見出し画像

Mirabookがギブアップ

IndiegogoでMirabookの募集が始まったのは2017年のことでした。
MirabookとはCPUの無いノートPCのような形状をしており、Type-Cで接続されたスマートフォンをその画面に表示させつつキーボードとタッチパッドを提供するというものです。

その昔、似たような製品にNexDockというものが有り、こちらも持っています。

先行品のようなNexDock

しかしNexDockはまだUSB Type-Cが生まれる前の製品なので、接続にはmini HDMIと、Bluetoothを使用するもので、非常に手間がかかるものでした。
それがType-Cの登場で、これ一本でスマホがノートPCのようになる……という製品としてMirabookが登場しました。

Mirabookの募集が始まった頃、私はIndiegogoは静観していたのですが、正式に基金が集まり、まもなく製品の発送が始まろうとした時、Mirateam社は独自に通販サイトを立ち上げ製品の予約を行いました。
そこで私はこちらに予約を入れ、代金を振り込みました。
それが 2019年2月27日のことでした。
しかし待てど暮せど製品は送られてきません。
まさか製品発送直前の自社通販サイトなのに、製品を送らないとは思いませんでした。
ここから私とMirateam社との長いメールのやり取りが始まりました。

一言でいうと、会社的に資金繰りが悪化しており、なかなか製造もできない上に、何とか製造した製品も出資者への返礼よりより利益が得られる一般販売に回してしまうという事態に陥っていました。
Indiegogoの出資者は優先的に手に入るという特典を保護にされ、それどころか製品が手に入らない。
直販サイトで注文した私はIndiegogo出資者が終わらないと手に入らない。
もう最悪の状態です。

仕方なく何度も製品のキャンセルと返金を求めるメールを送り続ける日々になりました。
それから3年、ついにMirateam社がギブアップしました。

8/31付のギブアップメール

《原文》
We are going to refund all the backers by October. It will be easier for everyone. Thanks for participating to our adventure. You have permitted us to launch a great product and more is to come.
《訳》
10月までにすべての支援者に返金する予定です。 誰にとっても簡単になります。 私たちの冒険に参加してくれてありがとう。 あなたは私たちが素晴らしい製品を発売することを許可してくれました。

ただ、資金繰りがショートしている会社がすんなり全員に返金できるとも思えません。
また一波乱あるのではないかと思います。
私の支払った$299.00はちゃんと返ってくるでしょうか?

2019年初頭は1ドル110円ほどでした。
今なら1ドル138円……
もしちゃんと返金されるなら8000円ほどの利息ですね!

ゲーム業界に身を置いたのは、はるか昔…… ファミコンやゲームボーイのタイトルにも携わりました。 デジタルガジェット好きで、趣味で小説などを書いています。 よろしければ暇つぶしにでもご覧ください。