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2021年1月~6月まで見た舞台メモ

『フェードル』
1月は何といってもこれです。ありがとう、金沢公演。
林遣都目当て。大竹しのぶは初体験。
大竹しのぶの圧がすごくて2公演とも見たのですが咀嚼できないまま。
初日は5列目くらいだったかなぁ。
席は上手で、舞台上目の前に石のベンチのようなものがありました。
林遣都はそこで芝居する場面がとても多くて、ほぼ真正面にあの顔がありました。
古代ギリシャの彫刻がそのまま演技してる感じよ。
声もいいし、すごく良かった。
何ともすごみがあったのが酒向芳さん。
林遣都は死んでしまう役なんだけど、その時の模様をつぶさに語るのですよ。
無駄な抑揚がないしゃべりで、情景が浮かぶの。
ひどい死に方をしているので、こっちは「ひー!」ってなりました。
谷田さんもよかったなぁ。
もちろんキムラ緑子さんもよかった。
大竹さんとキムラさんの二人の場面が多くて、二人の芝居は正直いいんだか悪いんだかわからないんですよ。強すぎて。
大竹さんは一度は見ておいた方がいいだろうと思っていたので、いい経験をしました。

作:ジャン・ラシーヌ
翻訳:岩切正一郎
演出:栗山民也
出演:大竹しのぶ 林遣都 瀬戸さおり 谷田歩 酒向芳 西岡未央 岡崎さつき キムラ緑子

日程・会場:
東京 2021/1/8(金)~1/26(火) Bunkamuraシアターコクーン ※緊急事態宣言により座席の見直しをしため8日9日は休演。
金沢 2021/1/30(土)・1/31(日) 金沢市文化ホール (二日で2公演あり、両方見ました)
愛知 2021/2/6(土)・2/7(日) 刈谷市総合文化センター
兵庫 2021/2/11(木・祝)~2/14(日) 兵庫県立芸術文化センター
静岡 2021/2/20(土)・2/21(日) 三島市民文化会館

ミュージカル『バレード』
オーバードホール最前列でした。
このころ、とにかく舞台が見たくて、石丸幹二さんと堀内敬子さんが見たいなぁとうっすら思ったのと、内藤大希がいる!というので観劇を決めました。
内藤大希は見た目がチャラそうに見えるので最初はそんな感じだったんだけど、すごく一般市民だった。
だからこその狂気をうまく表現していました。うん。やっぱり大希は良い。
差別と真偽と関係なく動く人の感情と、その感情によって実際に起こす行動による悲劇。
差別もいろんな種類の差別が混ざっていて、人は進歩しないんだなと感じました。
ラストはオーケストラピットの上に張り出した板の上に立つ堀内さんの、遠くを強く見つめる視線がものすごかった。
改めて出演者見ると、めちゃくちゃ豪華じゃない?
誰が誰とかちゃんと覚えてない。
ストーリーが出だしから重かったんですよ。
働かなければいけない環境にある少女がレイプされて殺されるところからだったので。
そこにも差別があるし、当時のアメリカの北部と南部の差別もあるし、ユダヤ人の差別も、黒人への差別も。
差別から生まれた冤罪だった。そして最後は一部の民衆による私刑だった。
本当に、今でもある出来事過ぎて。


ローン判事役藤木孝(逝去のため)→福井貴一
当銀大輔→渡辺崇人
フランク莉奈→熊谷彩春
武田真治→1月22日まで休演

作:アルフレッド・ウーリー
作詞・作曲:ジェイソン・ロバート・ブラウン
共同構想及びブロードウェイ版演出:ハロルド・プリンス
演出:森 新太郎
翻訳:常田景子
訳詞:高橋亜子
振付:森山開次
音楽監督:前嶋康明
出演:
石丸幹二 堀内敬子 武田真治 坂元健児 福井貴一 今井清隆 石川 禅 岡本健一
安崎 求 未来優希 内藤大希 宮川 浩 秋園美緒 飯野めぐみ 熊谷彩春
石井雅登 白石拓也 渡辺崇人 森山大輔 水野貴以 横岡沙季 吉田萌美

日程・会場:
東京 2021/1/15(金)~1/31(日) 東京芸術劇場プレイハウス ※15日~17日4公演は公演関係者にコロナウイルス感染者がいたため中止
大阪 2021/2/4(木)~2/8(月) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ
愛知 2021/2/13(土)・2/14(日) 愛知県芸術劇場大ホール
富山 2021/2/20(土)・2/21(日) オーバードホール(21日に見ました)

ここから金沢市民劇場(演劇鑑賞会)の例会が続きます。

毎年2月例会の記憶が薄いのはなぜだろう。
今年の2月はなんでしたっけ。

3月には東演『マクベス』。
2020年3月例会の延期公演。
舞台セットは4枚の扉のみ。
扉をうまく使ったスピード感ある動きが素晴らしかった。
シェークスピアには本当に無知なのであらすじも知らずに見てるんだけど、主役のマクベスが本来器じゃない地位について崩れてくお話でした??
南保さんが素敵でした。

4月は加藤健一事務所『ドレッサー』
花組芝居の加納幸和さんを楽しみにしてました。
ドレッサーが例会に決まったのが、ミュージカル『刀剣乱舞双騎出陣』を配信で見たばかりだった頃だったので。
これはドレッサー役の加納さんが主役なのかな。
だとしたら、主役でどーんじゃなくて、座組の中のドレッサーでした。
座長はあくまで加藤健一さん。
その付き人。
あらすじ的には戦争中に座長がショーマストゴーオンを貫いた話みたいになってるんだけど、キラキラしない芝居をしたドレッサーがこの作品の肝だった。

5月はオペラシアターこんにゃく座『遠野物語』
柳田国男って役人だったんだなぁとしみじみ感じた作品。
遠野物語を語るときには佐々木喜善は外せないので必ず名前は出てくるけど、いわば普通の人だったんだな。
冒頭では当時の東北の貧しさが明るくかわいらしい少女によって知ることができる。
現実の世界では佐々木喜善、柳田国男、水野葉舟、そして喜善の母親が登場する。
物語の世界はオペラで表現されていた。
セットや小道具も雰囲気があって、とてもよかった。

6月はトム・プロジェクト『Sing a Song』
2020年5月例会の延期公演。
戸田恵子、大和田獏ほか。去年は4月初旬という早い時期に延期が決まっていた公演。
脚本は劇団チョコレートケーキの古川健。
以前、能登演劇堂で見たときにnoteにも感想を書きました。
今回は、一回見たからと気楽に見たので、戸田さんの声は聞きやすいなぁとか戸田さんの歌思ったよりたくさんあるなぁとか内容と関係ないことをぼんやり感じながら見てました。
ぼんやり感じたほうが心地いい作品かもしれない。

7月にも例会があったんだけど下半期なのでまた次回。
7月はミュージカルも見ました。これはすごくツボだったんだけど、感想書けるかなぁ。

深く考えずにさーーーっと書いた方が楽しいな。
『もしも命が描けたら』も来年くらいにさーーーーっと書きたいと思います。
その方がいい感想書ける気がする。

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