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Cift #5 ~拡張家族と血縁家族~

もう2か月近く前だが、9月初旬に遅めの夏休みとして九州を巡った。
目的は二つ。一つは多拠点生活を送るCiftメンバーの各拠点を訪ねること。もう一つはともに福岡に住む両祖父母の家を訪ねること。

■鹿児島

最初に訪れたのは鹿児島。迎えてくれたCiftメンバーは、大阪を拠点に鹿児島でも事業を展開する経営者。

ド平日にもかかわらず、午後から丸々フルアテンド。しかも事前にヒアリングもしてくれて、どこにつれていくべきか自社のメンバーにも相談してくれていたというところに愛を感じる。
そんな彼に連れていかれて美術館、温泉、桜島フェリーによる納涼船、

さらにはうまい魚、鶏、と至れり尽くせりな半日。

何よりも道中での対話の時間が好きだった。自身の半生、そこから築かれた彼の家族観について、どっぷり。出会ってまだ半年も経たないのに、そこまで伝えてくれたことが何よりもうれしかった。

■熊本

熊本ではサイハテというところを訪れた。1万坪の土地を舞台に、「お好きにどうぞ」を旨とする、30人弱の人たちによる“新しい村づくり”。詳しくはこちら。
http://village.saihate.com/

ここもまたCiftメンバーの一人の拠点。であると同時に、志をともにするコミュニティの先輩でもある。またメンバー以外にもそれぞれ往来することが多く、Ciftにとって言わば親戚みたいな人たちだ。

当日になって肝心のCiftメンバーがサイハテにいないことが判明。それでもサイハテの人たちに暖かく迎え入れてもらった。さらにその日は月1回の村民会議(?)だったので同席。

スタートして6年を経たコミュニティでやり取りされる話はどれもとてもリアルで手触り感があり、生々しかった。
古くて新しい家族たちの集合体を肌で感じられた、そんな一日。

■祖父母の家

鹿児島、熊本と濃い2日間を経て三年ぶりに訪れた両祖父母の家。
中学までは毎年夏休みに帰ってきていたこともあり、ある意味そこにあることが自分にとって“当たり前”な場所であった。けれど今回訪れて感じたことは確かな時の流れ。“当たり前”だと思っていた状況が、少しずつ、だが確実に、変化していた。
直前の二日間があったからこそ、鮮明に浮き立つ、この言葉にならない感情。

ここで全く別の機会で聞いた、Ciftメンバーの文章を引用する。

でも、家族じゃないからこそ、「家族になる」ために対話を重ねるこの感じは、ほんとうは、「当たり前のように存在している(ように思える)家族」との間でも、紡いでいくべきものなんじゃないかなって。(中略)
家族は「ある」んじゃなくて、「つくる」「つくり続けていく」ものだとおもう、きっと。

Ciftで拡張家族とはなんぞやと対話を重ねて、さらには彼らの元まで訪ね歩いてきた熱量に比べて、どれだけ血縁家族と向き合ってきたのだろうか。
帰りがけに祖母から掛けられた「会えて良かった。本当に嬉しかった。」と言う言葉がいつまでも心に残る。

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