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「人間」 (詩)

いいんだよ、もうぼくは
ぼくのことは、放っておいてほしい


ぼくにかまわないで
ぼくにかまうと多分いい事はないよ

まあ、好きにすればいいと思うけど


誰でも何かしらさ、
苦しんでいたり
悩んでいたりするでしょ



表は楽しそうな感じでも
裏のことは知らないし、
分かられたくないもんでしょ


キミにはできれば、
ぼくの楽しそうなところだけ
見せてあげていたいな


苦しいところ見せたって
どうすることもできないんだし
結局のところ自分の問題な訳だし


いいんだよ、ぼくのことは
このままそっとしておいて


ぼくは楽しいことを見つけるのが得意
いたずらっ子で面白い人でもあるが
少々生きることに飽きている
周りとズレてる現実に疲れてしまった


ぼくがそう思う時を見計らって
時々悪魔が小一時間ほどやってきては
魅力的にぼくに死の選択を提示してくる


最近は気配で分かるようになってしまった
また悪魔が近くまで来てるって



時間が経てばおさまる
小一時間耐えきれば去っていく
こんな発作的誘惑には引っかからないよ


でも、悪魔は結構しつこい存在で
いつかたまたま誘惑に
うっかり乗ってしまうかもしれない


だから、
その前に伝えておきたいと思って


ぼくは「人間」がずっと好きだった
不器用で泥臭くて失敗だらけの

ずっと「人間」になりたいと思っていた



ぼくは「人間」がずっと好きだった
優しく見えて残酷でエゴの塊

ぼくは「人間」がずっと好きだった
どん底でも仲間を見つけて生き延びる

なんて魅力的なんだろう!

ずっと「人間」になりたいと思っていた


でも、いざ「人間」になってみたら
なんて面倒くさいんだろう!

もうほとほと疲れてしまったよ


それでも
ぼくは今でも「人間」が好きだよ


結局のところ
ぼくは「人間」に向いてなかったね


キミから見て
ぼくは「人間」になれていただろうか



公的サポートは受けられるほど重病でないものの、フルお勤め仕事ができない半病人の身、サポートしていただけるとマジでありがたいです。