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ちょうどいいところ

いま、人生で一番忙しい日々の中にいる。
あれもこれもと欲張ってきた。始まったこと、ずっと続いていることが、ひとつの集大成を迎えている11月。バランスを崩さずやれていることが自分でも不思議だけど、本当にやりたいことができている。息をつくほんの束の間が恐いとすら思う。長い間、退屈だった気がするし、寂しかっただろうなと思う。そして、どれもが終わらずに続いていこうとしているから幸せだ。

先週末、僕のレテパシーズのレコ発で大阪へ。仕事を終えて急いで荷物をまとめてみんなで車に乗った。深夜の東名高速って初めてで、20代最後の年に体験できてよかった。運転できないので寝る専門でした、感謝です。大阪に着き、スーパー銭湯(スパワールド、実は3回目)で休憩して、梅田ハードレインへ。
リハーサルまで時間があったので少し歩いていると、呑み助アンテナが反応して居酒屋へ入店。瓶ビールを頼むと、隣のおじさんが何も言わずにグラスに注いでくれた。石川県から娘と奥さんとで旅行に来たというおじさん、USJに行くけど自分は仲間外れなんだよなあと、けっこう酔ってる様子。おじさんが頼んでた焼き鳥がすぐに出てきて、兄ちゃん食べていいぞって言うのでいただいた。僕は、ぬた和えとイワシのフライを頼んだ。僕がライブで東京から出てきたことや、札幌のこと、石川県の砂浜の話をした。そのハイライト1本くれたら、ご馳走してあげるよっておじさんは言ってくれた。僕はとてもいい時間を過ごすことができたので、お礼を言ってハイタッチして店を出た。
それもあってか(なくてもだが)、レテパがいいライブだったことはもちろんの話。共演のチッツ、超右腕がとても素敵でパワーをもらった。とてもいい夜だった。遠征で、対バン楽しそうに見て、いいライブできたひろしが本当に嬉しそうだった。6年ぶりに来てくれたレテパのお客さんに嬉しい言葉ももらった。僕もファンだったからこそ、いいバンドになれていることが誇らしくなった。
ライブが終わり、しばし談笑して写真を撮ったり。メンバーはすぐ車で帰路についてしまって寂しかったけど、元レテパの高野さんが顔を出してくれたおかげで、超右腕のみんなと公園で乾杯して話ができた。また会えたらいい。
ニュージャパンという日本初のカプセルホテル施設に行き、サウナに入って熟睡。起きてまたサウナに入って完璧。滞在二日目は、京都の友人がいろいろと案内してくれるという約束。天気はあいにくだったけど、味方してくれる瞬間もあって、色づきはじめの紅葉をたくさん見た。合間に六曜社に行って、あのブレンドとあのマッチで煙草を吸って、ご満悦。京都タワーのタワー浴場の跡地である近代的フードコートにて、焼き鳥と日本酒、ビールと餃子でほろ酔う。早起きした甲斐あり、盛りだくさんの一日でも夜行バスまで時間に余裕がある。友人に手を振り、歩いてサウナの梅湯へ。ハードな移動に備えて万全にととのった。京都は何度来てもまた好きになる。朝、家に戻って仮眠して昼過ぎから出勤。夜行バスはサウナがあるなら乗り切れることがわかった。

心地いい旅の疲れも抜けたところで、明後日はレテパのワンマン。
そして、27日は半夏生のファーストライブ・自主企画。
半夏生、いい演奏できそうで心から楽しみだ。7年越しに自分のバンドで歌う。
12月になったら落ち着くかと思いきや、12/2は久しぶりのSECHI、中旬にはレテパのライブも。

気が付けば年を越しているだろう。予定もあてもない年越しなんて、あと何度あるだろうか、もう最後かもなんて前向きに思えば、贅沢に思えるよ。

今が人生のちょうどいいところ。

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