見出し画像

心霊動画の東西

週末は雨がひどかったので、買い物などの必要以外の外出はせずに、家の中でYoutubeを見ていた。特に心霊動画などを見ていた。

私は子供の頃から心霊特番というのが大好きだった。

アナログフィルムから、デジタル写真に切り替わってきた頃、私はあることに気づいた。「フィルムからデジタルに切り替わったら、心霊写真って減ったな」と。

多くの人が気軽に写真を取るようになったのだから、心霊写真が取れる確率が同じなら、その数は増えるはずだ。なのに、デジタルで心霊写真が取れたというのはぱったり消えた。

そしてもう少し時代が進み、インターネットに動画が公開できるようになると、今度は逆にどうみても不自然な心霊動画があふれるようになった。

昔の心霊動画に比べて、立体感がないのが気になる。いかにも合成したような心霊がそこに写り込んでいるようになった。

そして私はあることに気づいた。

日本の心霊動画と、海外の心霊動画ってどうしてこんなに違うんだろうか?

心霊動画は大きく4つに分けられる。

1)霊が顔までしっかり写り込んでいる(日本の心霊はほぼこれ)

2)霊が真っ黒な人型として写り込んでいる(海外の心霊はほぼこれ)

3)霊は写り込まないが、周囲の物が動かされる(いわゆるポルターガイスト)

4)上記以外に体の部位だけや、声だけというもの

このうち1)と2)に注目したい。どちらも霊が写り込んでいるのだが、その写り方がどうして国によって違うのだろうか? 地域によって、霊の写り方が違うというのはおかしい。

同じ国の中で、両方のパターンが同程度あるなら、写り方のパターンとして納得できるのだが、「我が国では霊をしっかり描きます」といった一種のポリシーを感じる。ぶっちゃけていうと、造り手のポリシーだ。

私は心霊動画を見るのが好きだが、国内の心霊動画は見なくなってきた。

理由は上記のように「造り手」の存在がちらついてしまうからだ。

それなら、海外の心霊動画のほうがまだ良い。

最近は編集アプリの性能も上がっており、かなり凝った捏造ができるようになった。そうなると心霊動画や心霊画像は、もはやどれが本物かは素人には見分けがつかない。ただ、できの悪い作り物はわかるものだ。だから私は心霊画像が本物だとは考えないようになった。

それでも「どこまで真に迫った、ありそうな物が見られるか?」という興味だけで、今日も心霊動画を見続けている。




ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。