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前世が天使だった?!俺②(夫目線)

◇恋愛の仕方が分からない…これにも理由があると妻が言う。
妻目線の第3話で語られるけれど、ひとまず草食系男子っていうことで!!

…第2話…

いろいろと考えながら車を走らせていると♪ピコーン♪とメール音が鳴る。

『ん?メール?』

滅多に鳴らないメール音が、何だか気になってコンビニに車を停める。

『誰だ?』

登録してない電話番号が表示され、開いてみると“あの人”からだった。

『なんで??!』

思ったことが現実になって驚く。
どうやら職場に忘れ物をしてしまったけれど、行きにくいからこっそり持って来てほしいという内容だった。
あの時できなかったLINE交換をして、忘れ物を渡す約束をする。
「お礼に奢るね〜」っと言ってゴハンに誘ってくれた。

約束の日、頼まれた忘れ物を渡して一緒に出かけた。今日は時間の進み方が早く感じた。あっと言う間に時間が過ぎていく。

…っていうか、
もうこれで会えないのかな…?何だか淋しくなってきてしまった。

『やばい、帰る時間が近付く前に次に会う口実を考えなくては』

ちょっと焦り始める。

− そして帰り際。

「今日はありがとね元気で頑張って。またね〜」

「いえいえ僕の方こそ、ありがとうございました。ごちそうさまでした!!
今日奢ってもらっちゃったんで、今度は僕に奢らせて下さい!!」

「はいはい、ありがとね〜」

…軽っ。

笑って「バイバ〜イ、おやすみ」と、多分本気にしてない返事で帰って行った。

『さて…ここからどうしたらいいんだ?』

― 1ヶ月後

♪ピロリン♪ LINEが来る。

《今日、夜桜見に行こうよー!》

うわ、最悪。よりによって県外に出かけちゃったよ。。。なぜ今日〰。

〈ごめんなさい、出かけてて…。明日戻るんで明日でも良いですか?!〉

《あれ、ごめん彼女と出かけてた〜?》

〈いや、男3人でドリームランド…笑
そもそも彼女なんていませんよ…涙〉

一緒に出かけた友達に茶化されながら返信をする。

雨が降る前に行こうという話になった。

ラッキーな事に約束の日は、ちょうど満月にあたり夜桜は、めちゃくちゃキレイだった。
むしろ今日で良かったと思う。

『ツイてる〜』

昨日は結局1人で見に行ったと写真を見せてくれた。
ゴハンを奢り返すつもりが時間も遅くて「別にいーよー、あれはお礼お礼!」と言われて、もう次に会う口実が浮かばないまま、またもや「バイバ〜イ」と、帰って行った。チーン。

― また1ヶ月後

♪ピロリン♪ LINEが来る。

《久しぶり〜!森林浴行かない?
  エネルギーチャージになるよ〜》

森林浴???どこに行くんだ?
誘われるがまま又、会う事になった。
誰もいない静かな公園に到着。
春風が心地良く吹いていて日常を忘れるひとときだったけれど俺は今 職場であらぬ疑いをかけられていて、全然元気が出なかった…。

状態を察するかのようなタイミングでエネルギーチャージの場所に誘ってくれたのに…食欲もないし笑えない…。

「あれ、さすがに森林浴は若者は好まなかった?ごめんね…」

テンションを落としてしまった。
ここからは特に会話をするでもなく“ニッ”と少し微笑んだ顔を見てから俯いて歩いた。

全然つまんなかった訳ではなくて、一緒にいられることは嬉しかったのに…ただ笑えないくらい落ち込んでいたのだ。落ち込んでる理由を話したら心配するだろうしな…。

「まぁ話したくなったら連絡してよ、無理に話さなくてもいいよー」

頑張って笑顔を作ったけれど、笑顔になっていなかったと思う。

『もうどうにでもなれ!!』

昼間の早い時間に別れてしまったので時間が出来、また悪い癖が出る。
ヤケになり、パチンコ屋へ逃げた。

『どうせこの恋も実るはずはない』

また同じことを繰り返すだけだ。
俺のことなんて何とも思ってなさそうだし。。。
傷つきたくないし。。。

心配してLINEをくれたのに、ついにスルーしてしまった。
本当は逢いたいし、声も聞きたい…
あ。さすがにキモいな。

でもこれ以上一緒にいたら、もっと好きになってしまうから…。
この気持ちは封印しよう。
大切な想い出にすることにした。

※※第3話で、急展開!

※※そして新聞沙汰問題も明らかに。

※※地上に降りてこれた目的も判明!!

※※前世が天使だった?!夫(妻目線)も是非ご一読下さい^_^

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