306 折り返し点で想うこと

 毎日、「一万歩ウォーク」をスタートして五〇〇日を経過しました。
 脳梗塞の後遺症克服のために一〇〇〇日間の万歩ウォークを決意して、今日で折り返し点に達した事になります。しかし、改めて一〇〇〇日って遠いな、と思います。苦戦の連続でしたが、この五〇〇日間で経験した事は、それを上回る学びに満ちたものでした。
 「お家万歩」という手法も考え付きました。歩きとカラオケのコラボレーションも果たすことが出来ました。一万歩達成がピンチになりかけた時も、これらの方法が私を助けてくれました。
 今、冷静になって振り返ると、充実度の高い企画だったと思います。
 脳梗塞になっていない時、何度試みても出来なかったことが、脳梗塞になったことで、迷うことなく出来たなんて不思議な気がします。禁煙や禁酒に幾度挑戦しても失敗に終わった人が、大病を患うことで、それをクリアするというのに似ています。ひょっとしてダイエットなんかも出来ちゃうかな、なんて事も考えています。
 ここで、改めて脳梗塞発症後にクリア出来た事をまとめると

 1 カラオケとのミキシング一〇〇〇曲の収録
 2 リハビリ経験を文章にしたため、「お家万歩のすすめ」として脱稿
 3 一万歩連続五〇〇日達成(目標は一〇〇〇日)

 私は、これを脳梗塞効果と名付けています。これらを考え付き、実施できたのは脳梗塞になったことに起因していることは明らかです。
 発症当時は、あまりの不自由さに私の選手生命を奪われたような気分に陥ったものです。
 現時点でも、まだまだ、自分的には満足のいく歩きには程遠いと感じていますし、一人暮らしの不安と寂しさに負けそうになる時もありますが、一万歩ウォークが私を力強く支えてくれています。
 一万歩を一日も休まず、五〇〇日続けられた事が、身体的にも精神的にも自信を植え付け、自立心を養うのに多大な効果がありました。
 神様からの試練とまでは言い切れませんが、少なくとも「お前は何処までやれるのか」と試されているように感じる時があります。
 社交性に乏しい私は、孤立する傾向にありますが、かと言って、無理に人に合わそうとするとかえってストレスを感じてしまいます。
 覚悟を決めて「一人立つ」のも自分らしくて良いかな、とも思える最近です。
 自分の身体をつくり直すという明確な目的が日々の過ごし方から迷いを無くし、学びと運動のバランスを取ることで、精神的にも随分安定してきました。
 この通過点で考えて見ると、脳梗塞のリハビリが思わぬ効果となって私に味方してくれているのが感じ取れます。学び・運動・生活が三位一体となって展開し出しました。充実度の高い残り人生を作り出せそうな気がしています。


 【気付きと対策】

 ※ 「不運な悲劇」を「幸運な悲劇」に換えるべく取り組むことが、人生にやりがいを与える事もあります。

・ まずは受け入れ、試行錯誤を重ねながらも、たゆまぬ改善を図りましょう。

・「小さな改善の地道な継続」が自分を助ける最良の方法であることを改めて知りました。 

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