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グルグルした悩みから抜け出す「自分への問いかけ」

私が人生で出会ったツールや考え方のなかで、有益&パワフルだなと思うものの1つにコーチングがあります。

コーチングとは、1対1の対話で成り立っているセッションです。コーチが質問してクライアント(質問を受ける方)が答える、それだけです。しかし、コーチが「質問を受ける側にとって有益な質問」を投げかけるという特徴があり、これが大きな効果を生みます。

クライアントは、知らなかった自分に出会い、さまざまな気づきを得られるため、自ら「変えたい、変わりたい、行動につなげたい」と思うようになるのです。

知名度があがってきたコーチングですが、「それって何?」と聞かれることも多いです。「コーチング=マインドコントロール?」「コーチの希望どおりにマインドを誘導するもの?」など怪しいものだと思われていることもあります。しかし近年では、学術的にも注目されており、筑波大学では「コーチング学」のプログラムが設置されているほどです。

私がコーチングに出会ったのは2019年の冬です。

その時所属していたコミュニティで知り合った方(当時大学院生)がTwitterの運用戦略アドバイスをしており、何度かTwitter運用の相談をしていました。その方がコーチングのサービスを始めたのを機に「1回受けてみたい!」と言って、コーチングを体験させてもらいました。

1回目の感想は「いっぱい自分のことを引き出してもらってスッキリした!」程度のものでした。しかしその後、月1回のセッションを継続し、3回目のセッションが終わる頃には驚く状況が訪れていました。

当時、診断士の勉強を優先していたため、「診断士に合格して落ち着いたらやろう(数年後?)」と未着手にしていた仕事が、3回のセッションが終わる頃には完了していたのです。自分でも「えっ?何年も先になると思っていた仕事がこの3ヶ月で?」と驚き、コーチングの凄さを実感しました。

それから1年半ほど彼からコーチングを受け、さらに、彼にコーチングを教えたコーチ「ツバキさん(仮名)」の下で学んで、私もコーチの資格を取得。これまでに、200時間以上のセッションを行っています。

同時期に、中小企業診断士として経営の知識を習得し、経営アドバイスもできるようになりました。ですが、クライアントさんの結果で考えると、コンサルティングやティーチング(専門知識でアドバイス)をする時よりも、コーチング(引き出す)を実施したときの方が、ずっと良い結果が得られている実感があります。

そこで今日は、コーチング未経験者でも取り入れやすいコーチング手法を1つご紹介します。「いつも同じことでグルグルと悩んでしまう」という状況で効果がある問いかけです。

その問いかけとは?

「じゃあ、まず何をする?」

です。

「行動にフォーカスする質問」の威力

いつも同じことでグルグル悩んじゃうこと、ありますよね。

どうすれば良いか正解は頭ではわかっている、でも気持ちが追いつかずに、同じことでグルグルグルグル悩んでしまう、という経験は、誰でもあると思います。

失恋した時、誰かと自分を比べてしまう時、失敗した時、怒られた時。「状況を振り返ってどう解釈するのが良いかはわかる、でも気持ちがついていかない……

この状態では物事が解決しない理由が2つあります。

1つは、他人の気持ちをコントロールできない点。どれだけ頑張っても相手の気持ちを直接変えることはできません。変えられるとしたら、頑張って自分の行動を変えた結果、相手の気持ちが変わるかもしれない、という結果であり、この場合変えたのは「自分の行動」です。

2つ目は、思考や感情が、取り出せないし目に見えにくい曖昧なものだからです。「仕方がないことだから忘れよう」と思っても、考えないようにすればするほど考えてしまうことってありますよね。

「忘れよう」「考えないようにしよう」など思考を直接変えるのは難しいものです。そこで有効なのが、「行動にフォーカスする質問」で「自分の行動」について考えるようにすること。

そして「行動にフォーカスする質問」こそが、前述した

「じゃあ、まず何をする?」

なのです。

実例を2つ、ご紹介します。

エピソード1:他人の活躍に引っ張られる思考から抜け出す

実例1つ目は、私自身の体験です。

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