、子供がいても自分の人生を生きている人でありたかった。

だから、もしかしたら原動力は娘かもしれません。

華紗:なるほど、子供がいても自分の人生を生きるって大切なことですね。言われてみれば、自己犠牲の理由が子供って、怖いものです。

音喜多歌南:もちろん、私だけが超人的に頑張っているわけでは無く、日頃から家事や育児を手伝ってくれたり、洗い物が少々残っていても見逃してくれる家族には感謝感謝です。

華紗:ご家族のサポートもあっての現在なのですね。ちなみに、若い頃はどのような暮らしでしたか?

音喜多歌南:若い頃は田舎から出てきた反動で、都会での一人暮らしや夜遊びが楽しくて、よく知り合いのバーで飲んでました。
マンションのコンシェルジュから水商売まで、色々なバイトをしては辞めて、なかなか落ち着かない日々を過ごしていました。

華紗:都会での暮らしは誘惑が多いですよね。落ち着いたきっかけはなんだったんですか?

音喜多歌南:年齢と共に段々と落ち着いてきてはいたのですが、夫との出会いから劇的に落ち着いたと思います。

夫は紳士服の裁断士で、クラッシックでコンサバな感じなので、私の露出度の高い服装もだんだんと落ち着いてきて、夜遊びも減り、今に至ります。

華紗:旦那様との出会いで生活が激変したわけですね。ちなみにいつ頃、出会ったんですか?

音喜多歌南:夫と出会ったのは30歳目前の29歳の頃でした。

華紗:なるほど。そこから人生の方向性が変わってきたんですね。旦那様はどんな方ですか?

音喜多歌南:真面目ですね。
目先の利益よりも本質的な損得を考え、行動する人です。
だけどユーモアがあってお調子者な部分もあり、一緒にいて楽しいですし、私はどちらかというと目先の利益に踊らされがちなので、学ぶへぎところがたくさんあります。

華紗:素敵な旦那様ですね!
歌南さんは家庭をもってから心境の変化などありましたか?

音喜多歌南:夫との結婚だけでは、苗字が変わったなくらいにしか思わなかったのですが、娘ができてからは、「死ねないな」と思うようになりました笑

事故や何かの被害に遭うのがより怖くなりましたね。

華紗:ああ、それわかります!
今まではいつ死んでもいいやって思っていたのですが、こどもが出来てからは絶対死ねないに変わりましたね。笑

話しは変わりますが、歌南さんはどんな学生時代を過ごされましたか?

音喜多歌南:毎日のように死ぬことを考えていたり、夜中家をこっそり抜け出して真っ暗な夜道を歩いたりしていましたが、学校はほとんど休むこともなかったですし、部活に燃えていました。

ただ家族とはうまくいっていなくて、早く死ぬか早く家を出たいとそればかり思っていましたね。

華紗:ご家族との関係に悩んだ学生時代だったんですね。それが解決したのはやっぱり家を出たことが大きかったですか?

音喜多歌南:そうですね。
家を出ると、大嫌いだった両親も歳をとったからなのか良い距離感ができたからなのか、不思議と優しくなり、今では普通に会話ができています。
まだ仲良し!とまではいきませんが、育ててくれたことも感謝していますし、私は両親が両親で良かったとさえ思えています。

華紗:すごいですね!様々な経験を経て、歌南さんの目指す理想の親の姿って、どのようなものですか?

音喜多歌南:楽しいことやしたいことは教えなくても見つけてくれると思うので、人生に失敗したとき、辛い時、どうしようもなくなったときに、最終的な居場所でいられる親になりたいと思います。

華紗:なるほど。これはごく個人的な質問なのですが、歌南さんにとって娘さんってどんな存在ですか?
わたしはまだ娘が小さいこともあり、自分の一部のような感覚が消えません。

音喜多歌南:娘は娘、私は私。
まだ人間として生まれて間もないので私がお世話を一時的ににしているだけ、と思ってはいるのですが、性格がなんとなく自分に似ていることもあり、自分のクローンを育てている気分になることもあります笑

華紗:なるほど。笑
そのお世話をするなかでしんどくなる時はありますか?

音喜多歌南:イライラ!としてしまうことはありますが、まだ人間3年目だしな…と思うと菩薩になれます笑

華紗:達観してますね。笑

外見的なことに関してですが、歌南さんがこだわっていることは何かありますか?

音喜多歌南:こだわりと言いますか、奇抜な服装でも、清楚な服装でもさらっと着こなせる人になりたいな…と思っています。
そのために自分の理想的な体型には程遠いので(妊娠から太りました)ただいまダイエット中です笑

華紗:妊娠、出産で体型ってかなり変わってしまいますよね。わたしもずっとダイエット中です。笑

音喜多歌南:目指せガリガリ!

華紗:ガリガリに戻りたいです。笑

そろそろインタビューも終盤になるのですが、歌南さんが同世代の女性に対して思うことを教えてもらえますか?

音喜多歌南:私が10代20代前半の頃は、アラサーアラフォーはおばさんだと思っていたし、(現代も若い子は思っているかもしれない)今は例えば80歳でめちゃくちゃSNSを使いこなしている人だっていて、いくつになっても若い人は若いし、自由だし、楽しんだもの勝ちだし、表現の幅もどんどん広がるし、みんな楽しんでこー!という気持ちです。

華紗:そうですね、若い頃はアラサーアラフォーはおばさんだと思っていました。実際、その年齢になって、歌南さんの実感としてはどうですか?

音喜多歌南:確かに肉体的には、疲れやすくなっただとか、痩せにくくなっただとか、徹夜ができなくなっただとか年齢を実感することは多々あります。
ですが、精神的にはもしかしたら若い頃よりも積極的で、強くなったのでは?と思います。

華紗:素敵ですね!
最後に何かメッセージはありますか?どんなことでも構いません!

音喜多歌南:こんな平凡な私にインタビューしていただいてありがとうございました!
自分の考えを改めて確認する良い機会でした。

華紗:わたしもインタビューしていて、色々と学ぶところが多かったです!
ありがとうございました!

音喜多歌南 撮影Lisa

今月もまた、ためになるお話しがきけました。家庭と活動の両立には並々ならぬ努力が必要なのですね。育児に関する考え方もすごくしっかりしていて、ちゃんかさは尊敬しっぱなしでした。インタビューに応じてくださり、ありがとうございました!

さて、月刊ロリババアでは引き続きインタビューを受けてくださるロリババアを募集しております。我そこはという三十路以上の女性の方はちゃんかさまでご一報を!
それではまた、お会いしましょう!

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