Carpe diem 今日の花
Carpe diem カルぺ ディエム
英国の冬は寒々しい。憂鬱でどんよりしたこの空の色をなんと呼びましょうか。雲がかかっているというより、空自体が不透明なガラスのドームのようです。
「日本の美しい色と言葉」の本を広げてみます。
凍雲色。さすが日本語、グッとくる表現。でもこれほど暗くはないかな。
結晶色。少し銀色かかった薄鼠色。これが近い気がします。
努力の「結晶」、汗と涙の「結晶」。結晶色の空は私に自分を振り返ってみろと言っているのかもしれません。
カッコ悪いドタバタ人生をキラキラした宝物に結晶させてみます。するとそれは、色もバランスも不恰好な花束となり、私を祝福してくれたのです。
カルぺ デイムCarpe diemは「今日という日の花を摘め」という意味です。小さく目立たない花でも、大きく豪華な花でも、花の美しさに優劣はつけられません。毎日、私たちはその日の花を摘んでは花束にしているのかもしれません。毎日の結晶の花束が今の私たち。
今日も小さな花を摘みましょう。
Materials
Honeysuckle
Negella
English Lavender
Astrantia
Rose (Emily Bronte by David Austin)
Beesia
willow
No flower foam block
参考文献
「日本の美しい色と言葉」 櫻井輝子
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