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私の担任は病みました

実は私の担任が変わって2ヶ月がたった。

10月28日、中間テストの最終日。
朝告げられたのは「担任が変わります」
たった8文字を理解するのにすごく時間がかかった。

まずなぜ変わるのか。学期途中というすごく中途半端な段階で、前代未聞の担任交代とは。

副担任の先生から告げられた「担任が変わります」の理由は、ざっくりいうと”病んだ”からだそう。
学校の付き合いや、担任業務、教科担当など、仕事が多い。それ以外に保護者の連絡、会議、諸々。これほど仕事があるのにその割に給料は少ない。
定時帰りができず、簡単に休めないことが病んだ原因の一つ。
その日、担任が現れることはなかった。
今月末には担任ではなくなる担任の先生と、残り少ない期間で何ができるだろうか。
しかも残り少ないとはいえ、そのうちの1日がテストだぞ。

11月1日。担任は変わった。
担任の代わりは、全く知らない先生。私たちのクラスだけ、新学期のよう。
教卓に着く知らない先生と前の担任の先生の影が重なって、なんだか悲しかった。
厳しいけど、面白かった。あの先生は。
もっときちんと喋っておけばよかったと後悔。

みんなで作り上げた運動会も、合唱コンクールも、あの先生のおかげで楽しめたのも一理ある。
学年のは初めに決めたクラス目標だけは唯一受け継がれてるもの。
悲しかった。


あれから1ヶ月が経った。
まだ自分は新しい先生を受け入れられないし、きっとこれからも心は受け入れてくれないと思う。
でも、進んでいかなくてはならない。
みんなで鍋を囲んで、前の担任の話をしてた。
みんな、泣いていた。

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