307 守護霊のご加護を受けながら

 皆さんは守護霊の存在を信じますか。
 私には、間違いなく守護霊が付いていて、私が苦境に陥った時、予期せぬ方法で守ってくれています。
 それは、私をこよなく愛しながらも、命を絶った母の霊に違いありません。
 私は不幸にも、二人の愛しい女性に先立たれました。一人は育ての母親、もう一人は愛妻の二人です。
 娘も嫁ぎ、定年後の私は一人暮らしを余儀なくされました。その上、脳梗塞や白内障が追い打ちをかけて、不安と寂しさに押しつぶされそうになることもありました。
 ある程度は覚悟していたものの、思った以上に切なさが大きく、通常なら夫婦二人で過ごす時間帯を一人だけで過ごさなければならない侘びしさが身を攻めるのでした。
 何とかしなくては・・・・・、との想いで、家の美化を図ったり、フィットネスへ行って身体を動かしたり、カラオケで歌いまくったり、教室を開いて自分の専門の数学を教えたり・・・・・ とにかく忙しく身体と頭を使って、寂しさの入り込む隙間を無くそうと努めました。ある程度の効果があって、一時に比べて随分前向きな気持ちになれたと思います。
 しかし、その後、脳梗塞で動きが不自由になり、白内障が進行して視野に霞が掛かった状態に陥った時は、何とも不安な気持ちに落ち込んだものです。
一人でいることの恐怖心が私を襲ってきました。これからの晩年を思うと、切なくて苦しい想いの日々を過ごした時の事です。介護保険の適用、老人ホームへの転居、娘達の家庭に身を寄せる・・・・・。頭に巡る想いは、どれもこれも何かにすがる事ばかりで、自分の惨めさが際だって感じられました。
 当時の私は、惨めな将来を思い煩う不安に嘖まれ、恐れに立ち向かう気力に乏しかったと思います。
 そんな時、「恐れは神様からのメッセージ。恐れを克服する度に人は強くなれる」という言葉に出会いました。
 そうです。冒頭にも述べたように、私には守護霊が付いていることを忘れていたのです。
 まだ起こってもいない事に思い悩み、恐れおののく弱い自分から脱却するために必ず通過しなければならない試練という形をした守護霊からのメッセージだったのです。
 それは、坂道を転がるように落ち込んでいく悪いスパイラルを断ち切ること無くして、私の晩年の人生は惨めになることを知らせ、そのための気付きを求めるものでした。
 このトラウマ的な恐れを取り除くのは自分でしかないという暗示を守護霊が与えてくれていると解釈しました。
 守護霊が取った予期せぬ解決法とは、白内障の手術でした。白内障を手術することで視野がパッと開けるとともに、気持ちの方も霧が晴れるように前向きに動き出しました。
 スッキリと本が読め、随筆がスムーズに執筆でき、書写やパソコンへの入力、車の運転にストレスがなくなりました。それに付随して、脳梗塞の後遺症に立ち向かう気力が湧いてきて、日々の行動にハリが出てきました。
 やっぱり、守護霊に守られているんだという想いを強くした私でした。


 【気付きと対策】

 ※ 守護霊との同行二人が、外見上孤立して見える自分に、心の安定と日々のやる気を増幅させてくれています。

 ・ 一人の寂しさを感じる時、守護霊の存在を意識することで、前向きな自分を再スタートさせることが出来ます。

・ 心の寂しさや虚しさは自分だけのものではなく、誰もが抱く心情であることを知っておく必要があります。

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