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異世界 Creator

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    現代の魔法的なテクノロジーの元となっているツール群の紹介

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    ディスプレイとメンヘラの研究者であるY.A.が見聞きしたことについて、ちょこっと分析するマガジン

最近の記事

【#27】Mr.Banksを偲ぶ【f_Y.A.(today)】

今日、ちまちま見ていたウォルト・ディズニーの約束を視聴し終えた。メリー・ポピンズは数ヶ月前に見たのだが、あまりの面白さと楽曲の素晴らしさに感動し、「主題そのものの子供の心を忘れないこと」も最高に刺さってディズニーで一番好きな映画にランクインした。 それからこの映画を見たのだが、自分がこの映画の真髄を全くと言って良いほど分かっていないかったことを察した。トラヴァース夫人が「メリー・ポピンズは子供達を救いに来たわけではない」と発言した瞬間に全てを理解したが、これを見ていなかった

    • 【#26】社会がソシャゲ化しているかもしれない【f_Y.A.(today)】

      今の僕は比較的色んな組織に出入りしていて、その日寝るところも日によってまちまちである。(4月以降はライフスタイルの大きな変化があるので、少なくとも平日は定住になるが。) 今日泊まった場所の家主が、かなりのモビリティ好きでそういえばこんなものができたんだよ!と言ってきたのがこの動画だった。 羽田とニューヨークを結ぶ便のファーストクラスが限定6席で200万円だというのだ。 一体なんなんだこれは..と思わされるが、その後にその家主が放った言葉が衝撃的だった。「今はエコノミーだけ

      • 【#25】もう少し誰もが仕掛けることが楽になって良いはずだ【f_Y.A.(today)】

        常々思っていることだが、「法人」というものはとても強い。いくら中小企業であったとしても、少なくとも個人のお財布と比べたら、最低10倍のオーダーでお金のやり取りがあるはずだ。 今アプリ開発をして、iPhoneでアプリをリリースしようとした場合、MacBookが必要である。この円安と世界的な半導体不足の影響を受け、まともに開発ができるMacを入手しようとしたら、大体20万円弱はかかるだろう。 法人は簡単にPCを人に貸与することができるだろうが、個人開発者にとっては痛手である。

        • 【#24】実は現代人は科学する時間を求めているのではないか【f_Y.A.(today)】

          僕は色々な組織に出入りしているのだが、ゲームを好む人達と接する機会がある。その中で、Apexの話がされていた。 新しくApexを初めた人に向けて、この武器よりもこっちの方がいいよ。これを拾ってこう使った方がいいよ。こんな話だった。 僕が興味深いなと思ったのは、それを語っている時の人の顔だった。そのゲームを徹底的にやり込み、誰よりもランクが高い人はとても楽しそうな顔をしている。 会社の中で上の方の立ち位置にいる人は、上手なプレイの動画を参考にしたらとこちらも楽しそうに言う

        【#27】Mr.Banksを偲ぶ【f_Y.A.(today)】

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        • 【#25】もう少し誰もが仕掛けることが楽になって良いはずだ【f_Y.A.(today)】

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          【#23】同じ轍を踏みそうになっていた【f_Y.A.(today)】

          数年前、ある開発系のプロジェクトを進行させていた。そのプロジェクトでは自分がプロジェクトマネージャーと開発者を兼務するという立ち回りだった。 最初の頃は意外とサクサク回って楽しかったが、徐々に深刻さを増していった。開発が忙しくなるにつれて、マネジメント業務を自然と忘れるようになってしまったのだ。 開発をしなければならない反面、全体的な運営も必要という二重苦のような状態になってしまい、結局体制的な問題でそのプロジェクトは破綻した。 それから数年が経ち、今別のプロジェクトを

          【#23】同じ轍を踏みそうになっていた【f_Y.A.(today)】

          【#22】ラプンツェル症候群【f_Y.A.(today)】

          僕がラプンツェル症候群と読んでいる言葉がある。 大体親に過保護気味に育てられた子供達に発症しやすいので、そう呼んでいる。具体的な特徴は以下の通りである。 自分の意思がない プライドがない 自分に自信がない 何か人から言われたことを正しくこなすのが、重要であると思っている 親に大変丁寧に育てられると、大体自分を社会に強制的にアラインさせる。何かやりたいことがあっても、仕方なく勉強したり、仕方なく習い事を頑張ったりするようになる。やがて自分の意思がなくなり、人の目を気

          【#22】ラプンツェル症候群【f_Y.A.(today)】

          【#21】自分に世界をアラインさせるのではなく、世界に自分をアラインさせている人が増加しているのではないか【f_Y.A.(today)】

          何を見てこれを思ったのかいまいち思い出せないのだが、今ほど一人一人の選択が自由度を持っている時代はそうないだろう。 ところが、多くの人はこの世界に対して自分をアラインさせている。どうすれば上手く生きれるか、稼げるか、他人からどう思われるか..そんなことも含めて.. と書き始めていて、結局この話はフロムの自由からの逃走の話に他ならないと感じた。 多分、フロムの時代より自由から逃げやすくなったし、いっそう逃げている人の数が多いのではないかと思っている。 ただの雑感としてな

          【#21】自分に世界をアラインさせるのではなく、世界に自分をアラインさせている人が増加しているのではないか【f_Y.A.(today)】

          【#20】ソシャゲを遊べない悲しみはもっと共有されて良い【f_Y.A.(today)】

          「ソシャゲ」と呼ばれるビデオゲームの形態がある。明確な定義は定かではないが、主にスマートフォン向けのゲームである。他のゲームの形態と大きく違う点は「ガチャ」や「スタミナ」といった要素が実装されている点である。 ソシャゲはこれまでにも批判されてきた歴史がある。例えば、ガチャで出てくるキャラは当たり前のようにランダムなので、そのキャラと出会う設定を濃密に設計できない。そもそもユーザーによって連れている仲間が違うので、なかなか仲間を起点としたストーリーを制作しづらい。スタミナの回

          【#20】ソシャゲを遊べない悲しみはもっと共有されて良い【f_Y.A.(today)】

          【#19】教育と探求のバランスが肝要であるが、その程度は全く未知である【f_Y.A.(today)】

          探究学習が高校で必修になって、現場の先生たちは手を焼いている..。そんな先生たちをサポートするサービスの開発者をやっている身としては、やはり「探究」という言葉をよく考えなければいけない。(一応、研究者ライクに生きている人間ということもあり) 「探求学習」という言葉はなかな意味深な言葉である。やはり「学習」という言葉がつくと、あたかもそれが教育の一環であるかのような響きを持つ。(必修かどうかを気にしている時点で、当たり前のように教育活動における探求を議論してるのだが) とこ

          【#19】教育と探求のバランスが肝要であるが、その程度は全く未知である【f_Y.A.(today)】

          【#18】生活がギークライクになってQOLが上昇した【f_Y.A.(today)】

          元々コードを書いたり、PCの前で過ごす時間が長かったにも関わらずなかなかその作業姿勢に気を遣ってこなかった。 結果として、ストレートネックがどんどん進行し、腰などにも多大な負担をかける形となってしまった。(周囲ではどんどん腰が痛いという声が聞こえてくるのだが、元々の腰が曲がりすぎているせいか、なぜか痛みには達していない。これはいきなりズキっと来たりしてしまうのだろうか。) 自分の環境はlaptopとモニターであるが、とにかくlaptopの画面位置が低いことが問題であった。

          【#18】生活がギークライクになってQOLが上昇した【f_Y.A.(today)】

          【#17】都市の悪夢【f_Y.A.(today)】

          『日本社会のしくみ』にはかなり衝撃的なことが書かれている。 高度経済成長の頃から、失われた30年に至るまで、東京都の人口は一定して増加し続けている。地方で生まれた人であっても自然と都市に流入し、その多くは地方へ戻ることはない。 ところが、日本で正社員の数はずーっと変わっていないと言うのだ。そのため世代ごとの増減を別にすれば、都市に人が来れば来るほど、正社員として働くことのできる人の割合は減少する。 では、一体そのような人はどのようにして働いているのだろうか。そのような人

          【#17】都市の悪夢【f_Y.A.(today)】

          【#16】積極的に過去の自分とダブスタしたい【f_Y.A.(today)】

          このブログシリーズを書き始めた年末、年始くらいから色々と考え方が変わってきた。 元々自分は何をやるかを決める時に、割とこの世界で今何が問題なのかというWorld Issueを引き合いに出しがちだった。 今世界レベルではこれが大事であり、特に身近な問題に落とし込んで考えると、このような問題が発生している。その上、僕はこれこれに対して多少知見があるので、それを組み合わせるとこれに取り組みのが適切である。 僕がかつて行っていたこのような意思決定は、一見とても正しそうに見える。

          【#16】積極的に過去の自分とダブスタしたい【f_Y.A.(today)】

          【#15】本は極めて特殊なメディアである【f_Y.A.(today)】

          早速毎日の24時間以内更新を逃したことに気づいたが、まぁ僕の中では寝る前までが1日なので、実質毎日更新ということにする。 だいたいネタの見出しだけが下書きに突っ込まれていて、それを文章にするのが寝る前のルーティンワークのようになっている。 さて、本題は本(および一部テキストデータ)の特殊性である。 僕は常々、論理を記述するのには2次元平面しか不要だと考えている。どれだけ3次元空間のテクノロジーが進歩しようと、人間は文章からでしか論理を獲得できない。その文章の表現形態は、

          【#15】本は極めて特殊なメディアである【f_Y.A.(today)】

          【#14】最近を構成している本24年1月版【f_Y.A.(today)】

          これを始めてから2週間が経ち、最近ちまちま読んでいる本達を並べてみようかなと思ってみた ここら辺を並行して読んでいる 三体は昨年末に読んでいたのだが、1巻以外はスピンオフだと思っていたところ、全然そんなことはなく次の巻を購入するのをやや躊躇っている。(先が長そうである。) ちょっと本が文系に偏っているなーと思う。最新技術を良い感じに俯瞰しているややSFよりのテクノロジー本が欲しかったりしている。 恋愛の現在と駒崎さんの本は他人からの紹介があったので即ポチ、独ソ戦はたま

          【#14】最近を構成している本24年1月版【f_Y.A.(today)】

          【#13】やっぱり実務経験なのか、、【f_Y.A.(today)】

          色んな会社に出入りしているのだが、最も家族経営的なところでこんな話をしていた。 「やっぱり、実務経験って大事だよね」 この実務経験はある程度責任と自由度のあるものであればなんでも良いという結論になった。 何らかの責任が生じる仕事をしたことがある人は、スケジュールの見積もり、関係者の合意、予算の確保など本当に基礎的な組織の動き方を少しは知っている。 どんな人がどんな動き方をして社会が回っており、どの程度お金を貰っているかもそこそこ分かる。 でも、全く働いたことがない人は

          【#13】やっぱり実務経験なのか、、【f_Y.A.(today)】

          【#12】「家族」という概念をどのように乗り越えるか【f_Y.A.(today)】

          これはその道ではきっともう既に議論がされていて、幾つもの派閥みたいなものが存在しているんだろうけれど、「家族」というものの滑らかでなさは尋常じゃない。 社会一般に浸透している概念として、「家族は何よりも大事」というものがあるだろう。僕もそうなので否定しない。 だが、それはある意味でとてつもなく残酷なことだと思うのだ。 確かに親は良い。誰にだって一応生物学上の親は存在するからだ。 でも、それが自分と同じ年代もしくは下だったらどうだろうか。 少なくとも、同じ年代となる家族

          【#12】「家族」という概念をどのように乗り越えるか【f_Y.A.(today)】