あきらめることをあきらめて、来た。

人の心はどこへゆく。どこへ向かう。ひたすらに真っ直ぐか、ぐるりとまわるのか、曲がるのか。
それは、すれ違っているように見えたり。交わったような気持ちになったり。真っ直ぐで平行ならずっと交わらないし。いつか重なる日が来るかもしれない。1年かもしれない。数ヶ月かもしれない。ずっとかもしれない。ずっとってどこまでなんだろう。1日かもしれない。ぜんぶ勘違いかもしれない。

自分から見て、相手から見て、離れた人から見て、違うふうに映るだろうな。だから答えは誰にもわからないし、答えがあったって違うだろうし、僕は僕の見えてるものだけを見る。なのに見え方は毎日ちがう。天気のせいかもね。

譲れないという気持ちを僕はずっと譲らない。そうしてきたんだ。あきらめることをあきらめて、今こうして高円寺の駅の中にいる。

僕、もうすぐ、なにかがわかる気がするんだ。

いつかぜったい、わかるよ。笑うの。


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