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青色の服のある町 phr4

パステルイエローの外壁に、

アーチを多用した外観


部屋の冷蔵庫に当然のように水があり、
卓上にはティーバッグがおいてある


わざわざロビーに出なくても繋がるWiFiに

暖かいシャワーも浴びられる


朝はビュッフェ形式の朝食


豪華だ…。
今回の旅で間違いなく最も豪華と言える。


私がいつも泊まっている宿と言えば、

1部屋に2段ベットがいくつも詰め込まれたドミトリータイプで、

水シャワーしか浴びられないところもある。


しかし、この田舎町にはドミトリーなんてものなく、

仕方なくシングルの部屋に泊まっていた。



それでもWiFiはついたり切れたりを繰り返すようなものだったし、

ベッドにはなかなかの数の蟻が這っているような安宿だった。


それが、なぜ冒頭のようなホテルになったのか。


例のlibraryの彼女が安宿に訪ねて来た際、
深刻な顔をして言ったのだ。


「宿を変えた方がいい」


笑。

確かに綺麗な宿とは言えなかったが、
私は満足していた。何より安い。



が、他人に改めて言われると変えた方がいい気がしてくるもので。



それは結果的に正解だった。


ホテルが綺麗で快適、
というのはもちろんのこと、



この町の違った側面を見ることができた。


ホテルの周りを散歩する。



学校や商店街、更に、おしゃれなカフェやリゾート感溢れるホテル。

"田舎町"なんて呼んでいたのが申し訳なくなる。



いや、確かに田舎町なのだが、どうやら私は"タイの田舎町"に幻想を、

そして偏見を抱いていたようだ。



旅において 、"宿" というのはただ寝泊まりする場所ではない。


どのエリアの宿なのか。

どんな人が集まってくるのか。

どんな人が経営してる?どういう形態?


これらの要素が旅の面白さを格段に変える。


宿は拠点となるのだ。

その周辺エリアに影響を受け、まちの印象をそこから感じ取り、

また、そこに集まるのもそのエリアに魅せられた人達。




自分がどんな場所に身を置いているのか、

客観的に知っておくことは大事だと思う。

"場所" が私に与える影響は、大きいものだと思うから。



そして、今この時も、私は、最高の地を探している。


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