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やることを効率化するのでは・・・

「やることを効率化するのではなく、「やること自体」を減らしなさい」

経済評論家 勝間和代氏の名言です。


「業務効率化」、「生産性向上」、「無駄をなくす」など、仕事の現場でよく耳にするフレーズです。

業務効率化のために「情報技術」を駆使することは、当たり前になったように思います。

それでも、まだまだ「生産性向上」の余地があるようなことを情報媒体を介して拝見する機会があります。


例えば、欧米では4人で行う仕事を、日本では10人で行っているというデータがあるようです。

6人多く必要としている故、生産性が低くなるという話だと思います

単純に、10人のところを9人、8人に減らすことができるだけでも、生産性が向上します。


ある世界最大手IT企業では、「ピザ2枚」という考え方があるそうです。

一つの問題に取り組む人の数が、ピザ2枚では足りないくらいなら、雇い過ぎ。

業務を効率化する前に、関わる人の数に問題があるような気がしておりますが。。。


「帯に短し襷に長し」

世の中で提供されている商品、サービスの中で、これに当てはまるものが相当数あると思う。


ITサービスは、特にそう思う。

安価な「クラウドサービス」なのか高価な「カスタマイズシステム」なのか。

SaaSは、安価ではあるが、機能的なものが、必ずしも業務に合致しない。

カスタマイズシステムは、痒いところに手が届くが、高価である。

「痒いところに手が届く」システムで「安価」なものは存在しないと考えて良いと思う。


生産性について考えたとき、システムを導入する場合、関わる人が多過ぎるような気がしている。

システムを導入して、関わる人が減ったという話をあまり耳にすることがない。

システム開発会社でも、技術者を募集しているのをよく目にする。

「規模が大きくなれば、人が多くなる。」

は、正しい理屈なのだろうか。


IT業界に関わらず、様々な業種で、「人材採用」を行っている。

効率化が上手く機能しているのであれば、その採用は、必要としないのではないだろうか。

人材採用は、「雇用を生み出す」という意味で、プラスの要素として捉えて良いのだろうか。


「適材適所」

リソースの有効活用も、効率化のための重要な要素であると確信している。

が、適材適所は、簡単ではないのだろう。

労働人口減少など、諸問題を考えたとき、今後、解決すべく問題になって行くような気がする。


あやゆる場面で、「やることを効率化する」ことだけに焦点が当たっているような気がする。

「やること」は、本当に必要な「やること」なのだろうかという疑問がある。

もしかしたらやる必要のないことを効率化しようとしてはいないだろうか。

その行為自体が、効率化とは逆の行為のように思う。


この名言により、「効率化」を考えるとき、まずは、「やること」と「やらないこと」を選別するのが先であるのだと思わされた。


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