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ルーチンワークを奪わないでほしい

AIの発達により、ルーチンワークは人間がやらなくてもよい時代が来るのだ、と言われています。何てそら恐ろしいことなのでしょう。お願いだから、私からルーチンワークを奪わないでほしい。
 
私は経費処理入力とかが大好きです。ルールが決まっていて、悩むことが何もない。決められた通りに操作していれば十数分の時間が経ってしまうし、その間は胸を張って「私は仕事をしています!」と安心できる。
そのように感じる人は結構多いのではないでしょうか。人間はルーチンワークを楽しむように出来ているのではないか。

電車の中でスマホを覗きこみ、物凄い指の動きで「落ちゲー」に集中する人を見ると、人間の脳はルーチンワークを楽しむように出来ている、という仮説は確信に変わります。

「太鼓の達人」の上級を完璧にクリアする人をみると、「この頭脳と修練は人生のほかのことに使えなかったのだろうか?」と思います。
 
だからこそ経費処理を楽しむべきだ。
経費処理のERPソフトは、人間のこの要素をUIに反映すべきです。落ちゲーを見習い、臨場感のある音とか、経費が落ちていくときのグラフィック動作を工夫すべきです。
経費を原価センターに配賦するときには「スポッ!」。
見積、発注書、納品書が揃うと「シャキーン!」。経費が落ちる瞬間に「ズボッ!」という音がして、マウスに仕込まれたバイブから感触まで伝わってきます。
経費処理ってキモチイイ!
 
何ならAR(拡張現実)ゴーグルを取り付けて、仕事を全部ゲーム感覚で楽しめるようなツールを開発しましょう。


「じょうし が あらわれた!」

「にげる たたかう」
 
「ギラ!」
 
上司:君は何を言っているんだね?
 
上司:そんなだから君は万年結果が出ないんだよ!
 
「ベホイミ!」
 
 
ファミコン時代はドット絵でしたが、プレステの時代になって動画が綺麗、こんな広い設定のマップでこんなに自由度高く色んなことが出来るんだ!と感動したものでした。よし、冒険しながらレベル上げをしていこう!

そして心の中で自分にささやく声。
(実世界のマップが一番広いし、自由度高いでしょ。早くやりなよ、実世界のレベル上げ。)
 
ええ、分かってますよ。自己嫌悪だなあ。俺に現実を見せるんじゃないよ!
 
ルーチンワークを奪われ、全ての労働時間は価値創造に費やされなければ許されない。なんと残酷なことでしょうか。
 
ふっかつ の じゅもん を にゅうりょく してください:

「おねがい だから わたしから るーちんわーくを うばわないで ください」

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