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鎌倉 黄金やぐら〜浄明寺緑地へ①

今よりもっと体力のあった若かりし頃、よく鎌倉で長い距離を歩いて散策をした。

街外れの切り通しや古道など、人の多い人気スポットとは全く違う雰囲気の鎌倉を歩くのが楽しかった。

その過程で知る人ぞ知る的な抜け道なんかもみつけた。
そんな抜け道をまた訪れたいという想いがずっとある。
しかし、だんだんたくさん歩くのが億劫になり、近年は駅周辺でコンパクトに周るのが定番になっていたのだが。
先日の平日休み、天気がよくて急にやる気が湧き、再訪を果たすことができた。

まず目指したのは、黄金やぐら。
大町7丁目にひっそりと所在する“やぐら”である。

鎌倉におけるやぐらとは、横穴を利用した墓地。そのひとつひとつには名がついてないものが多いが、このやぐらは光苔が発生し輝いて見えたことから黄金やぐらと呼ばれている。

逗子に近い鎌倉の外れであるうえに急坂もある。たくさんは歩くのはキツい…ということで現地まで電動自転車で行くことに。

何度か道に迷いやっと見つけたのがこの案内板。

黄金やぐらまで200mの案内板


釈迦堂切り通し方面と黄金やぐら方面への分かれ道。
ここを黄金やぐら方面に進んだ後、迷いに迷った。
道なりに進み、どうやら違うようだと思い引き返す。
スマホの地図で調べたがよくわからないので、とりあえず釈迦堂切り通しへ行くことにした。

釈迦堂切り通しは20年ぶりくらいの再訪だ。
当時すでに立ち入り禁止の看板は立っていたが、近隣の住民らしき人が普通に通行していた。

ところが今はバリケードが設置され通り抜け不可能に。
こうなっていたのか。

釈迦堂切り通し。バリケードが設置され立入は不可


鎌倉の主要な切り通しを鎌倉七口というが、釈迦堂切り通しは含まれていない。
しかし幻想的な姿から鎌倉の人気スポットの1つとなっている。

バリケードの隙間から撮影


釈迦堂切り通しが通行止めとなったのは落石の危険があるから。
調べたところ現在落石防止の工事が行なわれていて数年後には通行できよう進めているとのこと。

現在の釈迦堂切り通しも見たし、次は黄金やぐらへと思ったのだがiPhoneのマップには載っておらず。
検索していろいろ調べてもみたが場所が特定できない。

諦めて市街のほうに引き返そうと思ったけれどもう一度、案内板の先へ。
前から通行人の女性が歩いてきたので思い切って道をたずねた。

私「すいません。おうごんやぐらってどこでしょうか?」

女性「こがねやぐらね」

あ、こがねと読むのか。

女性はわかりやすく教えてくれた。
黄金やぐらはゴミ置き場の横にあるが、石碑や看板などで表示が出でいるわけではなく見つけにくいとのこと。

ゴミ置き場を目標に教えてもらった道を進むと、辿り着けた!

黄金色に光ってはいない


道路よりもずっと低い場所に、ひそりと穴があいている。

黄金に光ってはいなかった。

以前訪れた時は説明書きが掲示してあった気がするのだけれど、ざっと見たところ今回は確認できなかった。

前に来た時は逆側からここにたどり着いた。
鎌倉・逗子ハイランドにある浄明寺緑地からここまで歩いてきたのだ。

黄金やぐらを通り過ぎて少し奥に進むと階段がある。
この階段が浄明寺緑地と繋がっているのだ。

ハイランド方面に続く階段。この手前までは静かな住宅地だ


ここが“知る人ぞ知る抜け道”だ。
鎌倉の中でも相当マニアックな場所なのでは。

階段の下に自転車を停め登っていくことにした。

次回に続く。

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