アイドルに限らずCDなどのリリースがあると販促としてフリーライブを店頭やイベントスペースなど各所で行い、略してリリイベと呼ばれたりします。

メジャー1stアルバムworld fragment tour（以下WFT）のリリイベが池袋ニコニコ本社で行われる事になっていたその日、その事がうっすら頭にありながらも友人との遊びを優先していました。決まった予定もなくなんとなくダラダラしていたのでそのリリイベの話をしたところ行こう行こう！と物見遊山の冷やかし半分のテンションでのってきたのでそれじゃあと連れ立っていってみる事にしました。初めてのリリイベです。

それほど広くもないスペースに平日のせいかそれほど多くもない人の集まり具合でステージがとてもよく見えました。全くオサカナを知らない友人に4人のうち気になった子を聞いてみると山崎愛さんを選んだので激しく「それな！」と思い、「写真とか映像で見るとよく分からないんだけど実際本人を見ると顔に奥行きがあってめちゃくちゃ美人なんだよ」と興奮気味にまくしたてた記憶があります。特典会にはまだ抵抗があったためこの日はライブの観覧だけで帰りました。

そうですね。推しはいないとしながらこの早い段階でも山崎愛さんに気持ちが傾いてる事は確かなようです。4人をフラットに見ていだはずが、在宅でライトにオサカナの音楽を楽しんでた自称楽曲派オタクがなぜ特に彼女に肩入れし始めたのか？それがブログです。

ファンには野暮な話ですが解説します。山崎愛さんが2019/4/9から毎日投稿し始めたブログには類稀なセンスによる下手とも上手とも言い難い今日食べたもののイラストと一癖ありながらリズムの心地よい文体による日記の合わせ技による高い中毒性があり、当時すでにファンの間で話題になっていました。その内容は日に日に研ぎ澄まされていき、多くのファンがそれを読まなければ1日が終わらないというほどそのブログに、つまり山崎愛さんに引き込まれていきました。僕もその1人でした。

もし今日ブログの更新が無かったなら？もし誰もコメントを入れなかった事でブログを辞めてしまったら？そう考えると不安でたまらず毎日コメントを書くようになっていました。内容は無くていい。モブで構わない。ただ1人は確実に読んでるファンがいるという安心を彼女に与えられたら続けてくれる可能性を高める事ができるのでは？という一心によるものでした。それは2020/9/6彼女の最後のブログまで続きました。