緊急事態宣言が発令されてしばらくだけど、ふと思った。
友だちに会えなかったり、外に出れなかったり。
この状況って、大学受験の浪人期に似てるなあって。

勉強嫌いで、授業もろくに聞かないから高校では急激に学力が落ちた。
同じような人、いるかな。
私は中学までそこそこ普通の成績（中の下）で、そんなに真剣に勉強しないで上手いこと乗り越えてしまった人だ。

苦労せずに進むと後でそのツケが回ってくる。
その典型だった私は、案の定大学受験に失敗。
1年間の浪人生活を送ることになった。

大学にそのまま上がった友人とはなかなか会いづらいし、外に出て遊ぶこともできない。
次第にストレスが溜まって、一度マンションの屋上から下を見下ろしたこともあった。
もちろん、死ぬつもりなんて更々なくて。
私は甘えてただけだ。

そうして、いつの間にか今になってる。

今の私に、屋上から見下ろす勇気はないけれど。
人と会えない辛さは記憶と似たものがあった。

あの頃と変わったのは、ネットが社会で発展して、「声」や「画面」でコミュニケーションが取れるようになったこと。
それだけが、救いでもあり、それだけの世界にさせている。

やっぱり、直接会ってわかる「雰囲気」「温度」は不足しがちだ。
先の見せないコロナという暗礁の道は、正直浪人期よりも過酷だ。

もしかしたら、自分で「出口」を決めるといいのかも。
例えば、"1年"。例えば、"半年"。

出口が見えるだけで、少しだけ明るくなれる。
笑顔だけは絶やさないようにしようと、私も"出口"を密かに設定して。
今日も一歩、進んでいく。